本事業は、福島県の避難地域12市町村(田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村および飯舘村)に3市町(いわき市、相馬市および新地町)を加えた「浜通り地域等15市町村」の交流人口を拡大させ、来訪者による12市町村内での物やサービスの消費に繋げるため、広域にまたがるコンテンツ開発、一元的な情報発信、事業の担い手を域内外から呼び込む場の運営を一体的に取り組むものです。
CCCMKホールディングスは、浜通りの青年が中心となって地域連携を実現し、その和(輪)を広げながら持続的な地域発展に貢献していくことをフィロソフィーに掲げる一般社団法人HAMADOORI13(所在地:福島県いわき市)と連携をしながら、CCCMKホールディングスが有するデータマーケティングの実績や、多様なステークホルダーと共創していく場づくりの知見をもとに本事業を推進してまいります。
具体的には、浜通り地域の魅力的なコンテンツ創出として、酒・グルメ、スポーツ、アート、歴史・文化、馬、海・自然などを検討しており、その中から第一弾として2023年3月までに「酒・グルメ」をテーマアップした取り組みを2023年内には「アート」に関する取り組みも予定をしています。また、浜通り地区の人や暮らし、商品などに興味を持ってくれる福島県外の方向けに、多角的側面から伝え、共創していく情報発信サイトを開設してまいります。
CCCMKホールディングスは、「UNIQUE DATA, SMALL HAPPY.」をグループミッションに掲げ、「個人のライフスタイル」とそれを取り巻く「社会」をつないで、この世界のひとりひとりの、毎日の小さな幸せをつくっていくことを大きな使命としています。ユニークデータを価値ある情報に磨きあげ、福島県浜通り地域の社会課題に向き合い共創しながら解決に向けて取り組んでいくことで、持続可能でよりよい社会の実現を目指してまいります。
- プロジェクトマネージャー・HAMADOORI13 理事 吉田学氏からのコメント
福島・浜通りの復興は、環境再生(原子力災害によって飛散した放射性物質による環境汚染の緩和)と環境再生された地域から順次行われるきた地域再生(避難により毀損した社会サービスや産業)の2軸により取り組まれてきました。環境再生は除染により大部分の居住エリアが解除されましたが、伴う地域再生が福島県の中でも避難が長期化した浜通り地域の回復が遅れています。浜通り地域等15市町村の広域マーケティング事業は、地域再生を促進する事業で、多くの交流者・関係者を生み地元商店街等の小売店、飲食店およびサービス業を営む事業者等の振興、避難した町民の帰町や移住促進に繋がると期待しています。震災・原子力災害を乗り越え活動する「人」が起こすコンテンツもこの地域ならではの特徴であり浜通り等15市町村の隠された魅力として多くの方に知っていただきたいと考えます。私たちは浜通りのメンバーとCCCMKホールディングスと共創し広域連携を通して復興実現を目指します。
- プロジェクトオーナー・CCCMKホールディングス 取締役 橋本孝一からのコメント
広域マーケティング連携の第一の目的は、交流人口の拡大にあります。地域の魅力を再発見するイベントやコンテンツ企画を通じて、浜通り地域等15市町村で活躍されている「人」に出会いにいく。そしてそこから交流者、関係者の「人」の輪が地域外へと広がっていく。「また会いに行きたい」「応援したい」「遊びに行きたい」と思っていただける魅力的な人や文化、特産品を広く発信していく。それが結果として、浜通り地域等の事業振興や町の賑わいへとつながっていく。そのような好循環を、地元のHAMADOORI13の皆さんや地域行政の方々と話し合い、知恵を出し合い、協力し合いながら実現してまいります。