- 求められる同性婚の法制化と全国から注目が集まる東京地裁判決
東京都が11月よりパートナーシップ宣誓制度の運用を開始し、日本では現在240以上の自治体がパートナーシップ制度を施行、人口カバー率は6割を超えています。(※11月1日時点)しかし、自治体のパートナーシップ制度は、国が法律で認める「結婚」のような法的効果はなく、相続など多数の問題が解決されず、様々な権利保障や平等の実現に向けて、婚姻の平等(同性婚の法制化)が必要です。
全国5カ所で展開される「結婚の自由をすべての人に」訴訟の2021年の北海道訴訟では、札幌地裁が日本で初めて、同性間の婚姻を認めない現在の法律は憲法14条の定める法の下の平等に反し違憲、との判決を下しました。
しかし、2022年6月の大阪地裁判決は、憲法に違反しないと判断しました。
11月30日の東京地裁判決は、深刻かつ切実な現状に置かれている原告及び全国各地で婚姻の平等を求めている性的マイノリティ当事者、支援者が見守っている状況です。また、産業界では、国内の企業300社以上が婚姻の平等に賛同するなど、各方面からも注目が集まっています。
- 原告団や全国の支援者との前夜祭&当日イベントを開催。
- ~原告・ゲストとのトークイベントや映画上映会、SNS発信を通じて24時間発信~
このような中、判決前日となる11月29日(火)~30日(水)当日にかけて、全国の関係者・支援者と共に判決結果を見守るイベントを開催します。訴訟経緯や判決結果の振り返りの他、原告の想いを共有するゲストとのトークイベントなどを開催します。
- 11月29日(火)「前夜祭」
前夜祭では、これまでの訴訟経緯と判決の注目ポイントを、東京弁護団共同代表でMFAJ共同代表でもある弁護士の寺原真希子と弁護士 佐藤倫子氏と振り返ります。トークイベントでは、ゲストとして女装パフォーマーのドラァグクイーンであり、エッセイストでもあるブルボンヌさんをお呼びし、一般の方から募った質問やメッセージを紹介しながら、原告や弁護団とトークセッションを開催。また、2019年に台湾で「婚姻の平等」が実現するに至った3組のカップルに焦点を当てたドキュメンタリー映画「愛で家族に~同性婚への道のり~」の上映会を開催します。
- 11月30日(水)「判決報告会+アフタートーク」
東京地裁判決の当日には、東京弁護団及び原告による記者会見を実施します。会見後には、判決の内容や解説、判決を受けての原告の想いなどを発表する判決報告会と、東京二次訴訟の原告などの関係者や支援者の方々によるトークセッションを開催。タレントでエッセイストの小島慶子氏の他、日本で初めてトランスジェンダーであることを公表の上,選挙に立候補し当選した世田谷区議会議員 上川 あや氏、LGBTの人生を応援するNPO「すこたん!」代表/著作家の伊藤 悟氏などのゲストをお呼びし、会場の参加者様と想いを共有するリレートークを実施します。また、全国の当事者・支援者の皆さまと判決や訴訟に対する想いをオンライン上で共有するTwitterSpaceも開催します
- 開催概要
●日時:2022年11月29日(火)~30日(水)
●場所:WeWork 城山トラストタワー
(東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー 19F)
●配信URL:当時はYoutubeにてライブ配信を行います。
・11/29(火) 前夜祭:https://youtu.be/COGMlhONuOk
・11/29(火) 映画上映会:https://youtu.be/j-ak-c5AeuU
・11/30(水) 記者会見&判決報告会:https://youtu.be/8Ix16kdNEik
・11/30(水) アフタートーク:https://youtu.be/2-vt4Syhhqg
●会場参加申込フォーム
・一般の方:https://bit.ly/MFAJ_tokyo_event (先着200名様)
・報道関係者の方:https://bit.ly/MFAJ_tokyo (会場/オンライン取材申込フォーム)
※ご取材希望の報道関係者様は、上記より事前にお申し込みください。
※記者会見当日のオンライン配信では質疑応答は実施しません。予めご了承ください。
- ゲストプロフィール
小島 慶子氏(こじま・けいこ)
(エッセイスト / タレント / 東京大学大学院情報学環客員研究員)
昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員。NPO法人キッズドアアドバイザー。 95〜10年TBSに勤務、アナウンサーとしてテレビ、ラジオに出演。99年第36回ギャラクシーDJパーソナリティ賞受賞。独立後は各種メディア出演、講演、執筆活動を幅広く行なっている。SDGs、ダイバーシティ&インクルージョンについて積極的に発信し、NPOの支援や自治体での提言も数多く行っている。『AERA』『日経ARIA』ほか連載、著書多数。
ブルボンヌ氏
(女装パフォーマー/ライター)
1971年生まれ、岐阜県出身。早稲田大学在学中の1990年、ゲイのためのパソコン通信ネットを立ち上げる。ゲイ雑誌『Badi』の主幹編集時には、誌面でゲイ当事者の顔出しや神前ウェディング、国会議員へのインタビューなどを企画。同時に女装パフォーマー集団を主宰し、現在は新宿2丁目のセクシュアリティフリーMIXバー「Campy!bar」グループをプロデュース。
NHK EテレのLGBT・女性問題を扱う番組や、オネエキャラクターとしてのバラエティ・情報番組、ラジオパーソナリティなどのメディア出演。雑誌・Webメディアへの連載。映画のトークショー出演やパンフレットへの寄稿。企業内セミナー、全国自治体や大学・高校でのLGBTや性の問題に関する講演活動、東京・九州・沖縄など全国のLGBTプライドイベントでのMCも務める。
現在、10代の性や生活の悩みに向き合うNHKラジオ第1『ラジオ保健室』MC、多様性をテーマにしたInterFM『Find Your Colors』MC、ポジティブな創造性をテーマにした文化放送『おいでよ!クリエイティ部』コメンテーターなどのラジオ番組、多様な顔ぶれが住むアパートが舞台の情報バラエティ『阿佐ヶ谷アパートメント』、福祉を身近に感じるNHK Eテレ『フクチッチ』秘書役などのテレビ番組にレギュラー出演中。
共著作『別冊NHK 100分de名著 わたしたちの手塚治虫』では「愛と性の章」を担当。『ラジオ保健室 10代の性 悩み相談BOOK』(リトルモア社)では進行役として登場。出身地の岐阜新聞で連載中。
『探検バクモン』(NHK総合)新宿2丁目文化ガイド役(ギャラクシー賞受賞)
『夏休み!ラジオ保健室〜10代の性 悩み相談〜』(NHKラジオ第1)総合司会(NHK放送総局長特賞受賞)
- Marriage For All Japan(MFAJ)について
性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動しています。2019年2月提起の「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団に所属する弁護士の一部と、社会課題の解決に取り組む様々な専門家等のプロフェッショナルによって、結婚の平等(同性婚の法制化)を実現させるために設立されました。「2人で一生を共に生きていきたい」と考えたとき,カップル双方が結婚したいと望めば結婚することができ、また、結婚という形をとらないことを望むならば結婚を強制されないということ。それが「結婚の自由」です。
「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」という法人名は、そのような結婚の自由(結婚という選択肢)が、異性カップルであるか同性カップルであるかにかかわらず、平等に用意されるべきであるという思いを表したものです。私達は、この「結婚の自由をすべての人に」訴訟をPRという形でサポートするほか,イベントやセミナー、メディア出演、調査研究、ロビイングなどを通じて、結婚の平等(同性婚の法制化)の実現を目指します。
- 団体概要
◆名 称:公益社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に
◆設 立: 2019年1月
◆代表理事:寺原真希子・三輪晃義
◆理 事:上杉崇子・加藤丈晴・松中権・柳沢正和