【優勝までの歩み】
ノーシード(世界ランキング21位)で今大会に臨んだ西本選手は、決勝戦を含む5試合で4人のランキング上位選手を破りました。
1回戦で同10位のインド選手、2回戦で同8位のインドネシア選手を相手に、いずれも第1ゲームを先取されながらフルセットで勝利。準決勝では、世界選手権でも金星を挙げた同3位のデンマーク選手をストレートで倒しました。
決勝戦ではこれまで2勝8敗と負け越していた台湾選手(同6位)と対戦。今大会男子単最長タイの1時間32分の激戦を制し、初戴冠の栄誉を勝ち取りました。
【本人コメント】
「嬉しい気持ちもありますが、それ以上に国際大会でやっと優勝できたというホッとした気持ちが大きいです。ジェイテクトへの移籍から5カ月、バドミントンに集中できる環境を用意していただき感謝しています。優勝は石井裕二総監督をはじめ、チーム皆のサポートがあったからこそ。自分はこれからが全盛期だと思っています。東京五輪出場を逃した悔しさを胸に、パリ五輪での金メダル獲得を目指して精進していきます」
【ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン】
世界トップ選手が集う「HSBC BWFワールドツアー750」のうち、唯一日本で開催される大会。男子単、女子単、男子複、女子複、混合複の5種目の個人戦がトーナメント形式で開催される。男子単日本勢の優勝は、2018、19年大会で連覇(20、21年は新型コロナウイルス禍の影響で中止)した桃田賢斗選手以来、2人目。
【選手プロフィール】
西本拳太(にしもと・けんた)
生年月日:1994年8月30日
出身地:三重県伊勢市
所属チーム歴:埼玉栄高等学校→中央大学
→トナミ運輸株式会社→岐阜県バドミントン協会
→ジェイテクト(2022年4月~)
◆主な成績
2016年=全日本総合男子単優勝
2017、18、19年=全日本総合同2位
2022年5月=トマス杯3位
同年8月=世界選手権男子単ベスト16
◆2022年9月現在の男子単ランキング
日本ランキング4位、世界ランキング21位