リサ・サーナとヒューマノーム研究所はこれまで「AI×デジタルデバイス×SNS による女性がんサバイバーのQOL向上応援プロジェクト」として「サバ子ちゃんヘルスアップチャレンジ *1*2」と称する研究活動を行ってきました。
この度、第一三共の創薬共同研究公募プログラムTaNeDS *3(タネデス)の「デジタルヘルス医療に関する技術」の公募案件にて、リサ・サーナとヒューマノーム研究所による提案が採択されました。本採択により、「サバ子ちゃんヘルスアップチャレンジ」での取り組みをさらに拡大した研究活動を実施します。
リサ・サーナは、がんサバイバーのQOL向上に資する事業を展開しており、本研究では、運営する国内最大の女性がんサバイバーのSNS:Peer Ring(ピアリング)プラットフォームを活用し、会員の協力を得て、がん患者の声やニーズを研究計画に反映しています。また、本研究への参加者に対し、個々人から取得したデータの分析レポートを定期的に提供します。ヒューマノーム研究所の研究実績をもとに解析したデータを、わかりやすく可視化することで、研究参加者が主体的に、楽しく計測に取り組むためのモチベーションづくりをサポートします。
また、この研究では、体調推定の指標を網羅的に探索すると同時に、治療効果の最大化や副作用軽減等のQOL向上につながる関連性を解析し、データ駆動型の治療最適化の可能性を探究します。具体的には、がんサバイバーの生活リズムと体調に関連するデータについて、一定期間の計測を実施した後、これらのデータを、ヒューマノーム研究所が有するAI・および機械学習解析技術を活用してデータベース化し、情報科学的アプローチによって解析します。
本研究を通じて、患者自らが体調変動を主体的・客観的に捉えることで、体調改善につながるより良い生活習慣づくりをサポートするプラットフォームの構築に取り組みます。
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「サバ子ちゃんヘルスアップチャレンジ」詳細:https://humanome.jp/female-specific-cancer-report/
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「サバ子ちゃん」とは:PeerRingから生まれた「元気ながんサバイバー女性」をイメージした人気キャラクター。仲間へのエールと寄り添う想いが込められています。
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TaNeDS (Take a New challenge for Drug diScovery/タネデス):TaNeDS(タネデス)は、第一三共が2011年度からオープンイノベーション施策の一環として実施している日本国内の研究機関(民間企業含む)の研究者を対象とした創薬プロジェクトです。萌芽研究から実用化に近い段階の研究推進までを視野にいれ、幅広い領域の研究者からの共同研究の提案を、広く募集しています。
TaNeDS(タネデス) - 第一三共株式会社
【株式会社リサ・サーナについて】
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会社名: 株式会社リサ・サーナ
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所在地: 〒224-0001 横浜市都筑区中川1丁目4番1号ハウスクエア横浜情報館316号
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代表者: 上田 暢子
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事業内容: 医療系アプリ・WEBサイト運営、ヘルスケア分野におけるリサーチ・サービス開発支援、セミナー・イベント運営 等
【株式会社ヒューマノーム研究所について】
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会社名: 株式会社ヒューマノーム研究所
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所在地: 〒104-0045 東京都中央区築地2-4-10 SAテンハウス2階
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代表者: 代表取締役社長 瀬々 潤
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事業内容: ヒトやヒトの理解に向けたAI・データ解析技術の研究開発、生体・環境計測によるDX推進に関するAI技術支援・共同開発、AI開発普及に向けたノーコード環境開発 等
【第一三共株式会社について】
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会社名: 第一三共株式会社
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所在地: 〒103-8426 東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号
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代表者: 奥澤 宏幸
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事業内容: 医薬品の研究開発、製造、販売等