企業フィランソロピー大賞は、社会の課題解決のために自社の経営資源(人材・ノウハウ・技術・情報など)を有機的・持続的に活用した社会貢献活動を顕彰するものです。公正で温もりと活力ある社会を次世代に伝えることを目的として、公益財団法人 日本フィランソロピー協会が2003年に創設し、2022年で20回目を迎えます。
当社は、NPO/NGOが継続して課題解決に取り組めるよう、2001年から「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」(以下、サポートファンド)を展開してきました。日本におけるNPO/NGOへの助成プログラムの大半が、活動そのものを支援する「事業/プロジェクト助成」であるのに対し、当社のプログラムはNPO/NGOが継続して課題解決に取り組めるよう「組織基盤強化助成」を目的としていることが特徴です。設立以来445件の支援を行い、その取り組みや成果、有効性を評価しながらプログラムの進化・改善に努め、併せて組織基盤強化の重要性・有効性を広く社会にお伝えしていくことにも力を注いできました。
このたびの受賞では、社会課題の解決や新しい社会価値の創造など、NPO/NGOに寄せられる社会からの期待がますます高まる中で、NPO/NGO自身が組織課題の解決や組織基盤の強化に多くの問題を抱えていることに先駆的に着目し、当社が20年以上にわたり伴走支援を継続・進化させてきた地道な取り組みを評価いただきました。また、サポートファンドでの助成のみならず、当社グループの従業員がビジネススキルを生かして助成先の組織運営を支援する「プロボノプログラム」に、10年以上にわたり取り組んできたことにも評価をいただいています。
その他にも、組織基盤強化の意義について学ぶ「セミナー&ワークショップ」や、地域のNPO/NGO中間支援組織(NPO/NGOを支援するNPO/NGO)のスタッフを対象に伴走支援する人材を育てる「研修プログラム」を展開し、各プログラムを有機的に連携させながら、総合的に組織基盤強化を支援しています。いずれのプログラムも現場に有効な取り組みとなるよう、NPO/NGO中間支援組織の方々と協働で企画運営してきました。
サポートファンドは、「企業は社会の公器であり、事業を通じて人々のくらしの向上と社会の発展に貢献する」という当社グループの経営基本方針に基づく、企業市民としての社会課題解決と、新たな社会価値創造を目指す長期的な取り組みです。ここまで歩みを進めてこられましたのも、組織の自己変革に取り組み、社会課題の解決促進を目指す助成先の皆様の挑戦があってこそです。これまでもNPO/NGOへの組織基盤強化支援が重要との認識で真摯に取り組んできましたが、本受賞を機に活動の意義を再認識し、今後もNPO/NGOの皆様に伴走し、組織基盤強化への取り組みを通じて、社会課題の解決、さらには社会変革に貢献していきます。
<関連情報>
・企業フィランソロピー大賞 贈呈先発表(日本フィランソロピー協会)
https://www.philanthropy.or.jp/award/20/
・パナソニックグループのNPO/NGO組織基盤強化支援
https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/citizenship/pnsf.html
・Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs
https://holdings.panasonic/jp/npo_summary.html
・Panasonic NPO/NGOサポート プロボノプログラム
https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/citizenship/pnsf/probono.html
・パナソニックグループの企業市民活動
https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/citizenship.html