メルク、「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES 2023)」にてテクノロジーとアプリケーションを紹介

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• 業界のエキスパートやパートナーと共に、メタバースやデータコラボレーション、ニューロモルフィックコンピューティング等の最新テーマを議論するパネルディスカッション「Tech Talks」を開催
• メルク経営執行委員兼エレクトロニクス・ビジネスCEO、カイ・ベックマンがCES主催団体である全米民生技術協会(CTA)後援のパネルディスカッションに登壇

 

2022年12月15日付、ドイツ・ダルムシュタット発、世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業であるMerck(以下メルク)は、2023年1月5日(木)から8日(日)に開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2023に出展し、デジタルリビングを進化させるテクノロジーとアプリケーションをご紹介いたします。

5日(木)と6日(金)には、当社幹部と業界のエキスパートやパートナーによる「Tech Talks」を開催、また7日(土)には、メルク経営執行委員兼エレクトロニクス・ビジネスCEOであるカイ・ベックマン(Kai Beckmann)が、当社として初めて、CESを主催する全米民生技術協会(CTA)の後援を受けたパネルディスカッション「The Metaverse is Here to Stay」に登壇します。業界をリードする方々と共に、メタバースがビジネスに与える影響、また真の没入型拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ハードウェアの実現におけるメルク製品の重要性について議論します。

メルクは2021年、エレクトロニクス・ビジネスのイノベーションと生産能力向上に向け、2025年末までにアジア、アメリカを中心に30億ユーロを超える投資を行うことを発表しました。これによりメルクは、AI、ビッグデータ、IoT、5Gなどのメガトレンドによる成長機会を生かし、生産能力の向上、エレクトロニクス向けの新技術と材料のイノベーションを実現します。またメルクは2022年1月、「Level Up」成長プログラムの一環として、2,800万ドルを投じてアリゾナ州フェニックスに新工場を建設することを発表しました。同工場は、北米におけるメルクのガス・化学品輸送システム事業の成長を促進します。
 

CES 2023のTech Talkのスケジュール
ラスベガス・コンベンション・センター・ノース・ホール
ブース番号9217
※日時は全て太平洋標準時(PST)です。

1月5日(木)
12:00 p.m.:「The Game Changers: Technologies Shaping the Future of the Gaming Experience(ゲームチェンジャー:ゲーム体験の未来を形成するテクノロジー)」

ビデオゲームの今後を形成するテクノロジーイノベーションとはどのようなものでしょうか。また、それらはゲーム体験にどのような影響をもたらすのでしょうか。ここでは、急速に変化するゲーム業界に影響を与える3つの重要なトレンドであるニューロテクノロジーとウェアラブル、フォースセンシングソリューション、高精細度ディスプレイについて掘り下げます。メルクのほかに 米Neurable社(レイン・コンピュータ・インターフェース開発企業)と 英Peratech社(圧力検出タッチスクリーン技術の開発企業)も参加し、話題性のあるゲーム業界のトレンドと可能性について議論します。

2:30 p.m.:「Digital Optics & the Metaverse: Hardware that Opens the World up to New Virtual Worlds(デジタルオプティクスとメタバース:新しい仮想世界の扉を開けるハードウェア)」
現在、ユーザーはゲーミングヘッドセットやスマートフォンを通じてメタバースにアクセスしています。VR、XR、ARのイノベーションが、技術に詳しい限られた層だけでなく、一般消費者の日常生活にも新しい可能性をもたらし広く普及するためには、ハードウェアとテクノロジーのユーザビリティ、快適性、シームレスな融合が不可欠です。ここでは、米Metalenz社(メタ光学技術開発企業)とメルクの担当者が、より軽量で薄いデバイスの実現、優れた視覚体験、演算能力の向上、エネルギー効率の向上など、あらゆる人がメタバースを楽しめる未来の実現のために必要な素材やデバイスのイノベーションについて議論します。

1月6日(金)
12:00 p.m.:「Data Collaboration Done Right: Key Lessons from Across Industries(適切なデータ分析コラボレーション:各業界から得られた教訓)」

半導体産業と航空産業は、サプライチェーンと製造プロセスが複雑化している点で共通しています。半導体がエレクトロニクス業界のイノベーションの原動力となる中、最重要事項にリソースを集中できるようなデータエコシステムを構築するスマートかつスケーラブルなデータと分析能力が求められています。ここでは、米Palantir社(データ分析企業)、Athinia社(半導体サプライチェーンのデータ分析プラットフォーム)、Micron社およびメルクの担当者が、データコラボレーションのパワーについて議論し、業界を超えて応用できる洞察を提供します。

2:30 p.m.:「Neuromorphic Computing: How Brain-Inspired Technology is Bringing Man & Machine Closer Than Ever(ニューロモルフィックコンピューティング:かつてないほどに人と機械を近付ける、脳から着想を得たテクノロジー)」
過去50年間、コンピューティングパフォーマンスはムーアの法則に則って成長してきましたが、小型化の限界に伴い、今後はソフトウェア、アルゴリズム、ハードウェアがパフォーマンスの向上を牽引すると予測されています。そして、AIの展開とそれに伴う膨大なデータ処理に効率的に対応するために、ニューロモルフィックコンピューティングのような新しいコンピューティング・パラダイムが台頭しています。ここでは、米MemryX社(エッジデバイス向けAIアクセラレータを提供するスタートアップ企業)、米Celestial AI社(AIアクセラレータ開発企業)、M Ventures社(メルクのスタートアップ支援ファンド)およびメルクエレクトロニクスの担当者が、人の脳の仕組みをモデルにしたニューロモルフィック・チップについて対談します。

全米民生技術協会カンファレンスセッション
ラスベガス・コンベンション・センター・ノース・ホール(Room 258)にて開催
※日時は太平洋標準時(PST)です。

1月7日(日)
3:00 p.m.:「The Metaverse is Here to Stay(メタバースの普及)」
メルク経営執行委員兼エレクトロニクス・ビジネスCEOのカイ・ベックマン(Kai Beckmann)が業界をリードする方々と共に、メタバースがビジネスに与える影響や、メルク製品が真の没入型AR(拡張現実)/VR(仮想現実)ハードウェアの開発において果たす役割について議論します。

メルクブースでは、Tech Talksに加えて、eyrise® Dynamic Liquid Crystal Glazing(液晶ウィンドウ)の実演や、業界のエキスパートとお会いできる機会をご用意しております。

メルクについて
Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、エレクトロニクスの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。より豊かで持続可能な暮らしを実現し何百万人もの人々の日々の生活にプラスの変化をもたらすため、遺伝子編集技術の進歩や最も困難な病気を治療するための方法の発見から、デバイスのインテリジェンスの実現まで、約60,000人の従業員が技術の一層の進歩を目指しています。2021年は66カ国で197億ユーロの売上高を計上しました。

メルクは1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でも、上場企業が率いるグループの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ、EMDエレクトロニクスとして事業を行っています。

メルクエレクトロニクス株式会社について
メルクエレクトロニクス株式会社はメルクのエレクトロニクス・ビジネスの日本法人です。液晶材料の輸入販売および半導体製造用特殊化学品の研究開発、販売を行っています。メルクのエレクトロニクス・ビジネスの詳細については https://www.merckgroup.com/jp-ja/company/who-we-are/electronics.html をご覧ください。

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