大学に入学する前から必修単位を取得でき、友人が作れる!桐蔭横浜大学で1月から実施している自身のキャリアを振り返る桐蔭プレアドとは?

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桐蔭横浜大学では、大学入学前から自分自身のキャリアを振り返る学びのプログラム、桐蔭プレアドを実施しています。このプログラムは、大学での学びを体験するだけではなく、より良い大学生活を過ごすための仲間づくり、仲間との協働的な活動、そして、自分自身の学びと成長を促すものです。どこよりも楽しい、そして成長し、社会で活躍できる桐蔭横浜大学で学んでみませんか?
桐蔭横浜大学では、2022年12月までに入学手続を行う早期合格者を対象に「桐蔭プレアド(pre-admission)/入学前キャリア教育プログラム」を実施しています。このプログラムの目的は、これまでの自分をしっかりとふりかえり、自分の良さや弱点を見つめながら仲間と一緒に活動を行うことを大切にする中、入学後の新たな学生生活に向けて、主体的・意欲的に自らの将来や人生についての意識を高めていきます。
桐蔭プレアドの全7回の講座を全て受講し、発表を含む全ての課題にクリアすることで、入学後に「桐蔭キャリアゲート」(2単位)が認定されます。この入学前から学ぶプログラムには、4つの特徴があります。

※「桐蔭キャリアゲート」とは、学生の過去の学びや経験と現在の自分をつなぎ、未来のなりたい自分を思い描くことを通して、将来の職業選択にとどまらない、生涯にわたる人生の目的を探究し、いまの自分(Present Life)から、なりたい自分(Future Life)へと近づいていくための「ライフキャリア」のデザインを目指す必修科目です。

 

1、ライフキャリア型
大学入学前教育の実施の目的には「学習習慣の維持」が最も多く、「高校の復習」「大学の学習」と続くことが報告されています(文部科学省,2017)。一方で、補習教育には入学予定者の学びへの動機づけが必要です(井下,2013)。なお、学習意欲を持つには、自分なりの将来の見通しを持つことが重要であり、将来の見通しがある人は、学習意欲が高いことが示されています(保田・溝上,2014)。そこで、本学では、大学入学前に大学卒業後の将来の人生と職業について自分なりの見通しを持つことが、大学で学ぶ目的を明確にし、学習意欲を喚起することにつながると考えて、2021年度よりキャリア教育型の入学前プログラムを創設しました。

※文部科学省(2017)『大学入学者選抜にかかる最近の動向について』
https://www.shigaku.or.jp/news/topics_pdf/021_docu_02.pdf)(2023年1月31日参照)
井下千以子(2013)「8章 入学前教育の動向と課題——ギャップタームをどう活かすのか」初年次教育学会(編)『初年次教育の現状と未来』世界思想社,pp.111-129.
保田江美・溝上慎一(2014)「第7章 初期キャリア以降の探究:『大学時代のキャリア見通し』と『企業におけるキャリアとパフォーマンス』を中心に」中原淳・溝上慎一(編)『活躍する組織人の探究——大学から企業へのトランジション』東京大学出版会,pp.139-173.

2、必修科目との接続
全受講生の科目等履修生として登録を行い、大学入学後の大学共通の初年次必修科目である「桐蔭キャリアゲート」との単位認定プログラムとして位置付けています。昨年度より必修科目の先取り単位認定プログラムとすることで、学士課程における位置づけを明確化しました。なお、希望者のみの参加であることも特徴の1つと言えます。
本学の大学共通科目「MAST」は,従来の一般教育とは異なり、体系立った5つの科目群(コンポ)と個人の進路に合わせた3つのキャリアプログラムから構成されます。桐蔭キャリアゲート/桐蔭プレアド(入学前教育)は、どの科目群の履修を選択した場合でも、必ず履修することになる、中核となる科目です。

3、全学共通のプログラム
桐蔭横浜大学の3学部1学環(医用工学部・スポーツ科学部・法学部・現代教養学環)の学生が共通して受講するプログラムです。学部ごとに異なる特性を持ちますが、入学時に、大学での学びの見通し、将来の見通しを持つことは全ての学生にとって重要です。また、全く異なるカリキュラムを持つ3学部の学生は、入学後に交流することがほとんどないため、共通のプログラムの中で、学部の垣根を越えて、入学後も支え合える仲間づくりの場としても重要な機会となります。

4、ハイブリッド方式の導入
全7回のプログラムのうち5回は、対面と同時双方向型のオンラインを組み合わせたハイフレックス型の講座(東京、神奈川、千葉、埼玉は原則対面、その他地域がオンライン受講)です。オンライン受講生の割合は25%程度となります。各回の間の期間は、オンデマンド動画を視聴してふりかえりと次の講座に向けた事前学習を行う反転学習を取り入れたハイブリッド型のプログラムでもあります。ハイフレックス型で行ったのは,コロナ対策に加えて、地方からの入学予定者の参加機会を確保するという意味もあります。動画を視聴して学ぶという本学でも取り入れているオンラインを活用した学びへ入学前から適応するという意味でも重要です。

 

桐蔭プレアドは、本学の教育研究開発機構が企画・運営しており、講座時間内では職員と学生ピアサポーターによるサポートがあります。学生チューターは、前年度までに桐蔭プレアドで学んだ学生たちがついており、仲間づくりと学生チューターとのつながりという先輩後輩関係も築かれます。

加えて、授業を受けている受講生からは、課題に対する質問や大学に対する相談事など、さまざまな連絡がありますが、この連絡は基本的にSlackを通じて、いつでもどこでも相談できる体制が整っています。Slack上では、先輩チューターを中心に自己紹介やInstagramの交換などのオンライン上での交流も行っており、入学前から大学での仲間づくり、居場所づくりに貢献しています。

 

 

 

 

プログラムの効果検証を行う中で、昨年度の受講生を対象に参加動機を伺ったところ、ほぼ全ての受講生がプログラム内容への興味関心を抱き,自己成長への意欲を持って参加していました。また、プログラムを終えてからの調査の結果、大半の学生が本学に入学して学ぶことに強い意欲を持っており、大学での学びへ動機づけるという点では、十分な効果を上げています。大学に入学する時点で、何をするべきかわかっている状態で、1年前期をスタートできることは、4年間の大学生活を充実させるためには、非常に重要なことであり、入学前教育の参加者は、将来の見通しを持ち、大学4年間で実行するべきことを理解して入学を迎えていることが判明しました。これに加え、入学前教育へ参加した学生は、他のMAST科目での課題の提出状況が良好であり、オンデマンド動画を見て次回の準備を行うという大学での学び方に慣れているため、入学後もそのような学び方を継続できている学生が多いのではないかと推測されます。

本年度のプレアドは、すでに2回の講義が終了しており、自己理解と他者理解、チームビルディングの要素を入れた授業を実施しました。授業中での学びの交流だけではなく、授業外でのレクリエーション、オンライン交流会なども実施しています。学びの中心である受講生が楽しい大学生活を送る上での、アクティブな学び、交流を積極的に推進しているのが桐蔭プレアドとなります。
 

 

 

 

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