enechainの取引所、日単位取引商品の取り扱いを開始。今後、短期市場の創出も目指す

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日本最大のエネルギー卸取引マーケットプレイスを運営する株式会社enechain (本社:東京都港区、代表取締役:野澤 遼、以下「enechain」) は、同社が運営するエネルギー卸取引所で日単位取引商品の取り扱いを開始し、本日、欧州エネルギー取引所 (EEX) が新たに提供を開始した同商品向けクリアリングサービスを利用した取引を仲介しました。成約内容の詳細についてはEEXのプレスリリースをご確認下さい。

enechainは、誰でもいつでもどこでも、フェアな価格でエネルギーを売り買いできるマーケットの創出を目指し、エネルギーをヘッジするオンラインマーケットプレイス (取引所) 「eSquare」を立ち上げました。2016年の電力自由化以降、卸電力は相対で取引されることが多く、売り手にとっても買い手にとっても価格の妥当性が判断しにくく、また取引コストも高い状況でした。この課題を解消するため、弊社は、「eSquare」を通じて価格の透明性や取引の流動性を提供し、足元では北海道電力様やJERA様による電力の内外無差別な2023年度の年間物標準メニューでの卸売りを引き受けるなどの取組みを進めてきました。その結果、卸電力の取扱高は既に1兆円超と日本最大の成約実績を誇ります。

これまでeSquareでは、年間物や月間物などの中長期の商品が主力でしたが、昨今、再生可能エネルギーの発電事業者や卸電力の主な買い手となる新電力からは、天候や気温などに起因する市場価格の変動リスクを、より期近で、より細かい日単位などの期間の粒度でヘッジしたいというニーズが寄せられていました。特に、国のエネルギー基本計画で定められた電源構成に占める再生可能エネルギーの比率 (36〜38%) を実現するためには、再生可能エネルギー事業者が、期近で精緻にヘッジを行うことができるマーケットの必要性が高まっています。

そこで、enechainは、今回EEXが日単位の取引に対してもクリアリングサービスの提供を開始するタイミングで、eSquareで現物、デリバティブ共に日単位取引商品の取り扱いをできるように追加開発を行いました。今後も、売り手、買い手のニーズも踏まえながら、より柔軟に短期取引ができる自由市場の創出と流動性の拡大、脱炭素社会の早期実現に向けて更なる投資を行っていきます。

 enechainは、日本最大のエネルギー取引所の運営者として、”Building energy markets coloring your life” というミッションを掲げ、透明性と信頼性の高いエネルギー取引の拡大に取り組んでいきます。

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