久留米大学・シミックソリューションズ・オケイオス、医療・健康分野におけるDX化推進事業実証に関する協定を締結

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学校法人久留米大学(本部:福岡県久留米市、学長:内村 直尚、以下:久留米大学)と、シミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO 中村 和男)のグループ会社であるシミックソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役Co-CEO 羽野 佳之・葛西 恵、以下:シミック)、並びに株式会社オケイオス(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長 中村 高歩、以下:オケイオス)、は、本日付で「医療・健康分野におけるDX化推進事業実証に関する協定」を締結したことをお知らせいたします。
シミックソリューションズは、シミックグループが医薬品開発に関わる業務で培ってきたノウハウを活かし、個人及び自治体等にヘルスケアの新たなエコシステムを用いたソリューションを提供しています。昨今では、新型コロナウイルス感染症対策として全国の自治体と連携し、ワクチン接種支援や陽性者登録及びフォローなど、様々な取り組みを展開してきました。
また、オケイオスは2016年に設立され、「情報をつなぎ、人と街を健康に」を企業ミッションに、ブロックチェーンの特性を活かして、医療・健康分野におけるPDS(※1)プラットフォームを独自開発しております。なお、シミックは2022年9月28日付でオケイオスを持分法適用会社として資本業務提携しています。

久留米大学は地域への貢献を基本理念に掲げ、本学の有する知的財産や教育研究の成果などを生かし、地域の団体や行政・企業等とも連携しながら、社会のニーズに応えるさまざまな貢献活動に取り組んでいます。そのなかで、ウェアラブルデバイスや検査キットなど、患者自身が取得なデータを活用した遠隔医療をはじめとした医療DXによるBig “small” Data(※2)の活用実現に向けて、シミック、オケイオスとの協定締結に至りました。
今後、3者が連携し、多業種・異企業間のデータ交換を可能とする情報信託機能を駆使し、健康寿命の延伸に向けた持続的な情報活用サービスの構築を目指します。

※1:PDS:Personal Data Storeの略。個人に関する情報を集約させ管理するシステム(後述参照)
※2:Big small Data:多人数となるデータ件数ではなく、個人の経年視点で深掘りをしたデータ群

■本協定における実証事業について
「医療・健康分野における個人が管理可能とするブロックチェーン型情報管理と情報信託機能の仕組みを用いた情報流通基盤を構築することで、社会課題解決型産業及び地域課題解決をDX化推進により支援する事業」

多業種・異企業間のデータ交換を可能とする情報信託機能を活用するために、各プラットフォーマー、各コンソーシアムで蓄積されたデータを、提供元である個人に同意取得をすることで、情報を活用したい提供先とのマッチングする情報流通プラットフォームを目指します。これにより、従来の地域課題の解決の支援にとどまらず、マイナンバー及び民間PHRサービスの普及で発生する新たなデータ分断化の課題への解決に貢献することが期待されます。
主な事業内容は以下の通りです。

  1. 紙面でおこなっている業務をDX化することでの平準化をはかる
  2. 医療DXで創出されるデータを活用した科学的・倫理的な検証的研究によるエビデンス
  3. データ交換における同意形成およびデータカタログの平準化をはかる

協定における各者の主な役割
久留米大学
大学の基本理念である「地域貢献」に基づいた取組を行います。近隣の行政(自治体)が抱える医療・健康分野での課題に対して、関連する医療機関との連携をはかり、特に睡眠の質を基軸とした潜在的な健康状態の把握をおこなうことで、地域医療の質の向上及び健康寿命の延伸に向けた施策の提案・実施支援を行います。

シミックソリューションズ
シミックグループが医薬品開発で培ってきた知見やノウハウを活かし、医療・健康分野における新たなサービスの企画・開発を行います。また、DX化にともなう地域の医療機関との連携において、医療・健康分野における専門性の高い経験やスキルを有するヘルスケアプロフェッショナル(※3)による支援を通じて、行政(自治体)と医療機関の架け橋となり、持続可能な事業運営モデルの構築を行います。

オケイオス
PHR(Personal Health Record)を個人が管理できる仕組みであるPDS(Personal Data Store)と、PDSに蓄積した情報と紐付くデータの利活用をおこなうアプリケーションおよびプラットフォームによる技術支援を行います。また自治体や医療機関がおこなっている既存業務を紙面からデジタル化するためのデータ構造化に必要なデータマネージメント支援を行います。

※3:ヘルスケアプロフェッショナルとは、シミックグループが2021年2月より開始した「ヘルスケアプロフェッショナル認定制度」に基づき、専門職に限らず、ヘルスケア領域の実務経験や研修等でヘルスケアに関する知識を習得し認定を受けた従業員です。大きく変貌し続けるヘルスケア領域において求められる新たな役割に挑戦し、柔軟に対応できる人財として活躍の場を広げています。https://www.cmicgroup.com/news/20210304
 

写真:協定締結式の様子(2022年12月20日、久留米大学にて)
左から株式会社オケイオス 代表取締役社長 中村 高歩様、久留米大学 学長 内村 直尚様、
シミックソリューションズ株式会社 代表取締役Co-CEO 羽野 佳之

久留米大学について
久留米大学は九州医学専門学校を前身として1928年創立、1946年大学設置された福岡県久留米市旭町に本部を置く日本の私立大学です。現在、6学部(医学部・商学部・法学部・文学部・経済学部・人間健康学部)と5研究科(医学研究科・比較文化研究科・心理学研究科・法務研究科・ビジネス研究科)、そして研究所、大学病院、附設中学校・高等学校、医学部附属臨床検査専門学校等を有する私立総合大学です。 

シミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。現在、シミックグループは、日本で最大級のCROであると同時に、医薬品開発、SMO(治験施設支援)、医薬品製造、薬事コンサルティング、そして営業およびマーケティングソリューション等における包括的なサービスを提供しています。また、製薬・バイオテクノロジー・医療機器の企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども積極的に行っております。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社26社を擁しています。
詳しくはウェブサイトをご覧ください。https://www.cmicgroup.com

オケイオスについて
オケイオスは、健康寿命の延伸とそれにともなう資産寿命の延伸を実現するためのサービスを提供しています。
ブロックチェーン技術をつかった情報の価値化と確からしさを担保する特許技術を取得しており、この特許技術を使い、医療・健康分野の情報に限らず、様々なライフログの分断化を解消するためのプラットフォーム開発に取り組んでいます。現在は、DX推進に伴う情報のデジタル化へのニーズが高まっていることから、PDSプラットフォームの提供だけでなく、個人自らが複数の情報管理ができる統合アプリ開発事業も展開しています。
詳しくはウェブサイトをご覧ください。https://www.okeios.co.jp/

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