本願寺伝道院は、明治後期に伊東忠太が設計したイスラム・イギリス・日本などの建築様式を取り入れた建造物で、2014(平成26)年に国の重要文化財に指定され、現在は僧侶の伝道布教の学びの場になっています。
このたび、建築家としても著名な東京大学名誉教授 藤森照信氏の講演会を開催し、通常は非公開の内部を特別にご案内いたします。
期 日 2022(令和4)年12月3日(土)
時 間 講演会 10:30~11:30
見学会 11:30~12:30
会 場 本願寺伝道院(京都市下京区)
講 師 藤森 照信 ふじもり てるのぶ (東京大学名誉教授、東京都江戸東京博物館館長)
講 題 『伊東忠太の思想と建築』
定 員 先着70名
申 込 本願寺公式ホームページから https://www.hongwanji.kyoto/topics/001183.html
参加費 1,000円以上(文化財保護の寄付として) 参加者には記念品進呈
※講演会のみ本願寺ホームページにて、当日無料Live配信いたします
■ 講師プロフィール
藤森 照信 ふじもりてるのぶ
1946年長野県生まれ。
東京大学名誉教授 工学院大学特任教授 東京都江戸東京博物館館長
『日本の近代建築 上・下』(岩波書店)『建築探偵の冒険 東京篇』(筑摩書房)『丹下健三』(新建築)など著書多数。建築作品として〈神長官守矢史料館〉〈近江八幡ラ・コリーナ 草屋根〉〈多治見市モザイクタイルミュージアム〉など。近年は世界各地にフリースタイルの茶室を制作している。
■ 本願寺伝道院について
1912(明治45)年、親鸞聖人650回大遠忌を記念して本願寺第22代門主 大谷光瑞(鏡如上人:1876~1948 年)の依頼により、当時の東京帝国大学教授 伊東忠太が設計し「真宗信徒生命保険株式会社」社屋として建てられた。
明治時代から大正時代にかけてのルネッサンス様式やゴシック様式といった欧米の技術の模倣が主流であった時代に、東洋を感じさせる先駆的とも言える建造物であり、日本の近代建築を知るうえでも貴重な建物。イギリスの建物をイメージした総レンガ造り風のタイル張りの外観、インド・サラセン風のドームなど、さまざまな建築様式を取り入れている。
また、屋根は銅板葺き、屋根骨組みは木造、屋根の装飾には一見石に見えるテラコッタ (装飾用の陶器)を用いている。羽をもった象などユーモラスな架空の珍獣が回りの石柵に配されているのも特徴的。内部は、和風意匠の天井にアール・ヌーボーを意識した照明器具が取り付けられている。
■会場概要
名 称 本願寺伝道院
所在地 〒600-8346 京都市下京区玉本町196
アクセス 京都駅 市バス『京都駅前』より9番,28番,75番(西賀茂車庫行など)に乗車、『西本願寺前』で下車。 京阪バス『京都駅八条口』より311番、312番に乗車、『西本願寺』で下車。 京都駅より徒歩12分
駐車場 西本願寺北境内地駐車場をご利用ください(無料)