- イベント内容
松竹入社後、数多くの名作を作り続けた小津安二郎監督。誕生日であり命日でもある小津監督ファンにとって大きな意味を持つ12月12日に生誕120年のキックオフとなるイベントとして小津マルシェが開催されます。
主催:一般社団法人東銀座エリアマネジメント
協賛:松竹株式会社
後援:一般社団法人 中央区観光協会
- 日時
2022年12月12日(月)11:00~16:30
- 会場
銀座松竹スクエア1F(東京都中央区築地1-13-1 )
- 品物
【りんご】
蜜がいっぱいで、甘味・酸味・歯ごたえの三拍子が揃った信州産のりんご。
人気品種の「サンふじ」と「しなのゴールド」が並びます。
【ダイヤ菊】
映画界の巨匠、小津安二郎監督がこよなく愛したダイヤ菊。
ダイヤ菊と共に愛した信州蓼科高原で、作品のシナリオを書き上げる時に愛飲していた一本。
【九増兵衛餅】
蓼科銘菓で知られるのが九増兵衛餅。天保10年、蓼科温泉を開湯した先祖の喜惣次が湯治客に振る舞ったことに由来する。
【くるみかれん】
全国菓子大博覧会金賞受賞。くるみたっぷりのヌガー生地をフレッシュバターで仕込んだクッキー生地で焼き上げました。ちょっぴり苦味の効いた風味一杯のお菓子です。
【そば焼酎】
茅野の名を冠するそば焼酎。この瓶に詰まっているのは、この地に暮らす者たちの情熱。
信州八ヶ岳で育った蕎麦のみを使用し、香り高い焼酎に仕上げました。
- 茅野市~蓼科高原~と小津監督のゆかり
昭和29年夏、前年に「東京物語」を撮り終えた小津監督は、脚本家であり盟友の野田高梧氏に誘われ、初めて蓼科高原の野田高梧氏の山荘「雲呼荘」を訪れました。
その後、蓼科の自然、人情、うまい酒がすっかり気に入り、それまでの「茅ヶ崎館」から蓼科に仕事場を移し、多くのシナリオが蓼科の地で書かれることになります。有名なエピソードとして、1本のシナリオが完成するごとに100本の酒の空瓶が並んだという話が残されています。小津監督は高原での生活を愉しみ、酒を愛し、訪れる人々をもてなし、とくには連れたって散策をするなどして過ごし、地元の人々とも気さくに付き合っていました。
昭和初期に製糸業で名高い諏訪の片倉家が、地元の休暇を移築し別荘とした「片倉山荘」を、昭和31年蓼科に腰を据えシナリオを描き始めた小津監督が、仕事場として、東京から訪れる映画関係者などの接待の場所として借り、「無藝荘」と命名しました。
この無藝荘は、2003年に小津監督生誕100年の記念事業として、移築・改修され、現在も「小津安二郎記念館 無藝荘」として残されています。
また、小津監督がこよなく愛した八ヶ岳山麓に広がる雄大な自然と人情があふれるこの蓼科高原、茅野市では「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」を毎年開催しています。平成10年に第1回を開催以来、令和4年度で第25回を迎え、多くの方に小津監督の作品をはじめとする多くの映画を楽しんでいただくイベントとなっています。