【Qlipperレポート】「昆虫食」をめぐるウェブニュースを調査。報道増加のタイミングと要因を分析

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株式会社トドオナダ(代表取締役社長 松本泰行)は、「昆虫食」に関するウェブニュースの分析を発表いたしました。3,000以上のWEBメディアをモニタリングできるPR効果測定サービス「Qlipper」(https://qlipper.jp/)のデータに基づいた調査結果です。
昆虫食をめぐるウェブニュースをとくに記事数の変動に着目して調査し、報道増加のタイミングと要因を分析しました。
【お問い合わせ】https://qlipper.jp/contactus.html

■サマリー■
・記事数のピークは1月19日 食用コオロギのスマート飼育実験の発表
・2月下旬から記事数が徐々に増加
・2月半ば以降1ヶ月の記事数は、12月半ばからの2.3倍に
・2月半ば以降、暗い論調の記事が急増
・スポーツ紙、夕刊紙、ネットニュースと著名人のTwitterの組み合わせで否定的ニュースが増加

 

  • 「昆虫食」のウェブニュース推移(Qlipperの収集記事)

​ ■「昆虫食」の語を含む記事推移(2022/12/17〜2023/3/16)

「昆虫食」を含む記事の推移「昆虫食」を含む記事の推移

1) ピークは1月19日 食用コオロギのスマート飼育実験の発表
1月19日、NTT東日本と食用コオロギの品種改良や販売を行なう国内ベンチャー・株式会社グリラスが実証実験を共同で行なうと発表。ITの活用により食用コオロギのスマート飼育を確立することを目指し、事業化の検討を進めるという内容でした。
これが両社のプレスリリースのほか新聞・通信社、テレビ、テック系ニュースサイト、株価情報サイトなど幅広く報道され、記事数の急激な増加を起こしました。

2) 2月下旬から記事数が徐々に増加

■2月半ば以降1ヶ月の記事数は、12月半ばからの2.3倍に

「昆虫食」を含む記事数集計「昆虫食」を含む記事数集計

※仮想PVQlipperが取得したサイト構造を基に独自エンジンで記事のページビューを予測・算出した数字
※記事ツイート:記事のURLを含むツイートの数

・2月半ばから1ヶ月の記事数は、12月半ばから1ヶ月の約2.3倍、1月半ばからの約1.7倍。
・同時期で記事がツイートされた数は、それぞれ約63倍、約7.5倍。
・同時期のパブリシティは、それぞれ約3倍、約2.2倍。
・プレスリリースは1月半ばからの1ヶ月がピークで、その後減少。
 

  • 論調の変化

 ■2月半ば以降、暗い論調の記事が急増

3ヶ月間の記事の明るさ比較3ヶ月間の記事の明るさ比較

 

  • 記事数の増加と論調の変化の要因

■スポーツ紙、夕刊紙、ネットニュースと著名人のTwitterの組み合わせで批判的ニュースが増加
上で見たように、2月半ば以降は昆虫食に関する記事と暗い論調の占める割合が同時に増えています。この時期のウェブニュースを日を追って整理します。

〈2月18日〉『日刊ゲンダイ』に「コオロギを食べるのは危険」という記事。

〈2月19日〉中川淳一郎さんの『デイリー新潮』記事。
おかしなSDGsのアピール例として昆虫食を取り上げ、2022年11月に徳島県の高校で乾燥コオロギの粉末を用いた料理が給食として提供されたことに疑問を呈しました。

〈2月19日〉『J-CAST ニュース』が、回答者のうち約9割が昆虫食を避けると回答したという調査結果を紹介。

〈2月24日〉「コオロギ食べない連合」のワードがTwitterのトレンド入り。
2022年2月に河野太郎デジタル大臣がグリラス社のコオロギを試食したニュースがTwitterで拡散され、食用コオロギパウダーを使用した製品を展開する敷島製パンにもネガティブなコメントが集まりました。
ただし、この時点でこの騒動を大きく扱ったウェブニュースは多くありません。
 
〈2月26日〉ビートきよしさんがTwitterで、さほど求めている人がいない昆虫食に補助金を出すよりも、酪農や農業を応援したり食品廃棄の問題に取り組んだりするほうがよいとコメント。
これをネットニュースが多く取り上げました。

〈2月27日〉ひろゆきさんがTwitterで昆虫食の危険性を指摘。これを『東京スポーツ』が取り上げました。
ひろゆきさんはその後も「コオロギ食に税金使うなら、牛の餌代に使うべき」と発言し、ニュースになっています。

このあたりから、安全性への懸念や補助金への不信感を背景として昆虫食に否定的な記事が増えています。
また、前述の徳島県の高校での給食提供を批判的に取り上げる記事も増え始めました。28日以降には、この高校にクレームが相次いでいることがネットニュースで報じられました。

〈3月1日〉 中川翔子さんが「コオロギとか絶対食べません」とツイート。
これがその後も昆虫食否定派の代表的な意見として、ネットニュースやスポーツ紙に取り上げられます。
3月に入ると、敷島製パンがコオロギ商品をめぐる対応に苦慮していると報じられます。

■調査概要
調査期間:2022年12月17日〜2023年3月16日
Qlipperの記事確認日時)
調査機関:自社調査
調査対象:「昆虫食」の語を含むウェブニュース
調査方法:Qlipperが調査期間中に収集した国内主要ニュースサイトのウェブニュースの内、調査対象の記事数、仮想PV数、記事がツイートされた数を集計。
※仮想PV:国内3,000媒体以上のWEBメディアをモニタリングしているQlipperが、取得したサイト構造を基に独自エンジンで記事のページビューを予測・算出しています。(特許第7098122号)

■Qlipperについて
Qlipper(URL: https://qlipper.jp/)は、広報業務を支援するPR効果測定ツールです。
WebニュースとSNSのモニタリング、PR分析、ChatGPTを活用したプレスリリースの自動作成などの機能を備え、効率的かつリアルタイムなPR戦略の立案・改善が可能になり、効果的なPR活動が行えます。 
無料トライアルを用意しており、弊社コンサルタントが専任でサービス初期設定と最適化を支援します。

【株式会社トドオナダ】
https://todo-o-nada.com/
代表取締役社長:松本泰行
〒108-0073 東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル2F
会社設立日:2020年1月20日
資本金:580万円

【プレスリリースに関するお問い合わせ】
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担当:遠藤
Email:qlipper@todo-o-nada.com

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