ガートナーは、Cloud AI Developer Services(CAIDS)について定義し、クラウドホスト型またはコンテナ型サービスを通じて、データサイエンスの専門家でないソフトウェア開発者がAPI、ソフトウェア開発キット(SDK)、またはアプリケーションを介して人工知能(AI)モデルを利用できます。中核機能には、自動機械学習(autoML)、自動データ準備、特徴量エンジニアリング、自動モデル構築、モデル管理が含まれます。オプションの重要な補完機能には、感情分析や画像生成などの言語および視覚サービスが含まれます。
アリババクラウドのAIサービス:企業と開発者の生産性向上を支援
アリババクラウドは、カスタマイズ性の高いサービスを通じて、高度なAIアプリケーションへのアクセスを実現します。オープンソースのModelScopeプラットフォームは、コンピュータービジョン、自然言語処理、音声処理など、多岐にわたる分野に対応したAIモデルを提供しています。これらの事前にトレーニング済みモデルは、テキストから画像への生成など、特定のタスクで優れた性能が発揮し、即時導入可能であす。ModelScopeはオープンソースコミュニティとして、AIモデルの開発と運用を簡易化し、費用対効果を向上させることで、大学や中小企業がそれぞれの研究や業務にAIを簡単に活用できることを目指しています。2022年のリリース以来、ModelScopeは200万人以上のアクティブユーザーに支持され、1,000のモデルを利用可能であり、3,600万以上のモデルがダウンロードされています。
アリババクラウドは最近、ModelScopeと共同AIプラットフォームHugging Face (https://huggingface.co/Qwen )を通じて、70億のパラメーターを掲載した大規模言語モデル(LLM)であるQwen-7 BとQwen-7 B-Chatをオープンソースで公開したことを発表しました。モデルのコードや重み、ドキュメントは世界中の学者、研究者、企業が自由にアクセスできます。
アリババクラウドが7月に発表したModelScopeGPT (https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000098612.html )は、大規模言語モデル(LLM)を活用し、ModelScope上の広範なドメイン固有のエキスパートモデルを接続する強力なフレームワークです。これにより、ユーザーは多言語動画の作成など複雑なタスクを簡便に行うことが可能になります。
また、アリババクラウドは4月に、開発者がコスト効率の高い方法でカスタマイズされたAI機能を作成できるモデルとして、大規模言語モデル「通義千問(Tongyi Qianwen)」を発表し、7月には英語と中国語のテキストプロンプトに対応し、多様なスタイルのディーテルに富んだ画像を生成する最先端のAI画像生成モデル「通義万相(Tongyi Wanxiang)」を発表しました。
アリババクラウドは、AI用機械学習プラットフォーム(PAI)も構築し、さまざまな業界のシナリオで使用できる高性能で拡張しやすい機能や、特定のAIモデルを開発するためのツールも提供しています。同プラットフォームは、企業や開発者向けに140以上に及ぶ内蔵型の最適化アルゴリズムを提供しています。
※出典:
Gartner、Magic Quadrant for Cloud AI Developer Services、ジム・シャイブメア、スヴェトラーナ・シキュラー、アルン・バチュ、マイク・ファン、ヴァン・ベイカー、フランク・オコナー、2023年5月22日
Gartner, Critical Capabilities for Cloud AI Developer Services、アルン・バチュ、ヴァン・ベイカー、スヴェトラーナ・シキュラー、マイク・ファン、フランク・オコナー、ジム・シャイブメア、2023年5月22日
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【アリババクラウドについて】
2009年に設立されたアリババクラウドは ( www.alibabacloud.com )、アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスの中枢です。アリババクラウドは、エラスティックコンピューティング、データベース、ストレージ、ネットワーク仮想化サービス、大規模コンピューティング、セキュリティ、管理およびアプリケーションサービス、ビッグデータ分析、機械学習プラットフォーム、IoTサービスなど、あらゆるクラウドサービスを世界中のお客様に提供しています。IDCの調査でアリババクラウドは2018年以降、Infrastructure as a Service(IaaS)分野で世界3位のサービスプロバイダーに認定されています。また、ガートナーには、アリババクラウドは2018年以降、売上高で世界3位、アジア太平洋地域で1位のIaaSプロバイダーとして認定されています。