■ 最新テクノロジーを駆使して知的財産の本来の価値を可視化・再定義し、知的財産を保有する企業・技術者がフェアに評価される世界の創造を目指す
IPDefineは2020年9月に、人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物である「知的財産」の本来価値の可視化および有効活用のための技術開発、事業展開を目的として設立されました。
知的財産の譲渡、ライセンス、和解など足元の顕在市場は1,000億ドル程度とされていますが、潜在市場はその数十倍あると推定されており、世界的に企業価値における知的財産の重要性はますます高まっています。日本の特許保有件数は2021年度時点で202万件(※)あり、世界有数の特許保有国です。しかしながら、多くの日本企業の知的財産戦略は権利行使には保守的な考えが主流で、その大半は他社への牽制効果しか生まず収益化できていないという現実があります。また、特許権侵害検出を例に挙げると、マンパワーによる調査には限界があり、特に他業界までチェックするのは非現実的であることも多くの特許が本来の価値を発揮できない状況を招いています。
同社が2022年2月に提供を開始した「SARiSA(サリサ)」は、最先端の自然言語処理技術を駆使した独自のアルゴリズムによって権利行使可能な特許情報を掘り起こし、特許権利者に収益化の機会を与える権利行使アドバイザリーサービスです。本サービスは他業界の企業による特許権侵害状況や、世界30以上の市場も含め極めて広範囲な情報を精度高く迅速に抽出することができるため、人力では不可能と言っていいクオリティのアウトプット提供に成功しています。そうした情報を基にクライアントが実際に権利行使を選択する上での知的戦略策定および交渉のサポートを実施します。
本サービス提供開始後わずか2カ月で米国の大手IT企業や法律事務所とアドバイザリー契約を締結し、成果をあげている他、複数の米国の大学とも近日契約締結予定です。知的財産活用の最先端市場である米国で受け入れられていることを呼び水に、日本企業に対しても順次アドバイザリーサービスを提供する予定です。
同社は、今回の調達資金を組織強化のための人材採用、「SARiSA」サービス拡充費に充て、知的財産を可視化し、本来価値を引き出し、グローバル企業の知的財産権の収益化に寄与してまいります。また、知的財産権を保有する企業および技術者がフェアに評価される世界を創造する、世界で最も信頼される知的財産専門会社を目指し、事業拡大に取り組んでまいります。
※出典:特許庁「特許行政年次報告書2022年版」
■ i-nest capitalは豊富なノウハウ&ネットワークで成長を支援
i-nest capitalは、先端技術の活用を通じて、新産業の創造や社会課題の解決を目指すベンチャー支援を重点投資領域の一つとしています。AIやIoTをはじめとしたテクノロジーの発展およびデータ流通の加速による産業構造の変化を受け、将来キャッシュフローを生み出す価値の源泉が、有形固定資産から知的財産を始めとする無形資産に移行しています。
出資に際して、同領域において豊富な経験を有する経営陣の実行力を強みに、同社が世界の知的財産市場において正当な対価を権利保有者にもたらす知的財産管理のリーディングカンパニーとなり得る将来性を評価し、今回の出資に至りました。i-nest capitalは今回の資金提供に加え、各パートナーの豊富な支援実績及び広範なネットワークを活かして、IPDefineの企業価値向上に貢献してまいります。
■ IPDefine株式会社(アイピーディファイン)
・Webサイト: https://ipdefine.com/
・連絡先 :info@ipdefine.com
・設立 :2020年9月
・代表者 :代表取締役CEO 岡本 光弘(おかもと みつひろ)
■ i-nest capital株式会社(アイ・ネスト・キャピタル)
・Webサイト :https://www.i-nestcapital.com
・連絡先 :info@i-nestcapital.com
・設立 :2019年5月
・代表者 :代表パートナー 山中 卓(やまなか たかし)