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体制強化の目的
■大竹豊氏の顧問就任について
大竹氏は、形状処理工学の我が国の第一人者として、計測・製造の原理に基づく形状処理システムの研究開発に従事され、高性能なアルゴリズム開発と、それらを応用したシステムの構築によって、技術の進歩や産業の発展に貢献されてきました。大竹氏には、当社の研究開発チームへの技術指導によって、当社が進める3D データ処理技術の開発をサポートいただく予定です。
■矢吹信喜氏の顧問就任について
矢吹氏は、10年以上国土交通省によるBIM/CIMの導入に携わっており、2016年のCIM導入推進委員会(2018年よりBIM/CIM推進委員会)発足以降は、長年、委員長としてBIM/CIMの社会実装をリードされてきました。また、国際土木建築コンピューティング学会(ISCCBE)副会長や国際土木委員会委員長も務められつつ、アジア土木情報学会(AGCEI)や米国土木学会(ASCE)でも貢献され、国内外の建築・土木両側面における最新動向等に通暁されています。矢吹氏には、それらのご経験やノウハウを基に、当社が開発を進めるプロダクトが、真に国土交通省が推進するBIM/CIM原則化に資するものとなり、かつ、土木のみならず建築の分野でも世界中で使われるものとなるよう、技術的なアドバイスをいただく予定です。
■柴田和彦氏のCLO就任について
柴田氏は、弁護士資格、弁理士資格を保有し、弁護士として、各種法律相談から、紛争対応、企業法務のサポート、コーポレートガバナンス構築の支援まで幅広い経験があり、中でも知的財産法の分野において豊富な経験を有しています。柴田氏は、企業法務からコーポレートガバナンス構築、知財に関する戦略立案から実行までを担当します。
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新顧問、CLOからのプロフィール概略とコメント
■大竹豊氏 コメント
自社開発の3Dデータ処理アルゴリズムを武器に、高性能かつ高効率なソリューション提供を目指すDataLabsのスタンスに、研究者として強く共感を感じております。鉄筋検査の自動化アルゴリズムを横展開し、より汎用的で高性能な自動検査ツールの研究開発を期待しています。私としても技術面で全力でサポートさせていただく所存であり、同時に研究成果の社会実装をDataLabsを通じて行えること大変嬉しく思っております。
大竹氏 プロフィール概略
2002年に会津大学大学院博士課程を修了、コンピュータ理工学の博士号を取得後、ドイツのマックスプランク情報科学研究所でポスドク、理化学研究所にて研究員として研究業務に従事。2007年より東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻の講師を務め、2011年に同准教授に昇任。2019年に同研究科人工物工学研究センター准教授となり、2023年より精密工学専攻の教授に就任(現職)。
形状モデリングを専門分野とし、主に三次元形状スキャニングより得られた複雑な形状を表すデータを扱い高速・高精度・頑健な形状処理アルゴリズムの開発を行っている。
2023年6月よりDataLabsに顧問として参画
■矢吹信喜氏 コメント
DataLabsはiPadで取得した3次元データを用いて配筋検査を省力化するModelyおよび3次元データに属性情報などを付与して関係者間で容易に共有・可視化できるクラウドソフトLinkedViewerを開発して,世に送り出しています。同社の技術力は極めて高く、3次元データで建設業を大いに変革するイノベーティブな会社であると期待しています。DataLabsがBIM/CIMなどの建設DXを推進していくことにより新たな価値創造に寄与することに、顧問として貢献していきたいと考えています。
矢吹氏 プロフィール概略
1982年に東京大学工学部土木工学科を卒業後、電源開発株式会社へ入社。1992年に米国スタンフォード大学にて土木工学専攻博士課程を修了し、1999年より室蘭工業大学工学部建設システム工学科助教授、准教授を勤め、2008年に大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻教授に就任(現職)。
土木情報学、環境設計情報学を専門分野とし、BIM/CIMの推進や、土木・建築構造物の設計・施工・維持管理に資する研究を実施している。2016年よりCIM導入推進委員会(2018年より現BIM/CIM推進委員会)委員長を務める(現職)。
2023年6月よりDataLabsに顧問として参画
■柴田和彦氏 コメント
建設業界において強く求められている生産性向上という課題に対し、DataLabsは3次元データを活用したシステムを提供することで解決しようとしています。実際に、DataLabsがリリースした「LinkedViewer」及び「Modely」は、技術的に優れているだけでなく、少ない機器で、かつ、簡易な操作で使用することができるものであり、DataLabsは、上記課題の解決に資するプロダクトを生み出すことができる企業であるといえます。今後もDataLabsは、建設業界の課題解決に貢献できるプロダクトを生み出し続ける企業であると信じており、このようなDataLabsの優れたプロダクトの創出とそしてその普及に、法務面から支えていきたいと思っています。
柴田氏 プロフィール概略
2011年東京大学文学部卒業。2014年に神戸大学法科大学院を修了後、2015年に最高裁判所司法研修所を修了し、2016年に弁護士登録。東京都内法律事務所を経て、レクシア特許法律事務所へ入所(現職)。2017年より関西学院大学総合政策学部にて講師も務める。
知的財産法の各分野に関する相談、紛争対応等のほか、一般企業法務案件、一般民事法務案件に数多く携わる。弁理士資格を保有しており、法務のみならず、知財、コーポレートガバナンスの分野において豊富な経験を有する人材として、上場/非上場を問わず、幅広い企業のサポートを行っている。
2023年5月よりDataLabsにCLOとして参画(現職)
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代表取締役 田尻大介コメント
今回、このように業界を牽引されてきたお二方に技術顧問として就任頂けたこと、また、創業当初から弊社の法務関連業務を支えてくれた柴田さんをCLOとしてお迎えできたことをとても心強く思っています。両先生には直接お会いして素人な自分の思いや構想をぶつけさせてもらいましたが、ご理解・関心を示していただき様々なアドバイスも頂きました。先生方や柴田さんとお話しするのはいつも楽しく、これからも自分がDataLabsとして、業界のあるべき姿として、勝手ながらに描きたい未来の実現に対して、技術的・法務的な議論を交わしながら事業推進できることがとても楽しみです。
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DataLabsについて
建設業界においては、労働人口の不足や時間外労働規制の適用除外撤廃、急速に進むインフラの老朽化等、課題が山積しており、業界における生産性向上が強く求められています。その実現の手段として、国土交通省も今年度からBIM/CIM原則化を開始。三次元モデルを活用し、施工時における複数の関係者間の迅速な合意形成だけでなく、維持管理時を含めた建設プロセス全体の効率化が至上命題となっております。
これらの背景を踏まえ、DataLabsは2022年9月には点群・三次元モデルをベースとしたクラウド型コミュニケーションツール「LinkedViewer(リンクト・ビュアー)【NETIS登録技術】」を、2023年4月に業界初の公共工事での適用可能な「新技術」承認受けた配筋検査自動化ツール「Modely(モデリー)」をリリースいたしました。なお、配筋検査の効率化を目的としたシステム等で「新技術」としての承認は業界では初めて※となります。※弊社調べ(2023年4月6日現在)
今後は、既存プロダクトの拡販を進めると同時に、不可逆的に進行するインフラの老朽化に際し、急増する構造物の修繕工事需要等に資するプロダクトの開発も進め、建設業務の生産性向上にさらに寄与していきます。
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近日リリース予定のプロダクトについて
・Hatsuly(ハツリー) リリース時期:8~9月頃
サービス概要
iPadで斫り箇所をスキャンし、点群をアップロード。基準面を作成すると自動で必要な生コンやモルタル量数量算出が可能となります。生コン打設時にもリアルタイムに必要打設量等をその場で算出可能。斫り深さやかぶりの確認等の出来形検査も行い、発注者にもクラウド経由でデータを共有しWeb上で検収が完了できます。現況配筋モデルも自動作成するため、BIM/CIM対応や維持管理等での活用にも対応することが出来ます。
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直近のDataLabs主なプレスリリース
・DataLabs、プレシリーズAラウンドにて4.3億円の資金調達と、JR東日本スタートアップとの資本業務提携を開始。BCG元日本代表杉田浩章氏をシニアカウンセル(顧問)に迎え経営体制を強化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000083637.html
・DataLabs、3次元データを活用した配筋検査自動化ツールの提供を開始。業界初の「デジタルデータを活⽤した鉄筋出来形計測の試⾏要領(案)」に準拠した「新技術」として承認を獲得!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000083637.html
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DataLabs会社概要
ミッション:3次元データで建設業を変革する
設立:2020年7月
代表取締役:田尻 大介
所在地:〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町8-6
リリースに関するお問い合わせ:
広報担当 山田 薫
kaoru.yamada@datalabs.jp