日本では約4〜5組に1組が帝王切開出産です。当日に緊急で実施される可能性もあり、全てのパパママが帝王切開出産について知っておくことが望ましいです。パパ講師が帝王切開出産の基礎知識とママのサポート方法について学び、両親教室やパパ講座で活用いただける実践的なセミナーです。ぜひ多くのパパ講師のご参加をお待ちしています。
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なぜ「帝王切開出産」セミナー?
ご存知ですか?日本では約4〜5組に1組が帝王切開出産です。そのうち、約4割は予定外で当日に何らかの理由で緊急帝王切開出産になります。つまり、経膣分娩(自然分娩、無痛分娩)を予定している方も全ての家庭が帝王切開出産になる可能性があります。しかし、帝王切開出産について具体的な準備まではしていない家庭が多く、急な出産方法の変更に戸惑ったり、辛い想いをしているママやパパがいます。
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自治体の両親教室で実施されない帝王切開出産をカバー
全ての家庭が直面する可能性がある帝王切開出産について全てのパパママが基礎知識を持って準備しておくことが望ましいです。しかし、自治体や病院の両親教室では様々な理由で、帝王切開出産についてほんの少しふれる程度です。
そこで、NPO法人ファザーリング・ジャパン カイザーパパワーキンググループでは、両親講座やパパ講座をしているパパ講師たちへ、帝王切開出産に関するママのサポート方法を伝えられるように「パパ講師向け帝王切開出産セミナー」を開催することにしました。
カイザーパパプロジェクトの詳細はこちら https://tinyurl.com/28qs92uj
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「出産と産後の生活に関するアンケート調査」(※1)自由記入欄より帝王切開出産に関する記述の一部をご紹介
・「産後の傷の痛みは想像を絶していました。陣痛や破水もして更に緊急帝王切開だったので、心の準備もしておらず、帝王切開についてもっと知っておくべきだったと強く思います。」
・「帝王切開になることは、多くの方の話を聞いて可能性は知りつつも、まさか自分が…という気持ちもあったのでどこを切るのか?なども分からず当日手術を受けました。退院するまでは、ショックもあり、泣いていたりしました」
・「39週目の妊婦健診で帝王切開に決定したが、翌日入院、翌々日手術、という日程にバタバタ決まったことに驚いて、心の準備をする余裕がなかった。」
・「周囲から「安全の為」と言われ、自分も頭でも理解しましたが気持ちは付いていきませんでした。 出産してからも我が子を十分にみてあげれない想いや上手くいかない授乳におっぱいに傷の傷み、助産師の心ない(と感じてしまった)対応。不安や傷みや後悔やこの先の不安などすべてを自分独りで抱えこんでいたと思います。」
・「うちは逆子で私自身が高齢初産ということもあり予定帝王切開でしたが、「下から産んでこそ出産」みたいな言葉を年配の親族ばかりでなく同世代の出産経験者からも向けられたことが嫌でした。」
・「帝王切開を経膣分娩より下に見る人が医療関係者にもいて悲しい気持ちになった。どちらにもメリットデメリットがあるし、好きに選べるわけじゃない。良い悪いもない。心ない言葉に傷ついた産婦さん多いと思うので、きちんと知識を周知してほしい。特に、男性は帝王切開は楽なお産だと思ってる人多い気がする。」
・「年子育児で、帝王切開後の上の子の抱っこが辛かったです。休む暇なく育児に追われていました。子どもを病院に連れていくときに兄弟二人連れていかなくてはならず、大変な思いをしました。」
また、本アンケートでは、帝王切開出産について事前の情報が十分でなく、帝王切開出産の詳細について、父親も母親も85%以上が事前に知っておく必要性があると回答しています。
※1 「出産と産後の生活に関する調査(2021年 NPO法人ファザーリング・ジャパン 回答数1151)」
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パパ講師に特化した帝王切開出産セミナーを開催する理由
産後、ママは赤ちゃんと自分の心身のことで精一杯です。パパが帝王切開出産について知識がなく、慌てて何をどうすればよいかわからない状態ではママをサポートできません。その結果、ママとパパの心に距離ができてしまい、ママは辛い気持ちを1人で抱え込んでしまうことも。パパが事前に知識が得て、帝王切開出産になったときも心に余裕をもってサポートできるようなることでママが安心して出産と産後の生活を過ごすことができます。
また帝王切開出産については、身体の大変さに加えて、周囲の心無いことばなどにママの心は傷つくこともあります。周囲の人の価値観や考え方、そこから発せられる言葉を変えることはできませんが、一番身近なパートナーであるパパが、ママの気持ちに寄り添い、メンタル面もサポートすることでママの気持ちが和らぎます。
このような理由から、出産と産後を家族が笑顔で過ごせるようパパたちが帝王切開出産について学ぶ機会を増やすため、「パパ講師向け帝王切開出産セミナー」を開催することにしました(自治体関係者、医療関係者の参加も歓迎です)。
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セミナーの特徴
●両親教室などでカバーされていない帝王切開出産について学ぶセミナーです。
●帝王切開出産の基礎知識を得て、両親教室やパパ講座などで活用することができます。
●講師は帝王切開出産の専門家2名をお招きします。
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セミナー概要
⚫︎日時:2023年11月19日(日)14〜16時
⚫︎方法:オンライン(zoomミーティング)
⚫︎対象:両親講座やパパ講座などをしているパパ講師、また、自治体関係者、医療関係者であれば、パパ講師でなくてもどなたでもご参加いただけます
⚫︎料金:FJ会員 1000円 一般 5000円
⚫︎申込み締切:11月16日(木)
⚫︎主催:NPO法人ファザーリング・ジャパン カイザーパパワーキンググループ
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講師と内容
中部大学 准教授 横手直美さん
術前から術後まで、帝王切開出産がどう進んでいくのか、ママの身体はどんな状況なのか、パパはどんなサポートをすればよいか。
帝王切開カウンセラー 細田恭子さん
帝王切開出産するママの心の状況、よくあるNG対応、パパはどのような配慮や声掛けをすればよいか。
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帝王切開出産セミナー参加者の声
2023年9月『パパ向け出産準備セミナー ~いざというときにママとパパの心をつなぐ帝王切開出産の知識〜』を開催。
●参加者アンケート
「出産と産後を家族が笑顔で過ごすために役立つ」が100%
「出産方法に関わらず受講した方がよい」が100%
●参加者の声
プレパパ
「これまで全く知らなかった帝王切開の流れや産後ケアについて、詳しく聞くことが出来て良かった。また、帝王切開のみならず、出産全体に関わるようなお話やアドバイスもいただけて勉強になった。」
プレパパ
「帝王切開がどういうものなのか。バースプランをどのように立てるか。受け止め方について理解することができた。」
パパ
「帝王切開の心身の影響をよく知ることができてとても参考になりました。」
プレパパ
「ぜひ、出産自体、そして帝王切開について学んでほしい。あとで後悔しないように。」
プレパパ
「帝王切開の経験者、出産育児の専門家から直接話を聞けること、そして双方向のコミュニケーションがあり気軽に質問できることがよかった。これからもぜひ続けてほしい。」
帝王切開出産時のママのサポートについて伝えられるパパ講師を増やし、出産と産後の家庭に笑顔を増やしていきます。
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NPO法人ファザーリング・ジャパンとは
2006年11月に設立された父親支援のトップランナー。父親支援事業による「Fathering=父親であることを楽しもう」の理解・浸透を目指し、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やすことをミッションとして活動するNPO法人。2018年には内閣総理大臣賞。
代表理事・ファウンダー:安藤哲也
会員数:関連団体を含め全国に300名程度
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町三丁目21番地 ちよだプラットフォームスクウェア1320
https://fathering.jp/index.html
■お問合わせ先
NPO法人ファザーリング・ジャパン事務局:gyoumu@fathering.jp
お問合せフォーム:https://tinyurl.com/2pa83n2r