エステートテクノロジーズ(株)技術顧問の東京大学 大澤教授が人工知能学会で業績賞を受賞

この記事は約4分で読めます。
大澤教授は、人工知能・自然言語処理、データの可視化・利活用、及びデータ市場設計を専門とし、最新のビッグデータ解析・データ利活用の手法であるデータジャケット®︎* 手法の創始者。
大澤教授は、ビッグデータを活用した不動産情報提供サービスの開発・運営を行うエステートテクノロジーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:澤 博史)の技術顧問を務め、同社が提供する一連の不動産情報提供サービス「Dr. Asset シリーズ」などのサービス開発プロセスにおいても、データジャケット法はしばしば活用されている。

【受賞の理由】
大澤幸生氏はデータ解析がデータ保有者(ドメイン専門家)とデータ解析者(データサイエンティスト)との相互作用であることに着目し,そのプロセスの本質を追究してきた。
まず,1998年にKeyGraphのアルゴリズムを発表,地震,ビジネス,医療等のデータに活用し,本手法によって抽出されるグラフ構造から単に共起性のネットワークのみならず,周辺的な領域が専門家のイノベーションを誘発することを報告,その発見プロセスをチャンス発見プロセスと名付け,さらにプロセスを昇華させ,データ結晶化という概念を提案した。
大澤氏は考察を深め,データ解析がデータサイエンティストとドメイン専門家との知と価値の錬成の場であることを発見,知識とデータ相互作用に着目し,専門家のもつ潜在構造の炙り出しに基づき,データを設計,使用可能なすべてのデータを用いて,データの潜在構造を可視化するプロセス,Innovators’ Marketplace on Data Jackets(IMDJ)を2013年に提案し,その上での専門家のイノベーション創成を促進する様々な技術を開発してきた。
さらに,IMDJを単一分野のみならず異分野間のデータが流通する多層空間に拡張,より大規模な異種データネットワークからなる創造的データ市場においてデータ間の相互作用を説明する研究開発を進めている。IMDJの手法はビジネス領域に対する応用のみならず,COVID-19の流行予測のプロジェクトにも適用され,人の分布、特に「知らない人との接触」が本質的な情報であること:Stay with Your Communityという原理を発見し,2020年にPLOS ONEで報告した。この成果で専門家に対して他手法では得られなかった有益な提言を行うことができた。
以上,大澤幸生氏はデータ駆動型イノベーションの本質を追究し,さまざまなアルゴリズムを開発したのみならず,自らさまざまな領域に適用し,大きな成果を得てきた。データ解析の本質に対する四半世紀にわたる一貫した研究成果は人工知能学会の業績賞に値すると考える。

【大澤幸生教授略歴】
東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻教授。人工知能学会元理事(2017-18年度など)。人工知能学会功労賞(2018年度)など受賞。専門は、人工知能・自然言語処理、データの可視化・利活用、及びデータ市場設計。データ利活用の独自手法(データジャケット®︎* 手法)は、経済産業省・国土交通省や民間企業をはじめ、教育・研究機関など国際的にも広く導入されている。

*データジャケットは大澤幸生・早矢仕晃章の登録商標です。

■会社情報
社名:エステートテクノロジーズ株式会社
URL: https://www.estate-tech.co.jp/
所在地:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-11-9 千駄ヶ谷マンハイム 302号室
代表:代表取締役社長 澤 博史
設立: 2019年3月13日
事業内容:不動産AI事業、不動産売買仲介事業、AI資産分析事業

タイトルとURLをコピーしました