一方で、エネルギー価格の上昇や、猛暑による国内電力需給ひっ迫の懸念もあり、生活者の間でも省エネ・節電志向が高まっています。家庭内における電気の使い方の見直しを提言する機会と捉え、当社は、地域エネルギーマネジメントの足掛かりとして、会津若松市の協力のもと実証準備を進めてまいりました。
1.実証の概要
名 称 : 瞬時電力見える化・節電実証プロジェクト
期 間 : 2022年9月1日~2023年3月31日(予定)
実施場所 : AiCTコンソーシアム内企業社員宅他
会津若松市内の一部公共施設
2.実証の方法
本実証ではAiCTコンソーシアム/ワーキンググループメンバー社員宅(※1)及び一部自治体施設にHEMSゲートウェイ(※2)を設置し、電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)を用いて現在の電流値(瞬時電力)や電気の使用量を把握します。これにより、各種家電の消費電力を可視化し、より効果的な省エネ活動のサポートを行います。
期間中は、節電や空調に関する様々な情報をモニター世帯に提供。前年同月の使用量実績との比較などから省エネ効果を確認いただけます。
また、事前・事後アンケート調査により、省エネ・節電等に対する参加者の興味や行動変化の分析を行います。これらのデータを活用し、将来の地域脱炭素化に向けた有効策についても検証してまいります。なおHEMSのクラウドサービス機能により、各世帯における直近電力使用量の推移からの節電効果も併せて分析・フィードバックする予定です。
※1 東北電力・NTT東日本会津営業支店・会津ラボ・コスモ石油マーケティング
※2 HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)。本実証においてはNextDrive株式会社製のゲートウェイ「Cube J」並びに温湿度センサー「Beep」を使用します。
3.当社の役割
本実証において、当社は、プロジェクトリーダーとなり企画・機材調達を主導するとともに、当社並びにグループ電力事業の知見を活かし、参加モニター世帯へ空調をはじめとする様々な節電情報を発信、これまでの電気を作る・使うから「より効率的に電気を使う行動変容」を導く支援をいたします。
当社は、本実証活動を通じ、展開中である脱炭素ソリューション及び電力小売り事業サービスに知見を反映させるとともに、ゼロカーボンシティ会津若松の実現に向け、行動変容プログラムの研究と会津若松市が採択されたデジタル田園都市国家構想推進交付金事業とのデータ連携を目指してまいります。
< 本実証事業のイメージ図 >
※上記画像は開発中のイメージです。