ばら積みの部品をまさぐってつかむ──。ロボットマニピュレーションの長年の課題を解決する新型ロボットハンドのプロトタイプを公開 〜マリンメッセ福岡で開催「モノづくりフェア2023」〜

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 “指先で考えるロボットハンド”の普及に取り組む株式会社Thinker(読み:シンカー、本社:大阪府大阪市、代表取締役兼CEO:藤本弘道、以下Thinker)は、10月18日(水)~20日(金)にマリンメッセ福岡で開催される九州最大級の産業見本市「モノづくりフェア2023」にて独自に開発した新型のロボットハンドのプロトタイプ「Think hand」を特別公開いたします。

「Think hand」は、従来からあるロボットハンドシステムに、「近接覚センサーTK-01」と関節を柔軟に保つフローティング機構を備えた「フローティングフィンガー」を搭載。ロボットマニピュレーションの世界で長年の課題となっている「ばら積みピッキング」をカメラを用いることなく実現する、Thinker独自の新しいロボットハンドです。

当日は会場にて、「Think hand」によるピッキングのデモンストレーションも実施する予定。ぜひ、「フローティングフィンガー」を現地でご覧下さい。

◯フローティングフィンガーの紹介動画(Youtube)

Exploratory food-picking using compliance mechanism and proximity sensor
柔軟機構と近接覚センサを指先に備えたグリッパにより,カメラなしで食品ピッキングを行うデモ動画です.柔軟機構の変形量を近接覚センサで計測することでアーム手先位置・姿勢を微調整し,さらに,把持の成功・失敗判定を行っています.手法の詳細は,2022/9/5(月)~9/9(金)に東京大学本郷キャンパスで開催される日本ロボ...
Vision sensor-less adaptive bin-picking using compliance mechanism and proximity sensor
柔軟機構と近接覚センサを指先に備えたグリッパにより,カメラなしでばら積みピッキングを行うデモ動画です.柔軟機構の変形量を近接覚センサで計測することでアーム手先位置・姿勢を微調整し,さらに,把持の成功・失敗判定を行っています.手法の詳細は,2022/9/5(月)~9/9(金)に東京大学本郷キャンパスで開催される日本...

※当日、会場にて「近接覚センサーTK-01」に関する詳しい説明や用途相談などをご希望される方は、下記「株式会社Thinkerへのお問い合わせ」欄のお問い合わせページまたはメールアドレスへご連絡ください。

■近接覚センサーTK-01について

「近接覚センサーTK-01」は、カメラを用いることなく、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングによりモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できるセンサーです。これにより、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げることができます。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待されています。7月31日より出荷開始。

○近接覚センサーTK-01の紹介動画(YouTube):

https://youtu.be/9ngE1IxFgHw 

〇動く対象物をセンシングすることで把持部が追従する動画(YouTube):

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■フローティングフィンガーについて

Thinkerのフローティングフィンガーは大阪大学大学院基礎工学研究科の小山佳祐助教(当社取締役)が独自に研究・開発した「カメラレスばら積みピッキング」を実現する新しい手法です。これまでカメラでの画像認識など、高額になりやすいシステムを必要としてきたモノのピッキングを、柔軟な関節と、3次元の変位計測が可能な近接覚センサーを組み合わせることで、カメラレスで対象物の形に合わせてつまみ上げることを可能にし、自動化システムのトータルコスト低減にも貢献します。

■「モノづくりフェア2023」

自動車や半導体などのサプライチェーンをはじめ、素材、部品、設備、システム、人材やサービスといった、多様性あふれるモノづくり関連企業が深く広く層を成している九州のモノづくり産業の振興を支える産業見本市。

主催     日刊工業新聞社

会期        2023年10月18日(水)〜20日(金) 3日間

開場時間  10:00〜17:00(最終日は16:00まで)

会場        マリンメッセ福岡A館・B館

小間番号  BS-24

URL      https://www.nikkanseibu-eve.com/mono/introduction.html

■会社概要

名称  : 株式会社Thinker

住所  : 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−3 大阪センタービル6F-188 

代表者 : 代表取締役兼CEO 藤本 弘道

設立  : 2022年8月

企業説明: 大阪大学大学院基礎工学研究科の小山佳祐助教(当社取締役)が開発した「近接覚センサー」の販売および、同製品を活用したソリューション提案を行っています。その場、その場に応じて、自分で判断する“思考力”をロボットに持たせることで、ヒトと一緒に働く協働ロボットの世界に革新を起こします。

URL : https://www.thinker-robotics.co.jp/

備考  : 社名のThinkerには「考え抜く集団」「考えるロボット」「ロボットの進化(シンカ)を加速させる」といった思いを込めています。

■関連リンク

・“指先で考えてつかむ”次世代型ロボットハンド開発に着手

(PRTIMES 2023年7月31日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000106143.html

・ロボットハンドに頭脳を与える近接覚センサーがいよいよ量産、2023年7月発売へ

(MONOist 2023年5月17日)

ロボットハンドに頭脳を与える近接覚センサーがいよいよ量産、2023年7月発売へ
Thinkerは初の製品となる「近接覚センサー TK-01」を2023年7月31日に発売すると発表した。価格は24万2000円(税込み)で5月23日から受注を開始する。2026年度には、10億円を超える売り上げを目指す。

・「部品不足で青ざめた」危機乗り越え、Thinkerが近接覚センサーの量産開始
(日経クロステック 2023年5月18日)

「部品不足で青ざめた」危機乗り越え、Thinkerが近接覚センサーの量産開始
 Thinker(大阪市)は2023年5月16日、「近接覚センサーTK-01」の受注を2023年5月23日から開始すると発表した。既に導入評価用デバイスの提供を2023年2月に開始しており、これを量産化した。

・動作時の死角を補う第六感センサー、独自のハードとAIで透明物体も逃さない
(日経クロステック 2022年9月13日)

動作時の死角を補う第六感センサー、独自のハードとAIで透明物体も逃さない
 近接覚センサーは、数cm以内にある至近距離の物体の形や向きを高精度で検出するセンサー。ロボットが物体をつかむ直前の瞬間に、物体の位置情報をリアルタイムで検知し続けるのが主な役割だ。対象物がガラスのような透明物でも、鏡面のある物体でも検出可能にした。

・ロボットの視覚・触覚を補う“第六感”、阪大小山助教が開発「近接覚センサー」
(日経クロステック 2022年2月28日)

ロボットの視覚・触覚を補う“第六感”、阪大小山助教が開発「近接覚センサー」
 大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻助教の小山佳祐氏は、同氏が開発した「近接覚センサー」などを軸にしたベンチャーを設立してロボットに応用する事業を開始する。ベンチャーは2年以内をめどに設立する計画。現在ロボットで多用される画像センサーや、圧力センサーなどでは検出が難しい接触や接近を検出する技術を利用して、素早く複雑...

・小山佳祐公式サイト

Keisuke Koyama HP

■株式会社Thinkerへのお問い合わせ

お問い合わせページ:https://www.thinker-robotics.co.jp/contact/

Eメール:info-web[at]thinker-robotics.co.jp

※[at]を@に変えて入力ください。

メールでのお問い合わせの際は、件名に貴社名、本文にご担当者情報[(1)法人名、(2)部署、(3)氏名、(4)メールアドレス、(5)企業URL]とお問い合わせ内容をご記入のうえ、送信ください。

公式ウェブサイト:https://www.thinker-robotics.co.jp/ 

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