オイスカ(本部・東京都杉並区)は、1961年の創立当初より人材育成に重点を置き、主にアジア太平洋地域で農村開発や環境保全活動を推進する国際協力NGOです。フィリピンにおいては、1963年の農業研修生受け入れに始まり、現在は7ヵ所の農業研修センター(うち5ヵ所は現地組織のOB会等へ移管済み)で、人材育成を実施。また、研修を修了したOB・OGを中心とした山岳地や沿岸での緑化活動なども各地で精力的に取り組んでいます。
フィリピンは世界有数の災害多発国であり、中でも北部に位置するアブラ州は、洪水や風害、山火事、地震などの被害が深刻な貧困地帯です。本イベントでは、デルフィン・テソロ(アブラ農林業研修センター所長)と、同国に17年駐在し、センターの設立に尽力した清水利春(オイスカ関西研修センター所長)が登壇。アブラ州での活動に焦点を当て、人々の生活の質を少しでも上げたいと長年取り組んできた農村青年への研修や、環境保全活動にかけるデルフィン・テソロの想いとともに、これまでの取り組みと今後の展開について語ります。
2021年の台風による洪水で河川が氾濫し、田畑や家屋に瓦礫が堆積(アブラ州)
長年の活動で植栽地の苗木も大きく育ち、子どもたちの集う立派な森となった
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【開催概要】
■日 時:2023年11月23日(木・祝)15:00~16:30(開場14:30)
■会 場:国民会館「武藤記念ホール」(大阪市中央区大手前2-1-2 國民會館大阪城ビル12 階)
■開催方法:会場およびオンライン(それぞれ100名)事前申し込み制
■プログラム概要(予定):
・15:00~ 講演「世界各国におけるオイスカ10ヵ年計画とフィリピン北部への想い」公益財団法人オイスカ 事務局長 永石安明
・15:15~ トークセッション(使用言語:日本語)「『災害のデパート』フィリピン北部での37年間の挑戦とこれから」
<コメンテーター>デルフィン・テソロ(オイスカ アブラ農林業研修センター所長)/清水利春(オイスカ関西研修センター所長)
<モデレーター>マリア・グラゼン・アセリット(オイスカ啓発普及部)
【登壇者紹介】
■コメンテーター
・デルフィン・テソロ(オイスカ アブラ農林業研修センター所長)
フィリピン北部のアブラ州で生まれ育ち、1987年にオイスカ西日本研修センター(福岡県)での1年間の農業研修の機会を得る。オイスカの考えに共感し、帰国後は故郷でアブラ農林業研修センターの活動に従事し、1991年に所長となる。アブラ州住民の生活の質の向上を目指し、自然環境回復と青年層の自信を育む機会の創出に生涯をかける。
・清水利春(オイスカ関西研修センター所長)
フィリピン駐在歴17年。日本人でただ一人のアブラ州名誉州民。アブラ農林業研修センター設立に尽力し、現在は、関西研修センター(大阪府)にて主にアブラ州やイロコス州出身の技能実習生を受け入れ、青年育成に努める。
■モデレーター
マリア・グラゼン・アセリット(オイスカ本部 啓発普及部)
フィリピン北部出身。フィリピン大学卒業後、2007年にオイスカ中部日本研修センター(愛知県)で実施したJICA研修プログラム「環境保全型有機農業技術」コースに参加。翌年からスタッフとして、主にフィリピン北部での緑化事業や、東日本大震災復興支援「海岸林再生プロジェクト」(宮城県)に従事。
■講演
永石安明(公益財団法人オイスカ 事務局長)
バングラデシュ、ミャンマー、フィリピンで23年間の駐在員経験、海外事業部長を経て現職。フィリピンでは、プロジェクト企画立案や中央政府、地方政府、国際機関等との調整に従事。
【オイスカHP(イベント詳細)➡https://oisca.org/events/e231123/】
【イベントチラシ ➡https://prtimes.jp/a/?f=d5065-44-e97ce7c33dbb6cdcbdcc90a632eb8568.pdf】
【オイスカ団体概要】
■活動国・組織
1961年設立。本部を日本に置き、アジア太平洋地域を中心に41の国と地域にネットワークを持ち活動する国際協力NGO(理事長:中野悦子)。海外事業拠点29ヵ所、国内研修センター4ヵ所、国内支部13ヵ所
■活動実績
・農村地域の若者を国内外の研修センターで累計約37,000人研修し、地域の開発や環境の保全活動に貢献
・陸の植林や沿岸部のマングローブなどを国内外累計約23,500ha植林し、自然環境保全と防災に貢献
・子どもたちが木を植え、育てる、森づくり活動を行う「子供の森」計画を世界の5,400校以上で実践
タイのマングローブ植林地は世界遺産登録を⽬指す