「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」は、講談師の6代目神田伯山が、企業の失敗とそこから得た教訓を紹介する経済番組。第1回「バンダイ・“世界一売れなかった”ゲーム機」、第2回「ヤマハ・半導体の落とし穴」に続く第3弾としてブラザー工業が登場。「ブラザー工業・早すぎた配信ビジネス」と題して、ブラザーがかつて販売していたパソコンソフトの自動販売機「ソフトベンダーTAKERU」を取り巻く秘話が明かされる。
ソフトベンダーTAKERU(タケル、販売開始時は「武尊」と表記)は、ブラザー工業が開発した世界初のパソコンソフト自動販売機で、1986年の発売後、日本全国のパソコン販売店などに設置された。電話回線を介してサーバーからソフトウエアをダウンロードすることで、利用者は店舗在庫を気にすることなくいつでも好きなパソコンソフトを買うことができた。TAKERUの先進的な仕組みはゲームユーザーを中心に熱烈に支持され、最盛期には全国に約300台が設置された。(TAKERUの詳しい情報は→https://global.brother/ja/digest/history/takeru)
番組では、当時としては画期的だったTAKERUのプロジェクトがどのように誕生し、どのような結末にいたったのか、当時関わった社員へのインタビューや神田伯山の講談、キン肉マンのキャラクターによるコマ撮り再現ビデオを通じて解き明かされていく。番組全編を通して、失敗を恐れずに挑戦するブラザーの企業文化を感じ取ることができる内容となっている。
【放送予定】
2022年8月9日(火) NHK総合 22:50~23:20 (NHKプラスでも同時配信)
https://www.nhk.jp/p/ts/XL1JYWZLNZ/
【出演】
神田伯山(講談師)、小郷知子アナウンサー(ナレーション)
ブラザー工業社長 佐々木一郎、テイチクエンタテインメント会長 中谷幸夫
【インタビュー収録場所】
ブラザーミュージアム(名古屋市瑞穂区)
https://global.brother/ja/corporate/museum
館内のヒストリーゾーンには、TAKERUを含むブラザーの挑戦と失敗の歴史を体現する製品が展示されている。