メタバースで職業体験するワークショップを渋谷区「みらいの図書室」で実施

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大日本印刷株式会社(DNP)と一般社団法人渋谷未来デザイン、宮下公園パートナーズ(東京都渋谷区立宮下公園の指定管理者)は、現実の宮下公園を高精細に表現した仮想(バーチャル)空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」*1を構築し、公共空間の高度な利用に向けた実証事業を行っています。
今回、インターネットのバーチャル空間「メタバース」の展開の可能性を探るため、渋谷区の子どもたちを対象に、「メタバース職業体験プログラム」のワークショップを2023年5月10日(水)~11日(木)に実施しました。

このワークショップは、渋谷未来デザインが公益財団法人日本財団の助成のもと行う、「子ども第三の居場所」*2のコミュニティモデルとして開催しました。さまざまな環境の子どもたちが集まり、未来への関心や共感性、生き抜く力を高めることを目指す地域支援事業「みらいの図書室」の体験学習プログラムとしてDNPと渋谷未来デザインは協業しました。

メタバース職業体験プログラムのイメージメタバース職業体験プログラムのイメージ

メタバース職業体験プログラムのイメージメタバース職業体験プログラムのイメージ

【本ワークショップの背景と主な特長】

DNP・渋谷未来デザイン・宮下公園パートナーズの三者は、2021年にバーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を構築して以来、謎解きイベントやアート展等のさまざまな企画を実施し、メタバースの利活用を推進しています。今回、教育分野でのメタバース利活用の可能性を検討するため、子どもたちが身近な“店員”の仕事を体験するワークショップを実施しました。メタバース上でのオリジナルストアづくりや接客体験を通じて、子どもたちの好奇心や創造性を育み、メタバースで新しい価値をつくる楽しさや接客・販売等の職業に対する興味の喚起を促しました。

メタバース職業体験プログラム(ワークショップ)の様子メタバース職業体験プログラム(ワークショップ)の様子

メタバース職業体験プログラム(ワークショップ)の様子メタバース職業体験プログラム(ワークショップ)の様子

【本ワークショップの実施概要と主な流れ】

今回のワークショップには、小学生15名が参加しました。1日目の5月10日(水)には、メタバース空間に自分が開設するオリジナルの店舗のデザインのほか、飲料のPETボトルやトートバッグなど、店舗に陳列する自分のオリジナル商品の制作などを行いました。2日目の5月11日(木)には、メタバース空間の店舗に什器を設置して、1日目に制作した商品を陳列し、子どもたち同士が店員役と顧客役を決めて、接客の体験を行いました。

子どもたちは積極的な様子でワークショップに参加しており、「オリジナルストアづくりが楽しかった」「もっと時間をかけて取り組みたかった」といった感想がありました。地域支援事業「みらいの図書室」の運営者からは、「メタバースのような最先端のデジタル技術に触れることができて、子どもたちにとって良い体験になった」という意見がありました。

【今後の展開】

DNPは、あらゆる年齢・性別・言語等の人々が、互いに分け隔てられることなく、リアルとバーチャルの双方を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーションⓇ事業」を展開しています。今回のワークショップの結果を踏まえ、既存の教育サービスと組み合わせて、メタバース空間ならではの子ども向けプログラムの開発を検討するなど、地域や企業・団体の課題やニーズにあわせて多様なメタバースを提供していきます。

*1 渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE → https://shibuya-miyashitapark.parallel-city.jp/

*2 「子ども第三の居場所」の取り組み → https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place

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