ESR初のデータセンター「ESRコスモスクエアOS1」着工

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「ESR コスモスクエアOS1」完成イメージ「ESR コスモスクエアOS1」完成イメージ

 ESR株式会社(代表取締役:スチュアート・ギブソン 本社:東京都港区 以下、ESR)は大阪府大阪市のデータセンター「ESRコスモスクエアOS1」(以下、OS1)の地鎮祭を11月7日に執り行いましたことをご報告いたします。

 ESRグループ全体で初のデータセンタープロジェクト「ESRコスモスクエア」は、合計で最大98 MWのIT電力容量を備えた3棟構成のキャンバス型データセンターを計画しています。
 10月1日に着工した1期目「OS1」はIT電力容量19.2MWを備え、2024年5月末竣工予定です。尚、2期(OS2)、3期(OS3)は本計画地内で順次開発する予定です。

「ESRコスモスクエア」3棟完成イメージ  (手前:OS1、左奥:OS2、右奥:OS3)「ESRコスモスクエア」3棟完成イメージ (手前:OS1、左奥:OS2、右奥:OS3)

 「ESRコスモスクエア」は日本の主要なインターネットエクスチェンジ※1がある大阪市中心部から10km圏内に位置しており、周辺には多くのクラウドネットワークへの接続拠点、通信事業者、大手IT企業などが集まっているほか、ハイパースケーラーの拠点も増加しており、データセンター需要の成長著しいエリアにあります。
 「OS1」は設計上の柔軟性と設備の拡張性を備えており、顧客の需要に応じてデータホールと呼ばれる専用区画から、一棟もしくはOS2・OS3を含めた複数棟での提供が可能で、大手クラウドサービスプロバイダーを含むいわゆるハイパースケーラーやコロケーション向けデータセンター事業者まで、顧客の多様なデータセンターニーズに柔軟に対応できる大規模なデータセンターとなります。

 ESRはESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の核とし、持続可能な社会の実現のために、2025年までに達成すべき目標や重要課題を特定した「ESG2025ロードマップ」の戦略に沿ってESGへの取組みを推進し、ESGに関する国際的な枠組み(イニシアティブ)にも積極的に参画しております。2022年6月に責任投資原則(PRI※2)の署名機関となるなど、ESRグループ全体でサステナビリティ経営の高度化を進め、持続可能な物流施設・データセンターの開発に積極的に取り組んでいます。
 「OS1」はLEEDゴールド認証※3取得を目指した建築計画を行っており、高効率の冷却システムを採用し、効率的なエネルギー利用、再エネ利用によるグリーン化、省エネのデジタル機器の採用など、CO2排出量削減にも積極的に取り組んでまいります。

 「OS1」と東京「ESR TK1データセンター」他、香港、ソウル、シドニー、ムンバイ、シンガポールの主要なデータセンター集積地で、IT電力容量合計300MWの計8つのデータセンタープロジェクトが進行中です。ESRはデータセンター市場の急速な成長に対応するため、本年7月にESR初のデータセンター事業に特化したファンド「ESRデータセンター・ファンド1」を組成、出資コミットメント総額10億米ドル(約1,360億円※4)で一次募集を完了したことを発表しました。今後、当グループのデータセンター事業を加速させ、APACのデジタルインフラの拡張、経済発展にも寄与してまいります。

地鎮祭にて、ESR代表取締役 スチュアート・ギブソン(中央)、取締役・松波英明(右端)、 データセンターCEO ディアーミッド・マセイ(右から4人目)他、当社のデータセンターチーム地鎮祭にて、ESR代表取締役 スチュアート・ギブソン(中央)、取締役・松波英明(右端)、 データセンターCEO ディアーミッド・マセイ(右から4人目)他、当社のデータセンターチーム

■ESR 代表取締役 Stuart Gibson(スチュアート・ギブソン) コメント
「この度、ESRグループとして初のデータセンターを、成長著しいデータセンターの一等地である大阪で着工することができ、大変嬉しく思っています。OS1は、アジア太平洋地域の主要市場においてデータセンターを開発し、デジタルインフラの拡張に寄与するという当社の戦略の重要なマイルストーンとなります。また、ESRコスモスクエアは、ハイパースケーラーやコロケーション事業者まで多様なニーズにお応えできる最先端のデータセンターで、日本政府が加速するデジタル化の変革イニシアティブを支援できると確信しております。」

< ESRコスモスクエアOS1 概要 >
■所在地:大阪府大阪市住之江区
■敷地面積:8,146㎡(2,446坪)              ■IT電力容量:19.2MW
■着工:2022年10月1日                                ■竣工・サービス開始:2024年5月31日(予定)
■設計:株式会社NTTファシリティーズ            ■施工:戸田建設株式会社

※データセンターの機密性および情報セキュリティの観点から、所在地・延床面積・規模・総投資額・入居企業名等詳細は非公開としており、当リリース以上の情報提供は致しかねますことを予めご了承いただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

※1:インターネットの中核を成す施設であり、プロバイダ(ISP)、インターネットデータセンター(IDC)や、国家間の通信を交換するための相互接続ポイント
※2:Principles for Responsible Investment-2006年に当時のアナン国連事務総長が世界経済フォーラムで呼びかけ、欧米の年金基金などが策定した期間投資家の責任投資へのコミットメントを6原則への 「署名」によって表明するイニシアティブ
※3:LEED(リード)-米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発・運営する、環境配慮された優れた建築物を作るため先導的な取り組みを評価するグリーンビルディングの国際的な環境性能評価認証システムで、標準・シルバー・ゴールド・プラチナの4つのレベルがある。
※4:2022年7月25日為替レート終値・1米ドル=136.05円で換算

<ESRについて> https://www.esr.com/jp/
ESRは先進的物流施設・データセンターを軸としたニューエコノミー不動産プラットフォームを形成する
アジア太平洋地域(APAC)最大の不動産アセットマネジメント会社です。
 2006年にレッドウッド・グループとしてその歩みを始め、2016年イーシャンとの経営統合により設立、日本法人レッドウッド・グループ・ジャパン株式会社は現・ESR株式会社に社名変更。2019年11月1日に香港証券取引所に上場。2022年1月20日にARAアセットマネジメントの買収を完了し、APAC最大、上場企業として世界第3位の不動産アセットマネジメント会社になりました。
 現在、香港にグループ本社を置き、日本・中国・韓国・シンガポール・インド・オーストラリア・ニュージーランド・インドネシア・ベトナムで事業を展開し、欧米にも拠点を拡大しています。
 開発においては『HUMAN CENTRIC DESIGN.』を基本理念に、弊社施設で働く方を第一に考えた快適で環境にも配慮した先進的物流施設の創出に力を入れています。日本では三大都市圏(首都圏・関西圏・中部圏)と九州を中心に物流施設・データセンターを開発しており、アジア最大の延床面積を誇る「ESR尼崎ディストリビューションセンター」他27の物流施設を竣工させ、物流施設・11棟、データセンター・2プロジェクトを開発中。
 ESRはデジタル時代を支えるインフラである先進的物流施設・データセンター開発を通じ、お客様のビジネス拡大をサポートし、投資家の皆様にはニューエコノミー不動産セクターへのダイナミックな投資機会・ソリューションを提供してまいります。

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