この講座はプロジェクトメンバーの学生達がテーマを考え、基板設計、プログラミングを行い、講師となって開催したものです。
- 目的
この公開講座は、鹿児島高専SSD(Supporting Students Dreams)の「IoT・プログラミング教育支援テーマ開発プロジェクト」という活動の一環で行っています。小学生・中学生向けに開催するモノづくり公開講座を学生主体でテーマ開発を行って、実施することを目的に活動しています。
(右写真~参加学生:電気電子工学科2年:谷さん、井本さん、情報工学科1年: 橋本さん、電気電子工学科2年:片平さん、上山さん)
*鹿児島高専SSD(Supporting Students Dreams)とは
鹿児島高専に在籍する学生に、各種コンテストへの参加や 社会貢献への参画を通じて、『将来の自分をかたち作る新たな武器を手に入れてもらう』と共に、『高専生のポテンシャルの高さを世の中に広く情報発信してもらう』ことを目的としています。これまでの実績としては、①教育委員会を通じ、離島の小中学校に出前授業や講話を行った「サイバーセキュリティボランティア」(セキュリティ人材育成事業)。②今まで応募できなかったコンペの部門に挑戦し、147応募作品中12作品の本選進出 に選ばれ、審査員特別賞を受賞した「空間デザイン部門応募プロジェクト」。③鹿児島県伊佐市牛尾校区コミュニティとコラボして、地域の伝統や風習を後世に伝える活動に参画した「コミュニティ教科書作りワークショップ」等があります。
- 概要
講師となる学生たちは、週に1日全員で集まり、公開講座のテーマについて一緒に考えたり、マイコンやプログラミング、IoT技術を学んだり、公開講座の準備を行ってきました。当日は、まず製作する「クリスマスツリー型イルミネーション」の概要について説明した後、マイコン、ブレッドボード、LED、抵抗、スイッチを用いて、LEDを点滅させる回路を作成しました。その後、簡単なプログラミングにて、LEDを点滅させました。また、点滅するスピードを速くし、音として聞こえることを確認しました。その後、クリスマスツリー型イルミネーションを作成し、見本のプログラムをマイコンに書き込み、動作させました。最後に、参加者自身が考えたオリジナルのイルミネーションパターンをいくつか作成し、そのプログラムをマイコンに書き込んで、全員が無事に完成させました。
講座後のアンケートでは、「回路をつないでいくのは混乱したけど、ある程度理解することができた。また自分でLEDの光り方を変えていくことが楽しかった。もっと興味をもって学んでいきたい。」「電気電子工学科に進学を希望しているので、今日はとても貴重な体験ができました。Arduinoというプログラミング言語があることを初めて知って、今回簡単な操作をしてみて、とても楽しかったです。」等の感想が寄せられました。
指導教員の今村准教授からは、「今回、公開講座のテーマ決定、クリスマスツリー型基板設計、基板の試作、マイコンプログラミングとデバッグ、説明手順の決定、スライド作成、公開講座の実施など、ほとんどの事を2年生以下の学生達でやり遂げました。この経験を通して技術力と自信がついたと思います。今後も本活動を支援し、多くの学生が本活動に参加してくれるようにしていきたいと思います。」とのコメントが寄せられました。
指導教員
今村 成明
電気電子工学科 准教授/博士(工学)
キャリア支援室長 総務企画主事補
- 学校概要
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鹿児島工業高等専門学校
所在地:鹿児島県霧島市隼人町真孝1460-1
校長:氷室 昭三
設立:昭和38年4月
URL:http://www.kagoshima-ct.ac.jp/
地域貢献の基本方針
(1) 地域社会及び地域産業界が抱える課題の把握に努め、地域が必要とする取組みや地域に実りある結果をもたらす活動を推進する。
(2) 産学官連携活動及び地域企業や機関等に対する技術開発支援等を集約的に推進するための組織を設置する。
(3) 教職員及び学生は、地域社会の一員として、地域住民や団体、自治体、他の教育機関等との相互協力に努め、地域社会との共生を図る。
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
鹿児島工業高等専門学校総務課企画係
TEL:0995-42-9038
e-mail:kikaku@kagoshima-ct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年の節目を迎えました~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/