- 『ハイブリッドAPI開発スターターパック』提供の背景
IBM i(AS/400)は、現在も基幹システムとして多くのお客様で利用されています。こうした企業では、IBM iの業務アプリケーション、データベースは継続的に利用し続けながらも、新規にフロントエンドのアプリケーションをAWSなどのクラウド環境に構築し、AWSとIBM iのシームレスな連携を推進したいというニーズが高まっています。
しかしながら、多くの企業では以下のような課題が発生しています。
1. AWSとIBM iのアプリケーション連携の構築経験がなく、迅速にAWSとIBM iを組み合わせたアプリケーションを構築できない。
2. AWSからもRPGやCOBOLのビジネスロジックを活用したいが、AWSとIBM iの間はCSVデータのバッチ連携になっており、データにリアルタイム性がない。また、RPGと同じようなロジックをWebアプリケーションでも実装し、二重管理になってしまっている。
3. AWS、IBM iそれぞれの技術者はいるが、両方わかる技術者はほとんどいない。そのためプロジェクト体制の構築が難しい。
AWSおよびIBM i両方のソリューション開発に精通し、大小様々なプロジェクト経験を有する日販テクシードのプロジェクトマネジメントシステムにてお客様の課題を解決することを目的に、本サービスの提供を開始いたしました。
- 『ハイブリッドAPI開発スターターパック』の内容
ハイブリッドAPI開発スターターパックで、簡単にAWSアプリケーションとIBM i の連携するプロジェクトを速やかに開始することができます。
**基本メニュー**
1. API-Bridge 環境構築・導入
•API-Bridge 稼働環境を AWS Cloud に構築(AWS:EC2)
•稼働環境に API-Bridge ツールを導入
2. API設定ハンズオン支援
•APIが実行するジョブ数の調整
•サンプルAPIの設定3本(CL,RPG,SQLそれぞれ1本ずつ)
•API疎通確認・利用方法のレクチャー
3. サンプルWebアプリ(選択可)+性能検証用 PC プログラムの導入
•サンプルWebアプリ用稼働環境をクラウド上に構築(AWS:EC2)
•サンプルWebアプリの導入
•性能検証用プログラムの導入(PC上で稼働するPythonモジュール)
- 『ハイブリッドAPI開発スターターパック』導入のポイント
1. AWSを利用し、スモールスタートが可能
•AWS利用による、初期投資/ランニングコストの抑制
•システムリソースを最小値から、本番利用できるリソースへスケールアウトが可能
2. AWSなどクラウドスキル・Web開発スキルが自社内でカバーできない場合も、 API開発にチャレンジ可能
•不足スキルをスターターパックにてカバー
3. API設定ハンズオン支援による導入後のフォローアップあり
•サンプル API の設定が基本メニューに入っているため、実際に新規で API 設定をする際にAPIの設定方法を参考にすることができ、導入前後の学習コストも圧縮可能
•本番業務想定の API の設計・設定についてもオプションにて継続支援を依頼可能
4. AWSで稼働するサンプル Web アプリ(選択可)※1 +性能検証用 PC プログラム ※2 付き
•IBM i と外部プラットフォームとの連携イメージ可能
※1 サンプル Web アプリ(選択可)
利用したいサンプルアプリケーションの種類(スクラッチ開発アプリ、静的な簡易アプリ、SaaS 利用アプリ等)をお選びいただけます。選択するサンプルアプリによって、基本メニューの料金が変わります。
※2 性能検証用 PC プログラム
事前にPC に Python をインストールしていただきます。
PC Pythonモジュール - API-Bridge - IBM i 間の性能検証ができます。
- 『ハイブリッドAPI開発スターターパック』の提供形態
お客様の環境、課題をお伺いし、ご提案させていだきます。
以下メールアドレスよりお問合せください。
メールアドレス:nt-ibmi@nippan.co.jp
- API-Bridgeについて
オムニサイエンスが提供するIBM iをAPIサーバーおよびAPIクライアントとして活用できるようになるツールです。Webアプリケーションやクラウドアプリケーションの連携手法として、REST-APIが標準化していく中で、IBM iもREST-APIによる連携を簡単に実現できるようになることで、最新のテクノロジーやソリューションを活用したDXが実現できるようになります。
多くのDXにおいては、基幹システムのデータをリアルタイムに活用できることが、業務効果を生み出す上で非常に重要です。API-BridgeはIBM i利用企業のレガシー資産を活かしたDX推進をサポートいたします。
API-Bridgeはi-Reporterはじめ、kintoneなどのSaaSアプリケーション、slackやLINEなどのメッセージング・ツールなど、API対応しているソリューションとIBM iの連携を実現するツールです。
- 日販テクシード株式会社について
日販テクシードは、「本とIT」を起点とした高度な技術力とコンサルテーション力、新しいテクノロジーの開発によるソリューション力を強みとして、出版業界をはじめ、様々な業界の課題解決に取り組んでいます。
長年のプロジェクトマネジメント、システムエンジニアリングで蓄積された高度な技術力と実装力に加え、「クラウド」「AI」「ロボティクス」など、新しいテクノロジーを活用し、新たな顧客価値を生み出すソリューションを提案しています。
URL:https://techceed-inc.com/
所在地:東京都中央区日本橋浜町3-3-2 トルナーレ日本橋浜町 オフィス棟4F
代表取締役社長:藤澤 徹
資本金:1億円
事業内容:ソフトウェアの設計・開発・保守・運用・サポート、インフラの設計・構築・運用・監視、パッケージシステムの販売・サポート、ITに関するコンサルテーション
- 株式会社オムニサイエンスについて
オムニサイエンスは、レガシーITと新技術の双方に精通した技術力と経験を元に、受託開発およびプロダクト開発を行い、顧客のLegacy with DXを支援いたします。
「レガシー」という言葉は、IT市場では「古い」、「時代遅れ」とネガティブな意味で使われますが、本来は「過去に作られた価値のある資産・財産」という意味があります。IBM i のお客様が作ってこられた基幹システムは、まさにそうした価値のある資産・財産です。しかし、その資産・財産だけでは今の時代にキャッチアップできないのも事実です。
最新技術と組み合わせてレガシーIT資産を有効活用していくためのテクノロジーである “レガテック”領域のサービスを今後も強化してまいります。本プレスリリースで紹介しているAPI-BridgeやIBM提供のIBM iクラウド・サービス Power Virtual Serverを推進しています。
URL:http://www.omni-s.co.jp/
「PVS One」LINE公式アカウント:https://lin.ee/pgSeYdz
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 17F
代表取締役社長:藤井 星多
資本金:3,000万円
事業内容:IBM i (AS/400) ソリューションの開発・保守・販売