これからの50年を見据えたリニューアルの第一歩として、まちの玄関口である近鉄高の原駅前広場の再整備を計画しており、12月7日(水)、社会実験として再整備後の駅前広場を体感していただきます。
奈良市北部と京都府木津川市・精華町の3市町にまたがる平城・相楽ニュータウンは、本年11月25日、まちびらきから50年を迎えました。住宅、商業、教育施設、公園、遊歩道等の都市機能が計画的に整備されてきた地区ですが、この50年間で、社会は大きく変わり、まちに求められる役割も変化しています。
本市では、これからの50年を見据えた平城・相楽ニュータウンのリニューアルを進めていきます。その第一歩として、まちの玄関口である近鉄高の原駅前広場については、「食・学・働・集」などの機能集積をキーワードに再整備することを計画しており、再整備後の「未来の高の原駅前広場」を体感していただくため、社会実験「365日高の原びより」を開催いたします。
- 社会実験概要
〈名称〉
365日 高の原びより(TAKANOHARA ALL YEAR ROUND)
▼Instagram
https://www.instagram.com/365nichi_takanoharabiyori/
〈日時〉
2022年12月7日(水曜日) 11時00分~19時00分
※雨天の場合、2023年2月1日(水曜日)に延期予定
〈場所〉
高の原駅 駅前広場
〈利用方法〉
事前予約不要、入場無料
※店舗のご利用には、料金が必要です。
〈主催〉
奈良市
〈後援〉
木津川市、精華町、独立行政法人都市再生機構、関西文化学術研究都市センター株式会社、公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構
- 実施内容
普段何気なく通り過ぎている高の原駅前広場に、”食べる・学ぶ・働く・集う” 風景をつくりだします。ニュータウンに住み、働き、ニュータウンを楽しむ、未来の暮らしを、ぜひ体験してください。
〈屋外オフィスエリア〉
開放的な空間で、緑を感じながら働くことができる、屋外オフィスエリアを、高の原駅前広場に設置します。
コンセント付のハイカウンターや打合せのできるテント、wi-fi等をご用意しています。
ニュータウン近隣の民間企業にもご協力をいただき、高の原駅前で学び、働く、新しい日常の風景を生み出します。
※写真はイメージです。
〈飲食・店舗エリア〉
高の原で親しまれてきたお店が集まり、賑わいづくりやニーズ発掘を行います。
集まった店主は、高の原での暮らしを思い切り楽しんでいる人ばかり。店主たちとの出会いや交流を楽しんでください。
※写真はイメージです。
〇かえるこうえん(日本ワイン、煮込み料理等)
〇炭火焼肉とみや(牛串焼き、焼きとうもろこし等)
〇TE=CHA (茶葉の販売)
〇Nirvana ~おうちレストラン~(おでん等)
〇花盛栄場×SHANTI(ジャークチキン等)
〇パパドウルス(焼きソーセージ)
〇佐竹有沙子(美文字体験)
〇gratia (マッサージ・ヘッドマッサージ)
〈会場レイアウト〉
- 平城・相楽ニュータウンをとりまく環境
社会環境の変化
〈住民の高齢化〉
平城・相楽ニュータウンは、段階的な開発により、2005年の44,732人をピークに人口減少傾向が継続しているものの、大幅な人口減少は見られませんでした。一方で、65歳以上の高齢者の人口は増加の一途を辿っています。また、将来推計人口をもとにした試算では、人口減少・高齢化は今後も続き、2020年に29.6%だった高齢者の割合は、2045年には39.1%まで高くなるという予想が出ています。
〈テレワークの普及〉
コロナ禍の影響により、テレワークを導入する企業が増加しています。2020年に平城・相楽ニュータウンの住民を対象としたアンケートでは、就業している人のうち約22.3%が、週に1回以上のテレワークをしていると回答しています。また、世代が若いほど、テレワークの実施率が高い傾向にあることがわかります。
⇒まちに求められる役割の変化
これまでのような、働く世代が多数を占め、その多くが京都や大阪に通勤していたニュータウンには、「ベッドタウン」として、通勤・通学に便利な交通アクセスの良さや、静かな住環境が求められていました。
しかし今後は、住民の高齢化や働く環境の変化により、日中をニュータウンの中で過ごす住民が増加していくことが予想されます。住民の「暮らし」への関心が高まり、これまでとは異なる役割が、まちに求められるようになります。
平城・相楽ニュータウンの特徴
〈豊富な研究施設〉
東のつくば(茨城県)と並び、日本を代表するサイエンスシティ「関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)」。京都・大阪・奈良の8市町で構成され、令和4年7月現在で153の研究・大学・文化施設等が立地し、その数は過去20年間で約2倍に増加。現在も伸び続けており、国内外の有力企業から注目されています。つくばが国の主導で国の機関を集約的に配置しているのに対し、けいはんなでは産学官のさまざまな団体が連携し、時代の潮流に合わせて新しいまちづくりを進めています。また、研究施設と住宅地との複合的な開発を進めている点も珍しい特徴です。
〇ハイタッチ・リサーチパーク(兜台)周辺
〇ならやま研究パーク(左京)周辺
〈2府県3市町にまたがる立地〉
平城・相楽ニュータウンは、奈良県奈良市、京都府木津川市、精華町の2府県3市町にまたがる、非常に珍しいニュータウンです。そのため、自治体間での連携が難しく、ニュータウン一体となっての取組みは、これまでほとんど見られませんでした。しかし住民の多くは市町の境なく、ニュータウン全体を1つのまちととらえており、今後は、3市町が連携して取組みを進めていく必要があります。
〈緑道や公園など、豊かな自然環境〉
平城・相楽ニュータウンの大きな特徴の1つが、ニュータウン全体を巡るように整備された緑道と、個性的な公園です。民間各社の「まち」に関する様々な調査からも、自然溢れる環境は、まちが「住みたい」「住み続けたい」と思われる理由の大きな1つであることがうかがえます。奈良市側の一部の公園では、公園の新しい使い方を発案・実践できる「トライアル・サウンディング」を活用し、民間主導による公園の活性化が行われています。
〇左京地区の歩行者用道路
〇平城第4号近隣公園で開催されたgratia festival
〈生活利便施設等の集積〉
ニュータウンの中心に位置する高の原駅周辺には、公共施設や大型商業施設、スーパーマーケットの他、病院、銀行や学習施設など、さまざまな生活利便施設が集積しています。
今後、さらに機能集積を加速させることにより、駅に来るだけで ”ワンストップ” で様々な用事を済ませることができ、生活利便性を向上させることができます。
- 平城・相楽ニュータウンのリニューアルに向けた高の原駅前広場の再整備
これらの社会情勢の変化と平城・相楽ニュータウンの特徴をふまえ、ニュータウンが将来にわたり住み続けたいと思われるまち、選ばれるまちであるよう、3市町とニュータウンに関わる民間企業、地域住民との連携を図り、信頼関係を構築しながら、自立した地域経営と持続発展的なエリアマネジメント体制の構築を目指し、ニュータウンのリニューアルを進めていきます。
本市ではその第一歩として、ニュータウンの中心に位置し、まちの玄関口でもある高の原駅前広場の再整備を検討しており、再整備後の高の原駅前広場での過ごし方を体感できる、社会実験を行います。本社会実験は、未来の高の原駅前広場の姿を実験的に再現する試みです。オフィス空間の導入など、「食・学・働・集」をキーワードに高の原駅前への機能集積をさらに強化し、「駅前ワンストップ」で様々な活動・体験ができる、より豊かで便利な暮らしの実現を目指します。
- 関連リンク
▼【市長会見】~「未来の高の原駅前広場」を体感!~ 社会実験「365日高の原びより」を12月7日に開催(令和4年11月28日発表)
https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/161456.html
▼365日 高の原びより Instagram
https://www.instagram.com/365nichi_takanoharabiyori/
- 問い合わせ先
奈良市 都市整備部 都市政策課
TEL:0742-93-6598