- 導入背景:複雑化する自動車保険の不正請求を人とAIの協業により対策
保険業界において保険金の不正請求対策は、健全かつ安定的な損害保険制度の運営や保険事業の信頼維持および公平性確保の観点から業界全体の課題となっています。更には、近年、不正請求の手口は複雑化・巧妙化していることから、対策には幅広い不正パターンの理解と高度な専門性が求められています。日新火災では、自動車保険の請求において、不正事案発見の精度向上及び早期化に向け、「PKSHA Security for Insurance」の導入が決定されました。
- 導入概要:請求事案毎に複数項目から不正スコアを算出し、その根拠とともに提示
「PKSHA Security for Insurance」は、「請求事案毎の不正スコア」及び「その根拠となる重点確認項目」を合わせて提示することを可能にするアルゴリズムです。損害調査における複数の項目を学習し、不正確度の高さを示す0-100点の不正スコアを算出し、その根拠とともに案件を担当者が精度高く確認する事により、効率的に損害調査を実施できる事が期待されます。また、不正請求の疑いがある事故を、より早期に発見することが可能となります。この導入により、不正請求支払いの抑止に加え、業務の大幅な効率化・標準化が見込まれます。
- 今後の展望:8月より導入、業界全体を見据えた保険金不正請求対策にむけアルゴリズムを高度化
2022年8月以降、日新火災の各拠点で随時 「PKSHA Security for Insurance」の導入が開始されますが、アルゴノートは、同年秋頃から更なる学習効率の向上のため、日新火災のシステム部門と共同で機能アップデートを予定しています。なお、本番運用以降も最新の不正傾向に追従する他、活用する中で新たに見えてくる損害調査上の課題等も適宜サポートを予定しています。PKSHAおよびアルゴノートは、グループ内2件目の事例となるAIによる保険金不正請求検知の実績を元に、パートナーとの連携を推進するとともに、保険業界全体の生産性向上を目指し、人と共進化する未来のソフトウエアの社会実装を推進してまいります。
【同時プレスリリース】
「AI(人工知能)を活用して自動車保険の不正請求を早期発見」(日新火災海上保険株式会社):https://www.nisshinfire.co.jp/news_release/pdf/news220913.pdf
「PKSHA、不正・犯罪検知エンジン「PKSHA Security」の本格展開開始」(PKSHA Technology株式会社):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000022705.html
◆日新火災保険株式会社ウェブサイト
https://www.nisshinfire.co.jp/
◆AlgoNautについて
名称:株式会社AlgoNaut(アルゴノート)
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル4階
代表者:代表取締役 佐野 長紀
資本金:300百万円(資本準備金含む)
出資比率:株式会社PKSHA Technology(60%)、東京海上ホールディングス株式会社(40%)
◆PKSHA Technologyグループについて
「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに、企業と顧客の未来の関係性を創るべく自社開発した機械学習/深層学習領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発・AI SaaSの提供を行っています。自然言語処理技術を用いた自動応答や、画像/動画認識、予測モデルなど多岐に渡る技術をベースにお客様の課題にあわせた解決策を提供する他、共通課題を解決するAI SaaSの展開により、日本のDX推進を多面的に支援し、人とソフトウエアが共に進化する豊かな社会を目指します。
会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
URL: https://www.pkshatech.com/
【本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社PKSHA Technology
広報担当 電話:03-6801-6718
メールアドレス:pr@pkshatech.com