私たちの目標
・大人が行うべきことを行い、子供の置き去りゼロ。
・子供が内部に取り残された場合の外部への確実な発信。
・すべてのバスシステムのベースとなる基礎システムを目指す。
昨今、子供のバス置き去りよる痛ましい死亡事故が起きています。2022年は静岡県。何の罪もない子どもの笑顔が失われています。亡くなった子供ばかりか、周りの多くの子供の笑顔も奪っています。
大人がやるべきことを行わず、その被害者は子供。
ほとんどの保育士さんや運転手さんはやるべきことをやっている。ただまれに、人がいない、
子どもが急いで出て行ってしまった。やったことがない人がたまたま代理で…そんな時に事故は起きます。
弊社は産業設備の設計を業務としております。設備は人の入れ替わりが激しく、大型な機械が多いため、大きな事故が発生します。上記と同じような理由で設備も事故が起きます。それを防ぐために、現場や管理者、設計者、すべての人で対策を考えます。危険な設備には何重ものチェックを行い、事故を防ぐようにしています。行動パターン、人感センサー、保護カバーなど幾重にもチェックを行い、事故を防ぎます。
同世代の子どもを育てる親として、『機械設計』に携わる者として、問題解決に貢献できないかと思い立ち、知人に声を掛け2022年8月にプロジェクトチームを発足いたしました。同じ想いの仲間を募り、車のディーラーさん、クラウドファンディングのプロの方、試運転に協力して頂いた幼稚園など様々な方が集まるプロジェクトとなりました。
2023年4月には義務化されることが確定し、高い割合で補助金が出ることが検討されるなど、国としても力を入れるべき課題になっています。
普段は工場向けの装置を製造している私たちですが、だからこその安全、運用に徹底的に拘る観点で、他にはないシステムを。子どもを第一に、運用する先生方の負荷が少しでも減るように。
現場を真剣に考えた、使いやすいシステムで、子どもの置き去りを防ぎます。
私たちは以下のミッションをクリアして、子供たちを守ります。
このシステムを、ゼロから開発します。
- システム概要
1.確認をブザーで知らせ、確実な人による内部チェックを行う
まず、管理者がバス内部のチェックを行う。これは最も基本。
画像で内部を確認、センサーによる内部の検知、これはあくまでも補助システムと考えます。
死角にいて見つけられなかった。倒れていた場合に、センサーに反応しなかった。その場合はだれが責任を問うのか?バスの運行者、管理者の責任です。
誰が行っても同じ手順で行えるように、ランプの点滅で押す順番を教えます。
誰が行っても同じ動作。これが大切です。
私だけの動き、私だけのルール、は置き去りの原因につながります。
点滅の順番通りに押さないとブザーは解除されません。運転手さんが急遽変わったとしても、しっかり確認すれば、ランプの点滅に気が付きます。
- チェックに適した行動パターンを設計
チェックをする際に、どのようにしたら最適に確認できるかを、人間の行動に基づき設計する。
パターンを設計する為に、幼稚園に協力いただき、バスで実証実験を行っています。(2022/9末-現在継続中)
ブザーを解除するまでの動作、手順を守らないとブザーが止まらない。ブザーが止まったということは、内部を手順通りに確認したエビデンスとなる。
- チェックシステムを2重に配置する
車が停車し確認チェックプログラムが始動する。手順に沿ったチェック方法を行わないと、ブザーが切れない。ブザーを指定時間内に切らないと、車のクラクション回路に切り替わり、外部に異常を発信する。指定解除方法を行うまでブザーは切れません。
ボタン不正防止機能
ボタンにテープなどを張り、押しっぱなしを防ぐ機能。
実際にシステムを導入しても、切ったままにしてしまう。ボタンを押したままにしておく。
そういった事例が多くあります。
このボタンの機能は、不正を少しでも減らす工夫です。
ボタンが10秒以上押しっぱなしの時に、ブザーが鳴ります。
- 子供が取り残された時
クラクションを押す練習をしているが、過酷な状況の時に子供が押すことができるか?それを押し続けることができるのか?
私たちは内部に非常ボタンを配置し、どんな子供でも簡単に押す事ができるシステムを設計。これにより、一度押せばクラクションが鳴り続け、外部に発信されます。
- 車の整備士による取り付け工事
つまり簡単に取り付けることもできないし、取り外すこともできない。人は楽をする方向に動く。めんどくさいと誰かが解除をしてしまう。
来年以降、問題になるのが、システムを解除したまま運用されるということ。またはボタンに不正をすること。
皆さんが検討されているシステムはシガーソケットからの電源供給ではありませんか?
電池式ではないですか?誰でも簡単に取り付けができませんか?
簡単なのはいいことですが…。一度よく考えてみてください。
私たちはごく一部の人が不正を行う。嫌な考え方ですが、そう思うことで、子供が守られる安全なシステムができると思っています。
ボタンの不正防止機能、電源の供給方法、ボタンの有線化。すべて手間がかかります。
ただこのような小さなことが、子供の安全につながっていきます。
- 外部コネクション機構を組み込む
このシステムをベースシステムとして、画像システム、赤外線システム等の他社システムをコネクトできるようにする。つまりこのシステムをベースとして、より確実なシステムの構築を目指す。
- 現場を重視する
実際の運用施設に伺い、現場の生の声を反映する。実際に運用する方と何度も打合せ、試作を重ね、本当に使いやすいシステムをゼロから作る。
・子供が押しやすいボタンの場所は?
・先生が負担にならず、かつ確実にチェックができる手順とは?
・子供が壊してしまう可能性はないのか?
現場で試作を重ね、こういった問題を解決し、より良いシステムを作る。
システム入り切り表示
送迎モードと、事務使いモードを変更することが可能
・青ランプ 送迎モード
・赤ランプ 事務使いモード
送迎モードは、エンジンを切るとブザーが鳴り、置き去りがないかをチェックする通常モード。
事務使いモードは、ブザーが鳴らず、置き去りチェックを行わない。
ただし、事務使いモードは二人の同意がないとできないようになっており、入口付近に大きな表示灯を設置し、第三者が今どの状況なのかを把握できるようになっている。保護者や、別の先生方の気づきの助けとなる。
事務使いモード切り替え
手前ボタンと一番後ろのボタンを二人同時押しすることで切り替え可能。
必ず2人の同意がないとできません。
解除をする時(送迎モードに入れる時)は、どこかのボタンを押せば、すぐに送迎モード切り替わります。
いつでも、子供たちに自由にボタンを押させてください。それが子供を助ける事となります。
また入口付近に大きな表示ランプを付けることで、保護者からの監視も行えます。
実は、このモード切替は先生からの強い要望がありました。
常にブザーが鳴り、解除をしないとクラクションが鳴る…
バスを使う時は、送迎だけとは限りません。バスを止めるたびにチェック。
それではあまりに負担となります。
ただ、モードを切ることができると、置き去りのチェックをしなくなる可能性が高い。
常にモードを切った状態にしてしまう。
それをどうやって防ぐか。先生方や、私たちが特に悩んだところです。
子供を守り、先生方の負担を減らす。私たちのアイデアや技術が詰まっています。
- 株式会社やらせっけいについて
やらせっけいは2018年岐阜県瑞浪市でスタートしました。
お会いした多くの方が やらせっけい って何?と言われます。
やらせっけい の由来は、大学時代に方言丸出しの私につけられたあだ名です。私の住む地方 東濃地方 では 語尾に ~やら とつけます。
それがおかしかったのか、私は やら と呼ばれるようになりました。
最初は嫌でしたが、愛着がわいてきました。
そんな私が、地元で仕事を始めたらやはりこの やら をどこかにつけたいと思い、取り入れることにしました。
やらせっけいでは、地元岐阜県の魅力を発信できるよう、地域密着型の商品を主に展開していきます。
岐阜県には雄大な自然があります。この自然を生かした商品を開発していきます。
岐阜県の魅力的なメーカー様と協力しながら、
皆様がワクワクできるような商品を、おとどけいたします。