- PRIについて
PRIとは、2006年に当時の国際連合事務総長コフィー・アナン氏が提唱したガイドラインであり、機関投資家に対してESG課題(環境、社会、ガバナンス)を投資の意思決定プロセスに組み込むことなどを提唱する国際的な投資原則です。PRIは、世界共通のガイドラインとして、国連環境計画(UNEP)およびグローバル・コンパクトによって推進されています。2022年8月11日現在、世界では5125社が署名し、日本では118社(内訳:アセットオーナー 25社、運用機関 81社、サービスプロバイダ 12社)が署名しています(※1)。PRIの運用資産残高の合計は約120兆米ドルに到達しています(※2)。
- 責任投資について
PRIは、責任投資について、「環境(environment)、社会(social)、ガバナンス(governance)の要因(ESG 要因)を投資決定やアクティブ・オーナーシップに組み込むための戦略および慣行」と定義しています(※3)。
3つのESG要因の例は、それぞれ次のとおりです。
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環境(environment)の例
- 気候変動(Climate change)
- 資源の枯渇(Resource depletion)
- 廃棄物(Waste¥)
- 汚染(Pollution)
- 森林減少(Deforestation)
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社会(social)の例
- 人権(Human rights)
- 現代奴隷制(Modern slavery)
- 児童労働(Child labour)
- 労働条件(Working conditions)
- 従業員関係(Employee relations)
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ガバナンス(governance)の例
- 贈賄および腐敗(Bribery and corruption)
- 役員報酬(Executive pay)
- 取締役会/理事会の多様性および構成(Board diversity and structure)
- ロビー活動および政治献金(Politival lobbying and donations)
- 税務戦略(Tax strategy)
私たちScrumyは、エビデンス(統計分析)に基づく企業のESG脆弱性診断と非財務情報開示戦略をご支援するサービスプロバイダとして、PRIの趣旨に賛同し、ESG投資のさらなる拡大に向けて貢献してまいります。
- PRIの6原則
PRIは、次の6原則から構成されます(※4)。
- 私たちは投資分析と意思決定プロセスにESG課題を組み込みます。
- 私たちは活動的な所有者になり、所有方針と所有慣習に ESG問題を組み入れます。
- 私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます。
- 私たちは、資産運用業界において、本原則が受け入れられ、実行に移されるよう働きかけを行います。
- 私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために、協働します。
- 私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します。
私たちScrumyは、この6原則に従い、賛同し、
- 代表者/役員メッセージ
株式会社Scrumy・CEO
笹埜 健斗(ささの けんと)
岡山県出身。哲学オリンピック金メダリスト、京都大学法学部、東京大学大学院情報学環・学際情報学府を経て、各種法人の役員等を歴任。2021年4月に(株)Scrumyを創業し、2022年4月に(一社)GovTech協会代表理事に就任。
当社が国際基準であるPRIの名誉ある署名者として正式に認められましたことを、大変光栄に存じます。当社はこれから、PRIの署名者として、諮問委員会やグループへの参加、イニシアチブや声明への署名、ケーススタディの提供などを積極的に行い、ESGのプロフェッショナルの一員として精力的に活動して続けてまいります。
株式会社Scrumy・CLO
藤澤 諒祐(ふじさわ りょうすけ)
岡山県出身。京都大学法学部、京都大学法科大学院卒業。弁護士(大阪弁護士会所属)。戦略法務領域を担当。
ブルームバーグ・インテリジェンスの調査では、2025年に想定される世界の運用資産残高140.5兆ドルのうち、ESG資産は53兆ドルとその3分の1を超えると予想されています(※5)。こうした世界のESG資産の増加基調が続いている状況を追い風として、弁護士の知見を活かしながら、ESG戦略を強力に推進してまいります。
- Scrumyについて
Scrumyは、GaaS(サービスとしてのガバナンス)を提供するゼブラ企業(Zebras)として、資本主義のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を推進しています。企業におけるESG情報などの非財務情報を一元管理することで、多種多様なステークホルダーと協働するためのセキュアなSociety 5.0基盤を提供します。魅力的なUI/UXデザインに基づくことで、企業の担当者様にとっても機関投資家などの株主様にとっても、利用しやすいインパクト投資プラットフォームを活用していくことができます。
また、デジタル・ガバメントに「コーポレート・ガバナンス」や「データガバナンス」の考え方を取り込むことで、新しい資本主義における企業と行政の更なる共創文化を創造していきます。
- 会社概要
会社名 :株式会社Scrumy / Scrumy Inc.
所在地 :東京都中央区銀座一丁目22番11号2階
代表者 :代表取締役CEO 笹埜 健斗
設立日 :2021年4月1日
資本金 :47,499,750円(資本準備金を含む)
事業概要:⑴ 法人手続サービス事業
⑵ ESG脆弱性診断サービス事業
⑶ 非財務情報開示戦略コンサルテーション事業
会社HP:https://www.scrumy.co.jp/
※1:UNPRI Association (2022), “Signatory resources”, available at: https://www.unpri.org/signatories/signatory-resources/ (accessed 11 August 2022).
※2:UNPRI Association (2021), PRI brochure 2021 (English) , p. 5.
※3:UNPRI Association (2021), PRI brochure 2021 (English) , p. 4.
※4:UNPRI Association (2021), PRI brochure 2021 (English) , p. 6.
※5:Bloomberg Intelligence (2021), “ESG assets may hit $53 trillion by 2025, a third of global AUM”, available at: https://www.bloomberg.com/professional/blog/esg-assets-may-hit-53-trillion-by-2025-a-third-of-global-aum/ (accessed 11 August 2022).