河川の防災対策についての共同研究を実施 直方市×福岡大学×九州工業大学 

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市と福岡大学、九州工業大学が行っている樋門の遠隔監視・遠隔制御に関する研究開発を基礎として提案した研究テーマが、令和4年度戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)に採択され、三者による共同研究契約を締結することになりました。

左から三角助教、大橋教授、大塚市長、渕脇教授左から三角助教、大橋教授、大塚市長、渕脇教授

直方市では、令和2年度から遠賀川流域に設置されている樋門の遠隔監視、遠隔制御に関する研究開発を行ってきました。
このたび、研究メンバーである福岡大学と九州工業大学による、本事業を基礎として提案した研究テーマが、総務省が実施する令和4年度戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)に採択されました。
この研究は当市が取り組む樋門の遠隔監視、遠隔制御に関する研究開発にとって関係が深く、有意義な成果が見込めることから、同大学が実施する研究に協力をすることとし、三者による共同研究契約を締結することになりました。
今後、樋門管理技術への応用等、市の防災対策に資する研究を進めてまいります。

【研究テーマ】
「LPWA を活用した河川水位・水量計測ならびに樋門管理制御システムの構築実証」

【研究の目標と内容】
LPWA(低消費電力で長距離の通信ができる無線技術)を活用し、IoT技術による河川の水位のモニタリングや樋門の遠隔制御を実施することにより、平時や大雨の際の河川の状況を把握し、高齢化した樋門操作人の省力化や安全確保するための樋門の開閉作業を遠隔から実施する技術の開発・実証を行います。
これにより、防災対策への先進的IoT技術の導入を図るとともに、国土強靭化に寄与することを目標とします。

【共同研究メンバー】
福岡大学 工学部電子情報工学科 大橋 正良 教授、三角 真 助教、森 慎太郎 助教
九州工業大学大学院 情報工学研究院 機械情報工学研究系 渕脇 正樹 教授

【研究期間】
令和4年6月17日から令和6年3月31日まで

【研究費】
本研究は総務省の予算によって実施され、2年間で最大6,000万円の研究費が受けられます。

【今後の予定】
研究計画の検討及び策定、現場調査、実証機器の設置を実施など、約2年間の実証研究を行ってまいります。

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