
VeritasChain Standards Organization(VSO)は、AIおよび自動化システムにおける検証可能な監査証跡の国際整合に向け、国際標準化機関の議長級との対話ならびに、パキスタン証券取引委員会(SECP)との意見交換を実施しました。
両者との対話を通じ、重複を避けること(no duplication)を前提に、信頼の枠組みと技術的証拠のレイヤーを分離して進める重要性を確認しました。
背景
AIは回答生成から、人の代わりに行動するエージェントAIへと移行しています。
決済、契約、個人情報(PII)へのアクセス、重要システム操作といった領域でAIが実行主体になり得る中、後から第三者が検証可能な形で、何が起きたかを証明できる監査証跡の整備が急務となっています。
VeritasChain Standards Organization(VSO)は、信頼を宣言するのではなく、検証可能な証拠を残すという方針のもと、VAP(上位フレームワーク)および各ドメインプロファイル(金融向けVCP、コンテンツ向けCAP等)を策定し、既存の標準技術を前提に、証拠として耐える記録構造と第三者検証を可能にする設計原則を整備しています。
実施内容1:SECPとの意見交換(2026年1月20日)
VSOは、SECPとのオンライン会合にて、VCP v1.0の提出内容について初回ヒアリングを受けました。SECPは、提出内容をサンドボックス(クライアント向け案件中心)よりも、監督・証跡インフラ寄りの内容として理解し、パキスタンにおける一次監督の整理(PSXがフロントライン)を提示しました。
VSOは、自身がアルゴリズム取引事業者ではないこと、規制当局向けのソフト販売やコンサル提供を目的としていないこと、技術標準仕様とリファレンス実装として提供していることを明確化しました。
次アクションとして、意図・スコープ・提供物(提供しないことを含む)を明確にした簡潔な文書を提出し、SECPが内部で適切部署またはPSXへの回覧を検討する方針で合意しました。
実施内容2:国連ITU-T SG17議長級との対話(2026年1月23日)
VSOは、国際標準化の重複回避を前提とした整合確認のため、ITU-T SG17議長級との対話を実施しました。対話では、政府も関与する政府間機関としてのITU-Tの特性、標準化における重複回避の原則、ならびにAI Security and Trust領域での課題認識が共有されました。
特に、エージェントAIに関する信頼の枠組み、デジタルID、信頼制御の考え方(人間をループ内に保つ統制、複数目的エージェントの制御)など、枠組み側の設計領域と、技術的に検証可能な証跡(記録の署名、欠落検出、第三者検証)を支える領域を分離して進める必要性が確認されました。
VSOは、VAPが新しいプロトコルを提案するものではなく、既存技術を用いて検証可能な意思決定プロベナンスを構成するアーキテクチャ整理であることを説明し、重複を避けた形で整合点のみを返す方針を明確にしました。
今後の予定
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SECP向けに、所管回覧可能な簡潔資料を提出し、PSXとの適切な協議ルートを含めた次ステップを検討します。
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ITU-T側から共有予定の関連資料(戦略文書、作業計画、検討中の非規範的テキスト等)を精読し、重複回避の観点で整合点のみを簡潔にフィードバックします。
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国際標準の相互参照が可能な形で、証拠(evidence)レイヤーの整備を継続します。
日本フィンテック協会への正式加入について
同日2026年1月23日、VeritasChain株式会社は、このたび一般社団法人日本フィンテック協会に正式加入いたしましたことをお知らせいたします。
日本フィンテック協会は、金融とテクノロジーの健全な発展を目的に、業界横断での対話や政策提言、人材・技術の交流を推進する業界団体です。
当社は、AIおよびアルゴリズムを用いたシステムにおいて、意思決定や取引のプロセスを暗号学的に検証可能な形で記録する「監査証跡の標準化」に取り組んでいます。
自動化やAI活用が高度化する一方で、事後的に説明責任を果たせないことが新たなリスクとなる中、当社は「信頼を前提とするのではなく、検証できる状態をつくる」ことが重要であると考えています。
今後は日本フィンテック協会への参画を通じて、AIガバナンスや透明性、実務に即した監査可能性のあり方について、業界関係者の皆さまと意見交換を重ね、日本および国際的なフィンテックエコシステムの健全な発展に貢献してまいります。
VSOについて
VeritasChain Standards Organization(VSO)は、AIおよびアルゴリズム駆動システムにおける検証可能な監査証跡のためのオープン標準を策定・維持する、ベンダーニュートラルな標準化団体です。
VSOは特定の企業・製品・サービス・投資戦略を推奨せず、標準仕様と検証可能性の基盤整備に専念します。
・GitHub(オープンソース):https://github.com/veritaschain
・お問い合わせ:standards@veritaschain.org


