【調査レポート】エンジニアの業務内容に関する実態調査苦手・得意な仕事とは?

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ソフトウェアのテスト・品質向上支援サービスを提供するバルテス株式会社(本社:大阪市西区、東京都千代田区、代表取締役社長:田中 真史)は、当社の運営する品質向上プラットフォーム「Qbook」にて、ITエンジニアを対象に実施した「業務に関するアンケート調査」の結果を発表しました。

昨今IT市場の拡大でエンジニアの需要が増し、多くの企業でエンジニア採用における競争力が高まると同時に、未経験でIT業界を目指す方も増加しております。※
注目が集まるITエンジニアに関して実態を調査すべく、今回、当社が運営するQbookにてITエンジニアの方を対象に「どんな仕事が苦手・避けたいのか」「得意な仕事・やりたい仕事は何なのか」といった働き方に関するアンケートを実施しました。

▼ Qbook記事はこちら
エンジニアが苦手と感じる仕事とは?その理由と好きな仕事を紹介【アンケート調査】
https://www.qbook.jp/column/20221221_1510.html

※ 転職市場動向レポート「2023年転職市場の展望」発表 中途採用・転職活動の最新状況を解説 全15業界
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/0105_11927.html
 

  • 調査結果サマリー

・エンジニアの苦手・やりたくないと感じる仕事上位は「ルーティンワーク・手伝い」、「報告書などの文書の作成」
・エンジニアの好き・得意だと感じる仕事1位は「コーディング、実装、プログラミング」
 

  • エンジニアが苦手・やりたくないと感じる仕事

エンジニアの方に、苦手・やりたくない仕事について調査したところ、「ルーティンワーク・手伝い」、「報告書などの文書の作成」が多い結果になりました。その他、「社内の打合せ・調整」や「テスト」についても苦手と感じる方が多かったようで、詳細のコメントも下記で紹介いたします。

<ルーティンワーク・手伝い>
・DBのユーザー管理など、まだ自動化できていないオペレーションを実施するのに抵抗を感じます。(20代、メーカー、インフラ構築)
・仕事はどのようなものでも自ら取り組むことで楽しくなるので、何も考えずに指示通りやっても全く楽しくありません。(60代、メーカー、人材育成)

2回以上やることがわかっている場合「自動化したい」と感じるエンジニアの方は多いようです。

<顧客への対応・折衝>
・部門のガードが固く、協力を引き出すことが大変である。技術的な観点でなくたんなる部門長のわがままを懐柔するのは大変である。(60代、メーカー、プロジェクト管理)
・別部署からの要求される全数テストや異常な短納期など、根性論が強いため会話が困難です。(30代、IT・インターネット、テスト・検証)

エンジニアはチームを組んで仕事をすることが多いため、様々なメンバーとコミュニケーションをとる必要があります。この「人とのコミュニケーション」が苦手だと感じる方は多いようです。

<報告書など文書の作成>
・外部向けの文書作成などは表現に頭を悩ませるため苦手です。(40代、IT・インターネット、テスト・検証)
・生産性のない内部向けの説明資料作成。(30代、IT・インターネット、システム開発)

文書作成の時間は「どんな風に書けばいいのかわからない」と頭を悩ませる人が多いでしょう。中には、一度限りの会議のためになぜそこまで時間をかけるのか理解に苦しむ、といった声も見受けられました。

<社内外とのプレゼン、会議>
・社内向けの報告や調整業務が嫌いです。本来の成果物以外の資料を作らされることもあるので。(40代、IT・インターネット、プロジェクト管理)
・不慣れなため顧客への対応・折衝が苦手です。(30代、メーカー、テスト・検証)

その場の雰囲気や不安感に呑まれて本来の力が発揮できないことや、顧客の意図をくみ取らなければいけないことが、苦手と感じる理由のようです。

<テストの実施、不具合の修正>
・今日中に修正が必要、といった差し迫った状況での修正が一番嫌い。再現確認し、じっくり解析してから修正に取り掛かりたい。(40代、IT・インターネット、プロジェクト管理)
・テストが嫌いで、できれば他社や他者に依頼します。とくに項目書に従って実施して結果を書くだけの部分。(40代、IT・インターネット、システム開発/インフラ構築)

テスト業務を好まない理由として、単純作業が多い、地味で退屈な仕事、という大きく2つの理由があるようです。

 

  • エンジニアが好き・得意と感じる仕事

エンジニアの方に、得意・やりたい仕事についても調査しました。結果は、「コーディング、実務、プログラミング」が最も多く、次いで「要件定義/要求分析」、「テスト」となりました。

<コーディング、実務、プログラミング>
・動くプログラムが出来上がっていく過程を味わえる仕事が好きです。(40代、IT・インターネット、コンサルティング)
・何かを作ること、自分が作ったものが思ったように動いたときの喜び。(60代、IT・インターネット、システム企画・要件定義)

エンジニアとして活躍されている多くの方が、コーディングを最も好きな仕事として挙げていました。自分が作ったシステムが思った通りに動いたり、プログラムが出来上がっていく過程に喜びを見出していたりしていることが伺えます。

<要件定義/要求分析>
・ユーザーの要望や要求を汲み取り、要件に落とし込む工程にやりがいを感じるため好きです。(20代、IT・インターネット、コンサルティング)

開発するシステムにどんな機能が必要か、何に注意しておくべきか、といったことを決めていくことに面白みを感じる方が多いようです。

<テスト>
・テストの項目を、網羅性を考えながら抽出することに楽しみを感じます。コーディングは思った通りに動かなかったコードの原因を究明したときの達成感やぼやっとした要求が徐々に自分の手で形になっているところが好きです。(40代、一般社員、システム開発)
・新たに開発されたソフトを見る世の中で最初の人間となるので、ワクワクしながら業務に取り組むことができるため。(30代、メーカー、テスト・検証)

テストに関する関心が高い方も多く、まだ世に出ていない製品に触れられることや、新しいバグや不具合を発見することに喜びを感じる方が多いようでした。

 
今回の調査で、やはりエンジニアはシステムやサービスを形にすること・動かすことにやりがいを感じる方が多く、一方で日々のルーティンワークや報告書作成に対して苦手意識を持つ方が多いことが分かりました。
今後エンジニアを目指す方は、是非参考にしてみてください。

当社はIT業界全体の現状を把握するため、今後も継続的にアンケート調査を行い、ソフトウェア品質向上に向けた解決策の提案を行ってまいります。

▼ Qbook記事はこちら
エンジニアが苦手と感じる仕事とは?その理由と好きな仕事を紹介【アンケート調査】
https://www.qbook.jp/column/20221221_1510.html
 

  • 調査概要

調査方法    :「Qbook」でのWEBアンケート
調査対象者   :エンジニア(事業所及び企業に所属されている方)
調査機関    :自社調査
有効回答数   :161名
調査日     :2022年8月

 

  • バルテス株式会社について

バルテスは、2004年の設立以来、ソフトウェアテストをメインとした品質向上支援サービスを提供しており、年間2,600件以上のプロジェクトを手掛けている本業界のリーディングカンパニーです。特に上流工程における品質コンサルティング及び体系的なテストエンジニアの教育プログラムを強みとしております。また、ソフトウェアテストに関する国際的な資格認定機関である「ISTQB」の最高位ランクである「Global Partner」に日本で初めて認定された企業です。

企業名    :バルテス株式会社
証券コード  :4442(東京証券取引所グロース市場)
代表者    :代表取締役社長 田中 真史
本社所在地  :(大阪本社)大阪市西区阿波座1-3-15 関電不動産西本町ビル8F
                       (東京本社)東京都千代田区麹町1-10 麹町広洋ビル3F
設立     :2004年4月19日
資本金    :9,000万円
従業員数   :756名(2022年9月末 グループ5社計)
事業内容   :ソフトウェアテストサービス、品質コンサルティングサービス、ソフトウェア品質教育
                        サービス、セキュリティ・脆弱性診断サービス、その他品質評価、品質向上支援サービス
ホームページ :https://www.valtes.co.jp/

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