AiCANは現場の臨床的知見とAIなどのテクノロジーを掛け合わせ、自治体のDXを支援しています。今回の支援を活用し、より使いやすい機能開発や提供先の拡大など、事業を推進してまいります。
- 株式会社AiCANについて
株式会社AiCANは、「すべての子どもたちが安全な世界に変える」をビジョンに、自治体のDXを通して、児童福祉の課題解決に取り組むスタートアップ企業です。
自治体の児童相談所や子育て支援課・母子保健課など、子ども虐待対応の最前線に立つ機関をサポートするサービスとして、業務システムの提供やデータ分析に基づく提案を行っています。
主力サービスである「AiCANサービス」は、業務をデジタル化するSaaSアプリと、データ分析に基づく提案や研修を行う活用支援をセットで提供します。自治体ごとの課題解決に伴走する中で、現場で培われてきた対応方法を形式知にし、職員の負担軽減や人材育成に貢献します。
主なサービスはこちら
・伴走型業務支援 AiCANサービス:https://www.aican-inc.com/service/aican/
・自治体向けデータ分析 Insight:https://www.aican-inc.com/service/insight/
・子どもの安全実践型研修 Empower:https://www.aican-inc.com/service/empower/
- 株式会社AiCAN 代表取締役 高岡のコメント
この度Soil様より貴重なご支援をいただくこととなりました。
「子ども虐待をなくしたい」というビジョンに反対する人はいません。しかし、一番の受益者である子どもたちが、支援を受けるためにお金を払えるわけではありません。
子どもの安全を守るコストは社会で負担する必要がありますが、「家庭の問題は家庭で」という思想も根強く、公金から支出される予算も限られています。子ども虐待問題に向き合うことは、まさに「儲からないけど、意義がある」取り組みです。
私たちはこの社会課題に、あえて民間企業の立場で関わることを選びました。現場の臨床的知見に科学的な観点を加えたり、国の方針に対応したりしながら、各地域の課題や特徴に合わせたサービスを柔軟に提供できるのが民間企業の強みだと考えたからです。その上で、限られたリソースの中で奮闘する現場支援者様を支えるサービスを、きちんとお金の回る持続的な仕組みとして提供していきたいと考えました。
まだまだ試行錯誤の日々ですが、中長期的な視点で実現可能性を評価いただけたことをありがたく思っております。
Soil様からのご支援を活用し、今後一層事業を洗練させてまいります。
- 「Soil 1000」とは
Soilは、非営利スタートアップに圧倒的に不足している創業期の資金を助成し、また成長のための支援をする財団です。
「儲からない」けど、「意義がある」 事業に取り組むチームを、あえて現時点では一般的でない、非営利スタートアップ という言葉で定義しています。
助成プログラムSoil 1000 は、優れたチーム、アイデア、実績を持つ非営利スタートアップに、最大1,000万円を助成(寄付)することで、大きな可能性があるにもかかわらず、資金が課題となっている団体の事業推進を支援する目的で設けられました。
https://soil-foundation.org/programs/soil1000
今回の公募では、のべ463件の応募の中から、課題の社会的インパクト、これまでの実績、事業の実現可能性や独自性、テクノロジーを用いた課題解決かどうかといった観点から選考し、書類審査、面接、最終審査会を経て3団体への支援が決定されました。
- 会社概要
会社名:株式会社AiCAN(AiCAN Inc.)
代表者:代表取締役 髙岡 昂太
所在地:神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパーク イノベーションセンタービル西棟713A号室
設立:2020年3月
事業内容:児童相談業務支援事業、調査研究事業
URL:https://www.aican-inc.com/