また、ALICEで流通される衛星データの出品・購入が可能な衛星データマーケットプレイス「SATELLITE(サテライト)(仮称)」も同時展開する予定をしています。
■開発の背景・課題
NFTとは、Non-Fungible Token(代替不可能なトークン)の略称で、ブロックチェーン技術を活用することで、コピー・複製が容易だったデジタルデータに唯一無二の価値を付与する技術です。ゲームやアートを中心に、実用化が進んでいます。
衛星データをはじめとする宇宙に関するデータは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)や限られた衛星サービス事業者から販売・提供されるデータが中心となります。現在は、ある一定のユーザーから提供されるデータであることで、信頼性を有していますが、宇宙ビジネスの市場規模は2040年代に100兆円にも達すると試算され(※1)、産業の拡大が進むとともに、データの複製や改ざんが起り得る可能性が出てきます。
そこで、DigitalBlastは宇宙に関するデータにNFTを発行することで、データ自体の価値を保証し、さらにそのサービス上で売買・譲渡が可能となるデータ流通基盤「ALICE」の開発に着手する運びとなりました。
※1:Haver Analytics, Morgan Stanley Research
■データ流通基盤「ALICE(アリス)」の概要
ALICEは、衛星データ等の宇宙に関するデータの流通、所有者証明を目的としたプラットフォームです。所有者証明には、ブロックチェーンを採用しており、ALICEを通じてブロックチェーン上にNFTを発行することができ、そのデータは唯一性を保持します。発行されたNFTは、ユーザー間で売買・譲渡することが可能となります。また、データの著作権を持つ事業者やユーザーは、二次流通におけるロイヤリティが還元されます。
宇宙に関するデータに限らず、地上で取得されるデータやアート、画像、動画などのデジタルデータも取り扱う予定です。衛星データと地上のデータを掛け合わせたデータも、NFTを発行しALICE上で流通させることが可能となります。
なお、本サービスは、高い処理能力と低コスト、開発者視点で利便性の高いブロックチェーンのプラットフォーム「Flow Blockchain」を利用し、開発を進めています。「Flow Blockchain」は、世界で高い人気を誇るトレーディングカードの取引プラットフォーム「NBA Top Shot」などで使用されています。
■衛星データマーケットプレイス「SATELLITE(サテライト)(仮称)」の概要
SATELLITE(仮称)は、ALICEを通じて発行されるNFTの売買・譲渡が可能となるNFTマーケットプレイスの第一弾です。取り扱うデータは、衛星データを対象とします。アートや音楽、ゲームなどのNFTマーケットプレイス同様、ユーザーがNFTを出品し、ユーザー間でのNFTの売買・譲渡が行われます。
NFTが付与された衛星データの二次利用市場の促進に期待しております。
■今後の展望
今後、より多くの衛星データが取得され、多種多様な地上のデータと組み合わせた解析が行われることが見込まれます。NFTを用いることで個人間取引も可能となり、宇宙データの流通拡大が期待されます。DigitalBlastは宇宙データの流通を加速させ、宇宙産業のさらなる発展を目指してまいります。
■株式会社DigitalBlast(デジタルブラスト)について
DigitalBlastは、“宇宙に価値を”提供するため、常に挑戦し、宇宙産業の変革を実現していきます。日本の宇宙産業をより価値あるものにしていくためには、BtoGビジネス(企業対行政間取引)に偏らない、多様な収益源の確保が必要です。事業戦略・デジタル・プロモーションなど多様なプロフェッショナルが在籍し、総合提案を強みとしています。クライアントの収益源を多様化し、新たな宇宙産業の価値確立に努めてまいります。
会社名:株式会社DigitalBlast(英文表記:DigitalBlast, Inc.)
所在地:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7-9 神田司町PREX7階
代表者:代表取締役CEO 堀口真吾
設立:2018年12月
ホームページ:https://digitalblast.co.jp/
事業内容:企業変革に関する企画・設計及び支援、デジタル技術の開発及び支援、統合マーケティングサービス、デジタルマーケティングサービス、インターネット広告サービス、動画制作及び配信