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書籍紹介
第3回「わたしの旅ブックス新人賞」受賞作!
無数に配置された検問所、瓦礫と化した町並み、現地の人たちとの不確かで曖昧な会話……
観光旅行者として入国した著者が見た、戦下の国シリアの今。
2011年から内戦が続くシリア。政府と反政府勢力の対立を軸に、宗教や大国干渉といった問題も孕みながら内戦は泥沼化。国民の貧困化とともに670万人以上とも言われる難民を流出させたアサド大統領による独裁国家は、今世紀最大の人道危機を招いたとして世界中から問題視されている。
著者は、混迷を極めるこのシリアの現状を自分の目で見るために、一介の観光客として入国。わずか10日間の、しかもルート限定の観光旅行だったが、自ら果敢に戦下の町を歩き、地元の人々と言葉を交わしていく。国によって仕組まれた、作られた旅行ではあるが、わずかながらも垣間見えたシリアの今の姿を著者は見事に描写。なかでも悪名高きサイドナヤ刑務所で過酷な拷問を受けながらも生き延びたシリア人の話は圧倒的だ。
異色の旅行記であるとともに、多くの人に読んで欲しい問題提起の書でもある。
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書誌情報
書名:罪深きシリア観光旅行〈わたしの旅ブックス49〉
著者:桐島 滋(きりしま・しげる)
仕様:B6変型判(新書サイズ)、本文240ページ+カラー口絵8ページ
定価:1,430円(税込)
発売:2023年11月15日
ISBN:978-4-86311-386-2
◎Amazon→https://www.amazon.co.jp/dp/4863113862
◎楽天ブックス→https://books.rakuten.co.jp/rb/17646922/
※全国の書店、その他ネット書店でもご注文・ご購入いただけます。
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著者プロフィール
桐島 滋(きりしま・しげる)
フリーライター。中東を中心に紛争などを抱えた地域のことを映像や文章にし、発表している。
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「わたしの旅ブックス新人賞」について
「わたしの旅ブックス新人賞」は、旅や冒険をテーマとしたエッセイ、紀行文・旅行記などを募集する文学賞です。
エッセイや紀行文、旅行記など形式は自由。あなたのとっておきの旅体験や心がふるえる感動旅など、個性あふれる作品をお待ちしています。優秀作品は弊社より〈わたしの旅ブックス〉シリーズの一冊として出版します。
第4回「わたしの旅ブックス新人賞」の原稿募集は2024年4月15日に締め切りとなります。
詳細は「わたしの旅ブックス新人賞」特設サイトをご覧ください。