SVGは、J-COMSIAが定義する工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」に対応した新しいファイル形式です。これまでの工事写真は単なる「記録」や「証拠」でしたが、SVGの登場により「データ活用」へ役割を大きく広げました。『蔵衛門』は「データ活用」するためのテクノロジーであるSVGに全製品を対応させ、工事写真から建設DXの促進に寄与します。
現場が見える『蔵衛門』ブランドページ:https://www.kuraemon.com/
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※1『蔵衛門』の全製品について
『蔵衛門クラウド』:https://www.kuraemon.com/cloud/
『蔵衛門Pad(パッド)』シリーズ:https://www.kuraemon.com/pad/
『蔵衛門御用達』シリーズ:https://www.kuraemon.com/goyo/
【開発背景】工事写真に「データ」を付与して現場の情報共有を加速
令和5年3月23日に国土交通省より改定された「デジタル写真管理情報基準」にて、写真ファイルの記録形式に工事写真のレイヤ(階層)化に対応したSVGが明記。こちらの基準は、 同年4月1日以降に契約を締結する工事・業務から適用されます。これまでJPEG写真に後から書き込みをすることは“改ざん”にあたり、信憑性の観点から電子納品に用いることはできませんでした。今回の改定で、写真に書き込まれた指示や図などが「注釈レイヤ」上に格納され、SVGで保存された写真データであれば、電子納品が可能になります。
従来は、アナログ作業によって時間のかかっていた情報共有も、SVGの導入で加速します。
物理的な鉄筋マーカーやマグネットを設置することが必須だった配筋検査写真は、そもそもの撮影前準備にも時間がかかっていました。SVGで撮影・保存された写真データであれば、撮影後に電子化されたマーカーなどの注釈を記入することができ、撮影時間の短縮が実現するだけでなく、すぐに関係者に共有ができます。
また、SVGで保存された写真には、工事の状況や注意点などを書き込むことができ、クラウドを介して離れた場所にいる関係者へリアルタイムで指示や確認ができるようになります。
この様に、工事写真に「データ」を付与して現場の情報共有を加速を促進すべく、『蔵衛門』は全製品をSVGに対応いたしました。
従来の「記録」や「証拠」を目的とした工事写真から「データ活用」へと進化したSVG
SVGは、今までのJPEGファイルとは異なり、1枚の写真で異なる階層(レイヤ)を持つ新しい画像ファイル形式です。写真データのファイル形式がJPEGからSVGに変わることで、ひとつの写真に複数の画像(レイヤ)を重ねることが可能になり、写真の上に注釈を加えられるようになります。一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)(※2) では工事写真をSVG形式で保存されることを「レイヤ化」と定義し、フィルム、デジタルカメラに続く工事写真3.0の標準規格として積極的に規定、推進しています。
工事写真レイヤ化とは、「写真レイヤ」「黒板レイヤ」「注釈レイヤ」の3つのレイヤで構成された第三世代(工事写真3.0)の工事写真フォーマットです。「写真レイヤ」には従来の工事写真、「黒板レイヤ」には電子小黒板の情報、「注釈レイヤ」にはマグネットや寸法線といった電子マーカーや文字、法線などのテキストあるいは数値を格納。従来と比べて配筋写真の撮影業務を省力化できたり、写真が持つ情報をクラウドやAIを介して他のアプリと連携できます。このように、工事写真は単なる“記録写真”から現場情報の連携を高度化した“ビッグデータ”へと進化しています。
※2 一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA):国土交通省が提唱する建設DX 、i-ConstructionやBIM/CIM及び内閣府が提唱するSociety5.0などの建設現場の生産性革命を施工管理ソフトウェアの側面より推進する産業団体
『蔵衛門』で工事写真による「データ活用」を無料で体験
「令和5年 デジタル写真管理情報基準」において、電子納品で提出可能な工事写真は、J-COMSIA認定の「工事写真レイヤ化」アプリで撮影された写真である必要があります。『蔵衛門』は全製品「工事写真レイヤ化」アプリ認定に合格。認定に合格すると適合証(※3)が発行され、発注者へ電子納品できます。
認定アプリの『蔵衛門クラウド』は、iPhone/iPadでアプリをダウンロード後、SVGに対応した工事写真を撮影・電子納品提出ができます。登録無料ですぐに使い始められます(※4)。
現場タブレット『蔵衛門Pad』もSVGに対応。誰でも簡単にSVG対応の工事写真が撮影できます。
※3 「工事写真レイヤ化」適合証:https://www.kuraemon.com/jcomsia/certificates/list/#layered
※4 『蔵衛門クラウド』登録ページ:https://www.kuraemon.com/cloud/
『蔵衛門(くらえもん)』とは
1999年に発売した台帳作成ソフト『蔵衛門御用達』によって、写真管理に忙殺される現場監督の負担を軽減、大手ゼネコンから小規模工務店にまで導入されています。建設業界が業務効率化のために推奨する“電子小黒板”を、デジタルカメラに代わる電子小黒板タブレットとして『蔵衛門Pad』を2014年に発売。国土交通省が定めるNETIS(※5)で最高評価(VE)を獲得しました。
2022年4月より開始した現場共有アプリ『蔵衛門クラウド』は、今まで見えにくかった工事の状況や進捗をリアルタイムに把握する“現場が見える”を提供します。『蔵衛門クラウド』を通じて指示・確認・報告・記録などの業務をスピーディーに行え、業務の分業化などの建設DXを実現させます。
※5 NETIS(New Technology Information System:新技術情報提供システム)
【株式会社ルクレ】
株式会社ルクレは、“デザイン×アイデア×ITで すべての人を次の世界へ”をミッションに掲げ、生活やビジネスなどさまざまなシーンにおける既存の考え・方法・癖(ユーザーリアリティ=UR)を理解し、ユーザーを軽やかに次の世界へと連れて行くサービスを提供しています。
代表取締役:有馬 弘進(ありま ひろのぶ)
会社設立:1995年9月20日 公式サイト:https://lecre.jp
※ 「蔵衛門」は、株式会社ルクレの登録商標です