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イベント概要
愛知・三河地方のおせち料理に欠かせない伝統料理「ハゼの佃煮」。近年全国的にハゼの漁獲量が減少傾向だといいます。どうしてハゼが減っているのか?ハゼが住んでいる環境に何が起こっているのだろうか?どうしたらハゼを守ることができるのか?海や川の水質環境を調査し、そこにつながる森や私たちが住む街との関わりを学ぶことで、ハゼをはじめとする生き物にとって豊かな海とはどんな海か、古くから伝わる食文化を守るにはどうしたらいいのかを学んでいきます。
第2回目はこの季節にハゼが住んでいる海と川をつなぐ「汽水域」について学びました。
・日程:2023年8月23日(水)9:00~16:30
・開催場所:蒲郡商工会議所
・参加人数:愛知県内の小学5,6年生 17名
・協力団体:愛知県立三谷水産高等学校、愛知県水産試験場、株式会社平松食品、アサヒレジャー株式会社 (フィッシング遊)
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陸地と海が繋がる場所、汽水域の大切さを知ろう!
汽水域ってなんだろう?
ハゼは海で卵を産み、生まれた子どもたちは川をさかのぼり、海の浅瀬や川から流れた淡水が、海水と混ざるところで、「海でも川でもある場所」=汽水域で育ちます。そして成長し、再び産卵のため海に集まります。このハゼの成長に欠かせない汽水域にはどんな特徴があるのか。
2回目のツアーでは、汽水域を訪れ、そこに住む生物の状態を観察し、実際にハゼ釣りをしました。
まずは、汽水域とはどんなところか?愛知県立三谷水産高校の中野敏治先生の講義で予習。
そして、実際に汽水域を観察するため、三河臨海緑地(愛知県豊川市)へ。
ここでは汽水域の観察とともに、ハゼ釣りをして汽水域に住む生き物を学びます。アサヒレジャー株式会社(フィッシング遊)の澤村清一さん他2人のスタッフの方から、釣り具の取扱い方や釣るポイントについて教えてもらい、ちょい投げ仕掛け釣りと延竿仕掛け釣りの2種類の釣り方を体験しました。
釣り餌のゴカイに触れない子や釣れた魚に触れられない子もいましたが、触れる子が触れない子の分をつけてあげるなど、協力し合う姿が見られました。
全員が2種類の釣り方で2匹以上釣り上げ、子どもたちは「こんなに釣れると思ってなかった!」「今度やるときはもっと大物を釣りたい!」と大満足。直前まで雨が降りしきり、開催が危ぶまれたのですが、奇跡的に天候が回復し、1時間30分程度で、なんと166匹のハゼを釣ることができました。
そして、子どもたちが今回釣ったハゼを一部使用した商品「本ハゼの甘露煮」(海プロバージョン)を㈱平松食品さんが作ってくれます。
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みんなの理想の三河湾を考えよう!
午後からは蒲郡市商工会議所に戻り、学習ツアーのまとめ「理想の三河湾」について考えます。
まずは愛知県水産試験場の原保さんから「豊かな海」について講義を受けました。
「豊かな海」とは、人も自然の一員として存在し、森、川、海、そこに住むたくさんの生物のバランスが保たれていること。ただ見た目がきれいなだけではなく栄養と生き物・魚のバランスが重要だということを学びました。
続いて㈱平松食品 代表取締役 平松賢介さんから「ハゼの甘露煮」について学びました。
ハゼの甘露煮は愛知県三河地方のおせち料理には欠かせないもので、その歴史は江戸時代にさかのぼるといわれています。
なぜハゼがおせちに入れられるようになったのでしょうか?ハゼは正面から見た顔が能の翁(おきな)に似ていることから長寿の縁起物として喜ばれてることも教えてもらいました。
2回の学習ツアーのまとめとして、自分が考える「理想の三河湾」の絵を書きました。
学びのノートを振り返りながら、三河湾がどうなったらいいのかを表現します。
書き終えた後、順番にみんなの前で自分の「理想の三河湾」の絵を一人ひとり発表。学習ツアーの修了としてメダルを首にかけてもらいました。
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参加した子ども達の声
「今日は2回目でみんな知ってるから前も楽しかったけどもっと楽しかった!」
「ハゼがたくさん釣れて良かった!もっと大きい魚を釣ってみたい!」
「海をきれいにするだけじゃなくて、バランスが取れてないとダメだから魚をいっぱい食べようと思った!」
「始めて金メダルもらった!他の事でもメダルをもらえるように頑張りたい!」
<団体概要>
団体名称︓一般社団法人海と日本プロジェクトin愛知県
URL︓https://tv-aichi.co.jp/aichi_uminohi/
活動内容︓愛知県を対象地域とした海と日本プロジェクトを推進する。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。