本取り組みは東京都の「5G等先端技術サービスプロジェクト」の一環であり、サイバー空間の美術館を実世界と同じように物理的身体運動(歩行)を伴いながら鑑賞できるものです。
一般公開に先立ち、メディア関係者を対象とした内覧会を2月15日(水)に武蔵野大学有明キャンパスで開催します。
【本件のポイント】
- スマート東京先行実施エリアである西新宿において、5Gや先端技術を活用したサイバー空間の美術館を2月27日より西新宿で開館
- 歩行感覚を体感しながら、先端技術でサイバー空間に美術館を再現し作品を鑑賞できる
【本件の概要】
東京都はデジタルの力で東京のポテンシャルを引き出す「スマート東京」の実現を目指し、先行実施エリアである西新宿で先端技術サービスの都市実装に取り組んでおり、昨年9月に「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」を設立しました。
今回、コンソーシアムの「5G等先端技術サービスプロジェクト」における「2.大学発先端技術実装プロジェクト」として、筑波大学岩田研究室、武蔵野大学データサイエンス学部石橋教授が共同で研究を進め、サイバー空間でありながら歩行感覚を体感し鑑賞することができる美術館を再現しました。
- ① トーラストレッドミル
14 個のベルトコンベアを数珠繋ぎにして、前後左右に任意の方向に動く床(歩行感覚)を実現しました。歩行者の動作をセンサーで認識して、歩いた分だけ床を逆向きに動かすと、位置を変えることなく、好きな方向に好きなだけ歩くことができます。
- ② 全方向空間没入型ディスプレイ
8 台のプロジェクターを用いて、壁と床と天井の全てに映像が投影されるバーチャル展示室を作りました。人間の全視野を映像が覆い、かつ自分の身体はリアルに見えるため、高い臨場感で鑑賞することができます。
- ③ アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)のデジタルツイン(※)
アーティゾン美術館の実際の展示室と展覧会用造作壁の3D モデルを作り、サイバー空間に再現しました。世界に誇る石橋財団コレクションの名画がバーチャルに展示されます。
※現実世界の物体や環境から収集したデータを使い、バーチャル空間上に全く同じ環境をあたかも双子のように再現するテクノロジー
【内覧会概要】
日時 | 2023年2月15日(水)16:00~18:00(最終受付17:30) |
場所 | 武蔵野大学有明キャンパス5号館2階 共同研究室 (りんかい線「国際展示場」駅 徒歩約7分) |
内容 | 2月27日(月)より開館する「西新宿サイバーフィジカル美術館」の内覧会 |
対象 | メディア関係者のみ |
申込 | 不要(当日、御名刺1枚をお持ちください) |
問合せ先 | 筑波大学システム情報系 岩田 洋夫 iwata@kz.tsukuba.ac.jp |
【西新宿サイバーフィジカル美術館 開館概要】
期間 | 2023年2月27日(月)~3月19日(日) ※各日11:00~19:00(途中1時間休憩をいただく場合があります) |
場所 | 京王プラザホテル3階アートロビー(東京都新宿区西新宿2丁目2−1) |
費用 | 無料 |
対象 | すべての方(安全上の都合から身長140cm以上の方のみ) |
主催 | 筑波大学、武蔵野大学、株式会社丹青社 |
その他 | システム調整等で時間帯によっては体験いただけない場合があるため、 予めご了承ください。歩行体験をせずに映像の部屋に入室して 観覧のみを行うことも可能です |
問合せ先 | 西新宿サイバーフィジカル美術館プロジェクト nscp.museum@gmail.com |
【関連リンク】
■「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」の設立について:https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/news/2022/202209_003.html
■5G等先端技術サービスプロジェクトについて:https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/news/2022/doc/202209_003_03.pdf
■西新宿最先端サービス実装・産官学コンソーシアムの取り組み 都市実装を目指す様々な先端サービス体験会の開催:https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/01/31/27.html
■筑波大学システム情報系:https://www.eis.tsukuba.ac.jp/
■武蔵野大学データサイエンス学部:https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/data_science/
■株式会社丹青社:https://www.tanseisha.co.jp/
【武蔵野大学について】
1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数13,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設。2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科を開設する。2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。
武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp