高槻市は、早期に難聴を発見するために行う聴覚検査「新生児聴覚スクリーニング検査」の受検費用に対する助成制度を令和5年11月1日以降に出生した新生児を対象に開始。AABR検査(自動聴性脳幹反応検査)は上限5,000円、OAE検査(耳音響放射検査)は上限1,500円を助成し費用負担の軽減を行います。
先天性難聴は1,000人に1から2人の割合で出現。早期発見し早期に専門の施設で適切な療育支援を受けることで、音声言語発達への影響を最小限に抑え、言語発達やコミュニケーションの発達が促進できると言われています。近年の報告では、新生児に聴覚検査を行い、早期発見早期療育を行った場合、聴覚を活用したコミュニケーションが可能となる確率は、早期療育を実施しない場合の3倍以上増加するとの報告があります。
一般診療では発見が難しく、他覚的に検査が出来る専用のスクリーニング検査が有効なため、市内産科医療機関及び助産所では現在ほぼ全数AABR検査(自動聴性脳幹反応検査)かOAE検査(耳音響放射検査)が実施されていますが、これらの検査は保険対象外で自己負担が必要であるため、子育て世帯の負担軽減を目的に制度を新設しました。なお、検査の結果、支援が必要となる場合には市の保健師が引き続き対象者のフォローを行っていきます。
【概要】
・対象者:令和5年11月1日以降に出生した新生児(高槻市民)
・公費助成額:AABR検査 上限5,000円、OAE検査 上限1,500円
※AABR、OAEのどちらの検査を実施するかは医療機関等により異なります。
・利用方法:母子健康手帳別冊内の「高槻市新生児聴覚検査受検票」に必要事項を記入し、出産時に大阪府内の医療機関又は助産所に提出