1972年に創立したフジテック・シンガポールは、フジテック・グループ3カ国目の海外法人です。南アジア※における事業基盤を築き、以来、同地域の中核拠点として事業をけん引してきました。
これまでにシンガポール住宅開発局向けに累計で約20,000台の納入実績があるほか、1986年の完成当時アジアで最も高い建物であった「ワン・ラッフルズ・プレイス」に高速エレベータを納めるなど、都市国家と呼ばれるシンガポールのまちづくりに貢献してきました。
近年は人材育成施設「エクスペリエンスセンター」を開設し、南アジア地域のフィールドエンジニアのさらなる育成強化に加え、シンガポール政府と連携し、次世代への技能伝承にも取り組んでいます。また、デジタル技術を活用したサービスの展開にも注力し、次の50年に向けて変革の歩みを進めています。
フジテックはこれからもグループ一丸となり “安全・安心”なエレベータ・エスカレータの提供を通じて、世界の都市機能へ貢献し、地域社会と共栄してまいります。
※東南アジアおよびインドで展開する8カ国を当社における「南アジア」の事業セグメントと位置付けています。
【 フジテック・シンガポールについて 】
所在地 | シンガポール・ベドック サウスアベニュー |
設立 | 1972年8月23日 |
事業内容 | 昇降機の販売、据付、保守、修理 |
親会社との関係 | 連結子会社 |
シンガポール内の拠点数 | 1カ所 |
【 主な納入実績 】
●シンガポール住宅開発局
(Housing & Development Board “HDB”)
シンガポール政府は限られた国土を有効活用するため建国当初から公共住宅政策に力を入れ、HDBが供給する高層住宅に国民のおよそ8割が居住しています。
1972年に当社はエレベータ2,000台を初めて受注し、これまでに新設およびモダニゼーション向けに累計で約20,000台を納入しています。
●ワン・ラッフルズ・プレイス
1986年に完成した「ワン・ラッフルズ・プレイス(旧OUBセンター)」は、高さが280mあり、当時アジアで最も高いビルでした。
ここに当社はエレベータ31台、エスカレータ12台を納入しました。現在はモダニゼーション工事が行われています。
●マリーナ・ワン
マリーナベイエリアに建つ複合ビル「マリーナ・ワン」は30階建てのオフィス2棟と34階建ての住宅2棟などからなるプロジェクトです。
当社はここにエレベータ70台、エスカレータ28台、計98台を納入しました。
【 近年の取り組み 】
1)人材育成
フジテック・シンガポールは、約40年前から国が定めた認定機関として、技能伝承を行ってきました。
2019年には、フィールドエンジニアのトレーニング機能を有する「エクスペリエンスセンター」を開設し、社内向けに階層別の研修制度で知識、スキル、経験の獲得をサポートし、昇降機のスペシャリストを育成しています。
2)デジタル活用
フジテック・シンガポールはデジタルを活用した業務プロセスの改革に取り組んでいます。
例えば2018年に導入した遠隔監視システムは、エレベータの異常を検知し、迅速にエンジニアを派遣するほか、故障の内容を現場に到着するまでに照会できるツールを用いるなど、サービス品質の向上を図っています。
また、改革を加速するため、新たなデジタルツールの習得を目的とした従業員向け再教育のプログラムも実施しています。
3)アフターマーケット事業
現在、「ワン・ラッフルズ・プレイス」に設置したエレベータ計19台のモダニゼーションプロジェクトが進行中です。このプロジェクトでは、分速420mのエレベータ6台を分速480mに高速化するなどの性能強化を行い、2023年の完成予定です。
高い技術力を要する大型・高速エレベータのモダニゼーション工事で技術ノウハウを蓄積し、グローバルにおけるアフターマーケット事業の拡大につなげます。
【 フジテックについて 】
フジテックは、エレベータ・エスカレータ・動く歩道の専業メーカーです。研究開発・製造・販売・据付・保守・リニューアルまで一貫体制で行い、世界23の国と地域に“安全・安心”で“快適”な移動空間を提供しています。
設立:1948年2月9日
上場市場:東京証券取引所 プライム市場
公式HP:https://www.fujitec.co.jp/
【 フジテックについて 】
リリース本文はこちら
https://www.fujitec.co.jp/announcement/8163