2月1日から川西市郷土館(下財町)で「ひな人形展」が開催されている。大正期に作られた吹き抜け屋台の源氏枠を持つ珍しい内裏雛や昭和初期のひな飾り(古今びな)、元禄花踊り人形、市松人形など約20点の人形と、琴・膳・茶釜、茶棚などの約60点の道具類が展示されている。期間は、4月2日(日)まで。
内裏雛は、御殿作り(簡略形)の形態で、関西地方で、大正期の裕福な家で用いられていた雛飾りの一つ。最上段に御殿を思わせる屋台(幅約90センチ、奥行き約55センチ、高さ約85センチ)があり、その内奥に衣冠束帯の男雛(高さ30センチ)、十二単衣装束の女雛(高さ30センチ)が座っている。その前には三人官女。御殿の外には三人上戸(高さ25センチ)が並ぶ。その他にも、琴、膳、提重、茶釜、茶棚などのお道具類(60点以上)などが並んでいる。いずれも、よく手入れされ、保存状態もよく、優雅な姿を見ることができる。
訪れた方は「歴史あるひな人形達の優しい笑顔からは子どもの成長を願う思いが伝わるようだ。これからも子どもたちが元気に育って欲しい」などと話していた。
また、郷土館では、ふるさと川西の地名の由来や写真などを展示する「なつかしの川西展」が2月7日(火)~5月7日(日)まで、ミニチュアのおひなさまやなつかしい昭和の店、町並みを再現した「小さな和の世界展」が2月11日(祝)~3月12日(日)まで開催される。