【 概要 】
2022年の10月に文教大学(湘南キャンパス)の情報学部情報社会学科の大橋洸太郎先生が受け持つ講座にて「マーケティング課題からみる、調査事例セミナー」の登壇をさせていただいたアスマークの学術調査チームが、新たに大橋先生が受け持つゼミ生たちと「一人暮らしの新卒社員の離職意向」についてを共同調査し、その結果を公開しました。
調査における進行・アドバイスをアスマークが、質問紙設計とレポート作成を文教大学が行っております。
当調査は、マーケティングリサーチを学生に学んでもらうことを目的にしており、アスマークの学術調査チームの活動の一環として実施しております。
※分析レポートのダウンロードはこちら
https://www.asmarq.co.jp/white_paper/new_graduates_living_alone/
【 調査概要 】
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調査名
一人暮らしの新卒社員の離職意向における学術調査
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対象者条件
・関東圏在住
・一人暮らし
・関東圏勤務
・入社5年以内の新卒社員
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サンプルサイズ
196s
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割付
性別、離職検討者・非検討者で均等
※既婚の2名、群馬県在住の2名を除く
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調査機関
6/27(火)~7/3(月)
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調査方法
Webアンケート
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調査機関
株式会社アスマーク
※分析レポート一部抜粋
■離職を考えている理由
結婚・定年(年齢的にはほぼ結婚と考えて良い)を理由とする選択肢以外は、何かしらの外部環境にネガティブな理由を持って離職を考えていることになると思われますが、この中では「労働条件」を理由に離職を考えている者が多く、続いて「人間関係」「その他」の順に続いていました。「その他」を理由に挙げる者は男性の方が数が多く、その理由は定かではありませんが、この中には更なるキャリアアップなどを考えている者もいるのではないかと考えています。
■一都三県内外に実家を持つ対象者の帰省のハードルの程度
帰省のハードルについては、男性も女性も、一都三県内(自身の在住地より比較的近い)に実家のある群(図の薄青、薄赤)よりも、一都三県外(自身の在住地より比較的遠い)に実家のある群(図の濃青、濃赤)の方が「費用」を理由に帰省が難しいと回答していました。離職意向については、特に一都三県外に実家のある男性がこれを理由として帰省が難しいと回答している値が平均的に高くなっていました。
※分析レポートのダウンロードはこちら
https://www.asmarq.co.jp/white_paper/new_graduates_living_alone/
【 大橋洸太郎先生(情報学部 情報社会学科専任講師)へのインタビュー ※一部抜粋 】
■学生の取組み姿勢から感じたこと
アスマーク様のデータ取得に至るまでの間のサポートの厚さを感じました。今回は学生の前期の授業期間を使って取り組ませて頂きましたが、テーマ設定、調査対象の設定、質問項目の設定、実査に渡って何度もやり取りをさせて頂きました。私達が考えたテーマについて真摯にとらえ、適切な調査対象やサンプルサイズ、加えた方が良い質問項目、聞き方を変えた方がよい選択肢、画一的な回答になってしまう自由記述型質問項目があることなど、誤字・脱字を見る以上の、長年調査データに関わってきたからこそ分かるアドバイスを頂くこともできました。
■調査結果について
年齢、婚姻、子供の有無、居住形態、新卒・中途採用の別、就業年数、現在の居住地域、勤務先の地域といった部分まで条件を揃えた上で離職の意向のある男性100名、女性100名のデータを取得することができ、各群が抱える孤独感や就業上の不満の程度について、既存のしっかりとした尺度に基づいて得点化をすることができました。コラボをすることによって、今回のような貴重なデータを得ることができましたので、もし引用を考えて下さる方がいらっしゃったときのために、紙面でもこの結果を報告できるように準備したいと思っております。
※イベントレポート、および、大橋先生へのインタビュー記事の全文はこちら
【 アスマークの学術調査チームについて 】
今後もアスマークの学術調査チームは、学術分野におけるデータ研究の発展のため活動していきます。
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