現状、本出張所では一般道における視程の観測は道路上に設置されているカメラ映像を監視員が24時間監視することで行われています。
監視員はカメラ映像を見て視程障害の懸念が確認された場合には現地に赴き、状況に応じて通行止めや注意喚起などを行います。そのため、カメラ映像の監視には常に人員を配置する必要があり、本出張所ではこの業務の自動化を図り、効率化を目指しています。
「カメラ映像による視程測定」には、いくつかの問題点があると考えられています。
【問題点①】カメラ映像と現場の視程に差が見られる
一般的にカメラ映像で見るよりも、現場の視程は悪いことが多いと言われています。正確に視程を判断するためには監視員が現場まで駆けつけ、確認する必要があります。
【問題点②】人によって視程不良の判断が異なってしまう
目視における視程とは、肉眼で目標を見わけることのできる最大距離のことで、その距離は人によって判断が異なります。そのため監視員によって、視程障害のレベルの判断が分かれてしまうことがあります。
このような問題点である「判断の属人化」を、視程計による「視程の定量化」により解決することが出来ます。
事務所からクラウドで視程データを確認
IRSが製造する超小型視程計「Mini BSV」から出力される視程データをM.C.S社が製造するデータロガー「FT Jr」が受け取り、M.C.S社のクラウドシステムにデータを無線伝送しています。本出張所ではweb上でこのデータを確認することが出来るので、PCやスマホを使って視程データを参照しています。
本システムでは、視程距離をグラフ化し、視程の遷移が一目で確認出来るようになっています。
※上のグラフは、本件とは無関係の計測にて得られたデータを基に作成したものです。
本出張所では来年度にかけて本システムの評価を行い、実用化を目指すとしています。
【会社概要】
商号 | 株式会社アイ・アール・システム |
代表者 | 代表取締役 藤井葉子 |
所在地 | 〒206-0041 東京都多摩市愛宕4-6-20 |
設立 | 1993年5月25日 |
事業内容 |
赤外線を主とする光学機器・測定器および部品の輸入販売 光学機器の設計開発 光学機器を用いた測定サービスおよび機器レンタル |
資本金 | 1,000万円 |
URL | https://www.irsystem.com/ |