▷ お墓の形態は、既に持っている方の72.0%は石材を使った一般墓地を所有しているがこれからお墓の購入を検討しようとしている人の一般墓地の所有を希望する割合は56.7%であった。このことから一般墓地からの他のお墓の形態を希望する人が増加している。
▷ お墓の使用期間ついては、既にお墓を持っている人は、無期限が66.6%、七回忌までが9.3%、三十三回忌まで11.1%。これからお墓を購入しようとしている人が、無期限が51.1%、次に七回忌まで27.8%、続いて三十三回忌まで6.7%とお墓の使用期限に対する考え方にも変化していることが伺える。
― コロナ禍におけるお墓参りの現状についてのアンケート調査概要 ―
【調査対象】全国 お墓の購入を検討しようとしている人および既にお墓を持っている人 40才代以上 男女
【調査期間】2022年7月1日~7月31日
【調査方法】インターネット調査
【有効サンプル数】830名
【調査結果】
Qお墓を購入する場合、どのような形態のお墓を選びますか?
一般墓地が、56.7%で過半数を超えた。続いて、永代供養墓15.6%、その他・樹木葬が同数で7.8%と続く。既にお墓を持っている方は、一般墓地72.0%で、永代供養墓8.2%、ロッカー式納骨堂と続く。
以上のことからこれからお墓を探す人の求めるお墓の形態が多様化しつつあることが、読み取れる。
Q.お墓を使用する期間は?
お墓の購入予定者は、無期限が51.1%、次に七回忌まで27.8%、続いて三十三回忌まで6.7%。
これに対して、既にお墓を持っている人にお墓の使用期限を聞くと、無期限が66.6%、七回忌までが9.3%、三十三回忌まで11.1%とお墓の使用期限に対する考え方にも変化が伺える。
お墓の購入を予定する人の中で、無期限でお墓を使用する人のコメントには、「お墓に期限があると思っていない」「子供や孫まで代々受け継いでいくもの」が多く。それに対して期限付き(七回忌や三十三回忌)を選択した人のコメントは「継承者が不在だから」や「子供や孫に負担をかけたくない」というお墓の維持管理に関する意見が多数を占めていた。
《まとめ》
今回のアンケートでは、少子高齢化による継承者の問題により、従来の一般墓地で無期限に供養するものから、お墓の形態の多様化とお墓の有期限化が進んでいる傾向が捉えられた。一方、一般墓地を求めたいという方は、「伝統的な」や「自然の中で」、「日本人はこの形」などのワードが多く、一般墓地も消費者にとって根強く、意識付けられていることがわかった。
今回の調査結果から、お墓での供養の“これまで”と“これから”が顕著に表れた結果と言える。お墓の多様化はつまり、供養の多様化と言え、この傾向は今後も加速すると考えられる。今後は消費者ひとり一人が、自分なり家族なりの供養のかたちをライフスタイルや地域の慣習や習慣を踏まえ模索していくことになるのではないか。全石協は、今後も、個人や家族のライフスタイルに対応した多様なお墓のニーズに応えられるよう、供養文化や正確な墓地・墓石情報の提供に努めてまいります。
◆「全国石製品協同組合」(全石協)とは
全国石製品協同組合(全石協)は、全国47都道府県の石材会社及び同関連会社が結集し強力な組織化と連携のもと石材業界の指導的役割を担うとともに、消費者ニーズへの的確な対応と石材業界の健全な発展を目指す団体です。全国石製品協同組合では、日本人が大切にしてきた供養文化を守るべく、消費者に正確な情報をご提供し、石材業界の健全な発展を目指してまいります。
【商号】全国石製品協同組合(経済産業省認可 2012004情第5号)【設立】 2012年11月22日
【所在地】 東京都港区芝大門2丁目9番14号5階
【運営サイト】みんなのお墓 https://minnanoohaka.com/