- 中堅・中小企業が直面する課題と「HiConnex」の開発背景
我が国の中堅・中小製造業における労働生産性は、直近10年間で低水準にてほぼ横ばいに推移しています。また、中堅・中小製造業の過半数が自動化に取り組めておらず、依然として労働集約型の製造工程が多いことが現状です。加えて、COVID-19を発端として社会情勢並びに経済環境の不確実性が増している中で、製造現場においても急激な変化への対応が求められています。
当社連結子会社である三井屋工業株式会社(2018年子会社化、本社:愛知県豊田市三軒町三丁目1番)において、製造現場の主たる課題である生産性と品質の問題を解決し変化に強い製造現場マネジメントを行うためのデジタルツールとして「HiConnex」を開発しました。
「HiConnex」は、当社が強みとしているPMI(※1)の過程において経営課題並びに製造現場の課題をボトムアップで解決する目的で開発をスタートし、当社連結子会社のセレンディップ・テクノロジーズ株式会社(2018年子会社化、本社:愛知県名古屋市中区錦一丁目5番11号)のソフトウェア開発エンジニアによってアプリケーションを実装しました。
*1:Post Merger Integration の略。M&A後の統合プロセスを意味する。
- HiConnexのコンセプト
「人の行動に変革を」をコンセプトに、製造現場の人の行動が変わることで製造現場ひいては会社全体に変革をもたらすことを目的としています。
また、HiConnexは紙やアナログの置き換えではなく、製造マネジメントソリューションと位置付けており、HiConnexを利用することで製造現場のマネジメントが強化され、より素早いPDCAサイクルが実現します。
- すべての現場作業者にとって使いやすいタブレット端末を採用
HiConnexは、タブレット端末を使用しており、デジタルツールに不慣れな方、言語の壁がある方、入社歴が浅い方でも入力が容易になるよう、シンプルなUI(*2)にしています。
二次元バーコードの読み取りによる入力項目の削減やシンプルでわかりやすいボタン配置により、作業者の入力に係る負担を軽減し、作業に集中できる環境を構築します。
*2:User Interfaceの略。コンピュータとその利用者の間で情報をやり取りする際に接する、端末やソフトウェアの操作画面や操作方法を指す。
- 現場改善の見える化によって、作業者の行動に変革をもたらす(見える化ボード)
タブレットに入力された情報をもとに、稼働状況やロスの要因分析を①工程別、②品番別、③作業者別の項目で確認することができ、改善優先順位の判断が適切かつ迅速になります。さらに、生産効率の推移を把握できるため、現場改善が順調に進捗しているかをリアルタイムで確認することが可能になります。これらによって、現場改善のPDCAサイクルが早くなり、効率的な収益改善につながります。(図3、4)
- HiConnex導入による製造現場の収益改善
HiConnexを導入したグループ企業においては、現場作業におけるロスの内80%を改善、並びに工程内不良の削減によって、年間1億円程度のコスト削減を実現した事例があります。
HiConnexの導入により、改善サイクルのスタートとなる可視化が実現することで製造現場のPDCAが高速で回りだし、製造現場が抱える生産性並びに品質に係る課題を最短距離で解決することが可能となります。
- クラウドを活用したシンプルなシステム構成によって、速やかに導入可能
クラウドを活用したパッケージソフト提供のため、要件定義やスクラッチ設計が不要で、最短1日での導入が可能です。
また、月1万円(税別)/1アカウントから始められるため、より手軽に製造業DXの1歩目をスタートさせることができます。
- 会社概要
セレンディップ・ホールディングス株式会社
本社 愛知県名古屋市中区錦一丁目5番11号
設立 2006年8月
代表者 代表取締役社長 竹内 在
URL https://www.serendip-c.com/
事業内容 経営受託及び事業再生、投資事業、経営コンサルティング
- 本件に関する説明会の開催について
ログミーIR Liveにて、本件の解説を行います。ご関心がある方は是非ご参加ください。
日時: 2022年10月14日(金)20時~21時【ライブ配信・質疑応答あり】
メインスピーカー:当社コンサルティング事業部 執行役員 梅下 翔太郎
視聴URL:https://finance.logmi.jp/ir_live/78