Umoja BiopharmaとTreeFrog Therapeuticsはがん免疫分野におけるex vivo他家由来療法が現在直面する課題に対処するため協力関係の締結を発表

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この度のパートナーシップでは、Umoja Biopharmaの保有するiPS細胞編集技術・持続的な抗腫瘍活性を示す免疫細胞分化技術と、TreeFrog Therapeuticsの保有する大規模細胞培養装置でのiPS細胞由来の治療用細胞の大量生産プラットフォームを組み合わせていきます。

(アメリカ・シアトル、フランス・ペサック、2022年6月10日)免疫細胞をリプログラミングし、固形がんおよび血液がんの治療法を開発するUmoja Biopharm, Inc.,と、iPS細胞由来の細胞治療をより安全で効率的なものにし、手頃な価格で届けることを目標とするTreeFrog Therapeuticsは、本日UmojaのiPS細胞プラットフォームとTreeFrogの「C-Stem™」技術を用い、培養装置内でiPS細胞の拡大培養および免疫細胞への分化について評価するため協力関係を結んだと発表しました。

Umojaの副社長兼トランスレーショナルサイエンスの責任者であるRyan Larson博士は以下のようにコメントします。
「弊社UmojaのRACR™を利用したiPS細胞とTreeFrogのC-Stem™技術の組み合わせが成功すれば、現在ex vivo他家細胞療法が直面しているいくつかの課題を克服できる可能性があります。現在大きな課題としては、細胞の品質を維持しながらiPS細胞を大量培養すること、そして効率的な免疫細胞へ分化させることの2点が挙げられます。TreeFrogの生体模倣C-Stem™技術は、UmojaのRACR™技術を補完する完璧な開発プラットフォームであり、二つの技術の組合せにより、効率的で管理されたiPS細胞の増殖と免疫細胞への分化が行われ、回収率の改善と品質の向上を達成できます。またそれに加えて、当社のRACR™システムにより、有毒なリンパ球除去化学療法を必要としない、安全な有腫瘍殺傷能力を持つ免疫細胞の移植と持続を可能にし、患者に治療上の利益をもたらします。」

Umojaでは、ex vivoの細胞治療薬製造に関する拡張性や製造の複雑さといった課題に対応するiPS細胞プラットフォームを開発しています。UmojaのiPS細胞は、合成ラパマイシン活性化サイトカイン受容体(RACR™)を利用し、外因性サイトカインやフィーダー細胞が存在しない環境でもナチュラルキラー(NK)細胞を含む自然細胞傷害性リンパ系細胞への分化と増殖が達成できるよう設計されています。
 
一方、TreeFrogでは独自のC-Stem™技術で、ヒトiPS細胞をアルギン酸で高速でカプセル化し(1秒当たり 1,000カプセル以上)、細胞を外的ストレスから保護しながら、生体内のように非常に速い細胞成長を促進します。 2021年C-Stem™は、10Lスケールの培養装置で幹細胞の品質を維持しながら、前例のないiPS細胞の増殖を実証しました。またC-Stem™では、カプセル内でiPS細胞を直接目的細胞へと分化させることも可能にします。iPS細胞由来の細胞治療に拡張性を持たせることのできる、GMP適合製造プラットフォームです。

TreeFrogの最高経営責任者であるFrédéric Desdouits, Ph.D.は、次のように述べています。
  「弊社の主な目標は、C-Stem™技術のメリットをできるだけ早く患者に提供することです。そのために自社のプログラム開発や再生医療界におけるリーダーとの戦略的提携を行っていきます。Umojaとの提携は、がん免疫分野における重要な前進です。スケールアップと細胞品質向上の課題に加えて、他家細胞をin vivoで長期生存させることは業界において依然として重要な課題です。 Umojaのプラットフォームは、がん免疫分野における、より安全で効率的な他家細胞療法を可能にすると信じています。 この共同アプローチで迅速に臨床まで進め、既製薬(off-the-shelf)のをがん治療をいち早く患者に提供し、貢献できることを楽しみにしています。」
 

  • Umoja Biopharmaについて

Umoja Biopharma, Inc.は、免疫療法への新しい取り組みを行っている企業です。 Umoja Biopharmaは、革新的なマルチプラットフォーム企業で、免疫細胞をin vivoでリプログラミングし、主に固形がんや血液がんを標的にする細胞療法の実用化を目標としています。同社はSeattle Children’s Research Instituteとパデュー大学で行われた研究に基づいて設立されました。Umojaの新しいアプローチは、VivoVec™ in vivoプラットフォーム、RACR™/ CAR in vivo細胞拡張/制御プラットフォーム、TumorTag™ターゲティングプラットフォームなどの統合された免疫細胞療法技術によって強化されています。これらのプラットフォームは、連携して機能するようにゼロから設計されており、体内で強力な免疫反応を起こすとともにがんを直接、安全に、制御しながら攻撃するために開発されています。Umojaはこの技術によって、より多くの患者に最先端の免疫療法を広く提供し、患者がより良い人生をおくることに貢献できると信じています。
詳細についてはホームページをご覧ください:http://umoja-biopharma.com/

 

  • TreeFrog Therapeuticsについて

TreeFrog Therapeuticsは、細胞治療を必要とする全ての患者に提供することを目指している、フランスに本拠を置くバイオテクノロジー企業です。TreeFrog Therapeuticsは、独自のC-Stem™技術で前例のない高い細胞品質を持ち合わせたiPS細胞の大量培養を実現し、そのまますぐに移植可能な微小組織に分化させることを可能にしました。この技術を用いて自社で細胞治療のパイプラインの開発も進めています。TreeFrog Therapeuticsは、80名以上の生物物理学者、細胞生物学者、バイオプロダクション技師を結集し、再生医療、がん免疫療法のパイプラインの開発のため、過去3年間で8,200万ドルの資金を調達しました。現在ボストン(アメリカ)と、日本の神戸に技術拠点を開設し、C-StemTMの導入を推進するとともに、細胞治療分野における学術界、バイオテクノロジー界、産業界の主要プレイヤーとの提携に着手する予定です。
TreeFrog Therapeuticsホームページ:https://treefrog.fr/jp/

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