斜線堂氏は、ミステリをはじめ、SF、恋愛と様々なジャンルの作品を発表し、注目を集める小説家です。デビュー作『キネマ探偵カレイドミステリー』以来、旺盛な執筆活動を展開、『恋に至る病』のヒット、『楽園とは探偵の不在なり』が第21回本格ミステリ大賞の候補になるなど、話題を集めています。
2021年には初の恋愛小説集『愛じゃないならこれは何』を集英社から刊行、令和の女性たちの“地獄”のような恋愛を描いた同作は版を重ね、「2021年下半期ほんタメ文学賞 大賞」を受賞。日向坂46の日向愛萌さん、ゲームクリエイターの小島秀夫監督など、様々な業界から称賛の声が集まりました。
12月刊行予定の恋愛小説集は『愛じゃないならこれは何』に続く1冊で、今回無料公開する「君の地球が平らになりますように」も収録することになっています。令和を生きることの困難さと本当の恋愛とは何かを問う、著者渾身の意欲作。そして近日中に、さらにもう1編の新作短編が公開準備中です。
◆「君の地球が平らになりますように」内容紹介◆
大学時代、待崎小町(まつざき・こまち)は東壱船(あずま・かずふね)のことが好きだった。しかし東は、地味で冴えない小町には手が届かない。爽やかで、誰に対しても優しい東のまわりにはいつも人があふれていて、小町の出る幕は無かった。社会人になって小町は東に再会する。東は、どっぷり“陰謀論”にハマっていた。彼は世界の何かに気づいて“目覚めて”しまった。誰にも届かない言葉で語る彼を、みんな遠ざける。でも小町は思った、今なら東と恋人になれるかも……。
◆note 斜線堂有紀「君の地球が平らになりますように」全文無料公開ページ◆
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【著者略歴】
斜線堂有紀(しゃせんどう・ゆうき)
秋田県出身。2016年、第23回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を『キネマ探偵カレイドミステリー』にて受賞、同作でデビュー。『コール・ミー・バイ・ノーネーム』『恋に至る病』『楽園とは探偵の不在なり』『廃遊園地の殺人』など、ミステリ作品を中心に著作多数。最新刊『愛じゃないならこれは何』は、著者初めての恋愛小説集。