GEヘルスケア・ジャパン 核医学装置ワークステーション 「Xeleris V」 を販売開始

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医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長兼CEO:多田荘一郎:以下、GEヘルスケア)は、AI自動セグメンテーションを搭載した次世代 核医学装置ワークステーション “ Xeleris V (エクセラリス ヴイ) ” の販売を6月より開始しました。
Xeleris VはGENIE Xeleris (ジニー・エクセラリス) シリーズの最新型となり、定量アプリケーションの機能を大幅に強化したことから、作業を自動化し、ワークフローの大幅な改善を実現します。そして、核医学診断に適した定量値の提供および再現性にも優れていることから、より精度の高い診断を行うことができます。

開発の背景
近年、個々の患者さんが必要とされる個別化医療へのニーズが高まる中で、核医学において求められる個別化医療とは、診断-治療-予後のモニタリングに至るまでのトータル・ケアパスウェイを患者さんごとに個別化して提供することにあります。このことから、煩雑で時間を要するため再現性の低かった臓器のセグメンテーションやTheranosticsにおけるDosimetry (臓器ごとの内部被ばく測定) の管理などを自動化および一連化し、技師や医師の負担を大幅に軽減すると共に再現性を向上させることができる解析プラットフォームが長らく求められていました。このような課題に対応するべく、GEヘルスケアではXeleris Vを開発し、これまでルーチンで行うことが困難であったSPECT定量解析、あるいはTheranosticsにおけるDosimetry解析をより手軽かつ確実に行うことができるようサポートし、核医学における個別化医療の提供を後押しします。

製品特長
肺葉のセグメンテーションをディープラーニングで学習したAIを活用して自動化:Q.Lung AI
Q.Lung AIは、ディープラーニングによって学習したデータを活用して肺の区域分け処理を行った後、肺換気・肺血流SPECTの区域ごとのボリューム、アップテイクなどの肺機能を定量評価できるアプリケーションです。さらに肺換気・肺血流SPECT、Fusionのレビューおよび解析 を1つのソフトウェアで完結することでワークフローを簡略化します。

 

SPECT定量をより簡便で身近なものに:Q.Volumetrix AI
Q.Volumetrix AIは、CT吸収補正、散乱補正、及びコリメータ・検出器間の応答関数補正を組み込んだ再構成からレビューし、定量解析までの流れを一連化したアプリケーションです。さらに、臓器のセグメンテーションにディープラーニングを用いていることから、より再現性の高い各臓器の自動セグメンテーション機能が期待できます。これらのことから、通常のワークフローを損なうことなく精度の高い定量解析を行うことができます。
 

Dosimetryによる患者さんの管理を一連のワークフローで実現:Q.Thera AI
Q.Thera AIは、臓器毎の経時的なアクティビティを評価するためのセグメンテーションツールと対象領域における被ばく線量を評価するための線量評価ツールを備えたソフトウェアです。さらに、ディープラーニングを用いて学習したデータを活用し、自動的に行われる臓器セグメンテーションおよび対象領域の線量を評価することができます。このことから、治療効果の判定、予後の予測、治療の継続に関する可否の判断を適切にサポートすることができます。
 

【Xeleris V】
一般的名称 : 核医学装置ワークステーション
販売名 : ジニー(GENIE)
薬事認証番号 : 20700BZY00161000
類型 : ジニー エクセラリス(GENIE Xeleris)シリーズ
スマートコンソール(Smart Console)シリーズ

GEヘルスケア・ジャパンについて
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、GEヘルスケアの中核拠点の1つとして1982年に創設されました。予防から診断、治療、経過観察・予後管理までをカバーする「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指し、インテリジェント機器やデータ分析、ソフトウェア、サービス等を提供しています。国内に研究・開発、製造から販売、サービス部門までを持ち、日本のお客様のニーズにお応えしつつ、日本が直面する医療課題の解決に取り組んでいます。日本における社員数は約1,700名、本社および約60カ所の事業拠点があります。
詳細はホームページ www.gehealthcare.co.jp をご覧ください。

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