納品伝票電子化・共有システムepalDD Plusの汎用性が向上

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日本パレットレンタル株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長 加納尚美 以下、JPR)が提供する、納品伝票電子化・共有システム「epalDD Plus」(イーパルディーディープラス)はSIPスマート物流サービスが定めた物流情報標準メッセージとの連携が可能となり、より多くのサービスと接続ができる環境となりましたのでお知らせします。

▼本リリースの背景
JPRは標準化・共同化をコンセプトに「物流に携わる人々を重労働から解放する」という想いとともに歩みを進めて参りました。そして、現在ではJPRが提供する約1,000万枚の標準パレットが多くの物流拠点をつなぎ、一貫パレチゼーションを実現しています。
そして2022年9月、納品伝票電子化・共有システム「epalDD Plus」をリリースし、発着荷主および物流事業者の業務効率化と生産性向上の支援を開始しました。

「epalDD Plus」はJPRがコンセプトとしている標準化・共同化を継承したソリューションです。多数の企業や拠点を行き交う納品伝票は、複数のデータフォーマット(それらを採用したソリューション)が乱立をすると、利用者は取引先毎にソリューションを用意し、使い分ける必要があるため、むしろ業務負荷が増大してしまう懸念があります。JPRが標準化・共同化を重要視している理由は、これらの課題を解決し、多くの企業や拠点がどのソリューションを採用したとしても、利用者の不利益に繋がることがない環境を作りたいと考えているからです。

実際に多くの企業が納品伝票電子化の意義を認識しながらも導入に踏み切れない理由のひとつに、これから主流となるソリューションの動向を見極めたいという考えがあるとJPRは見ています。
そこで、JPRは標準化・共同化のコンセプトに基づき、デジタルロジスティクス推進協議会が公開、一般社団法人日本加工食品卸協会が承認した標準データフォーマット(以下、DLフォーマット)に準拠することで「epalDD Plus」の汎用性を高めています。

そしてこのたび2022年11月に、DLフォーマットとSIPスマート物流サービスが定めた物流情報標準メッセージとの互換性が確認された(※1、※2)ことにより、「epalDD Plus」の汎用性は一層高まりました。

▼ユーザーのメリット
納品伝票の電子化はこれから普及拡大が見込まれる仕組みであるため、利用者は取引先が採用するサービスを見極めた上で、自社のサービスを決める必要があります。「epalDD Plus」はDLフォーマットに準拠することで、物流情報標準メッセージとの連携が可能である為、多くのサービスとの接続が担保されています。そのため、「epalDD Plus」の利用者は取引先ごとに異なるサービスを用意する必要がなくなり、普及前の導入期でも、安心して運用を開始頂くことができます。

また、epalDD Plusは、JPRレンタルパレットサービスの基盤と連携をしています(※3)。このため、レンタルパレットサービスの利用者は現在使用しているIDや相手先のコードをそのまま利用できます。納品伝票データの送受信と、レンタルパレットの受け払いがワンストップで完結できるようになり、物流現場の負荷軽減につながります。

▼今後の展開
epalDD Plusは、様々なシステムとの連携を基本思想とするオープンなサービスです。まずは、グループ会社である株式会社TSUNAGUTEの伝票運用効率化サービス「telesa-derivery」との連携を進めながら、DLフォーマットや物流情報標準メッセージに準拠した他のサービスとの連携にも順次対応をして参ります。

既に物流現場で活用されている様々なシステムやサービス、そして新たに登場するサービスと協調することで、現場へのスムーズな導入や安定的な稼働を実現し、納品伝票電子化の早期普及を目指します。

 

※1:2022年11月28日 デジタルロジスティクス推進協議会 「DL協議会と SIPスマート物流サービスのデータフォーマットが互換性を確保」
https://digi-logi.jp/release/20221128.pdf

※2:戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)スマート物流サービスは、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。サプライチェーン全体の最適化を図り、物流・商流分野でのデータを活用した新しい産業や付加価値を創出し、物流・小売業界の人手不足と低生産性の課題解決を目指しています。

※3:epalは、JPRレンタルパレットを利用する企業にご利用いただいているWeb物流機器在庫管理システムで、現在14,000の物流拠点で利用されています。レンタルパレットの利用企業はepalを通じてパレットの移動情報を登録・管理しています。従来は、複写式のパレット伝票を使用していましたが、すでにパレット伝票電子化のソリューションであるepalDDで電子化が進んでいます。epalDD Plusは、このepalおよびepalDDのネットワークに連携しており、利用者はIDや相手先のコードをそのまま利用できます。納品伝票データの送受信と、レンタルパレットの受け払いがワンストップで完結できるようになり、物流現場の負荷軽減につながります。

 
▼ご参考

 

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