日本の盆栽文化を、世界で“当たり前に流通する産業”へ 検疫クリア型盆栽プロジェクト「Beyond Bonsai」始動

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物語運輸株式会社(東京都千代田区、代表取締役:五十嵐 勇、以下:物語運輸)は、日本が誇る盆栽文化を次世代の産業へと再構築する新プロジェクト「Beyond Bonsai(ビヨンド・ボンサイ)」を2025年12月24日(水)より開始いたします。

「Beyond Bonsai(ビヨンド・ボンサイ)」紹介動画 https://youtu.be/JkSOE-sF1pw

盆栽を世界に伝える新たな文化的プラットフォーム事業となる本プロジェクトは、新しい土とも言える無機物培地「PureGrow BONSAI」(エム・シー通商)と連携し、日本の伝統文化である盆栽を“鑑賞用の文化財”に留めるのではなく、検疫・物流・販売構造までを再設計することで、海外市場においても持続的に流通する輸出産業へと進化させる取り組みです。

盆栽は海外でも「BONSAI」という言葉で通じる、数少ない日本文化の一つです。しかし現実には、品質や美意識ではなく「輸出構造」という見えない壁によって、十分に海外市場を開拓できていませんでした。特に課題となってきたのが、土壌に起因する厳格な植物検疫と、それに伴う手続きの煩雑さです。その結果、本物の盆栽を海外で購入するハードルは高く、需要があっても市場として成立しづらい状況が続いてきました。本プロジェクトは、この“詰まり”そのものに向き合い、文化を守るために産業として勝てる構造をつくることを目的としています。

本プロジェクトでは、再生ガラスを原料とした検疫クリア型無機物培地「PureGrow BONSAI」を活用。従来の土を使用しないことで、輸出時に必要だった根の洗浄工程を不要とし、国や地域によっては検疫をクリアした状態での輸出を可能にします。この技術により、これまで検疫を理由に購入を控えていた海外の文化愛好家や若年層にも、“育てる盆栽”を届けることが可能となりました。軽量で清潔、再利用可能かつ環境負荷の低い培地は、サステナブルな観点からも国際市場との親和性が高い素材です。

PureGrow BONSAI※イメージ画像※

また、全国各地の盆栽職人による育成・植え替えと、物語運輸が得意とするストーリーテリング、越境EC、クラウドファンディング、インバウンド体験事業を組み合わせて展開します。盆栽一鉢一鉢に込められた職人の思想や美意識、時間の価値を、日英対応の映像やコンテンツとして発信し、「商品」ではなく「物語」として世界に届けていきます。

物語運輸は、本プロジェクトを通じて、盆栽の国際的なブランド価値向上、インバウンド売上の拡大、日本各地の盆栽産地へ横展開することで、後継者不足や地域産業の停滞といった課題解決にも寄与してまいります。

尚、世界に誇る「大宮盆栽」の文化を100年後の未来へ継承するため、次世代に向けた新たな価値創出を目指す「盆栽ビジネスコンテスト~伝統と革新でその先へ」にて、検疫クリア型盆栽プロジェクト「Beyond Bonsai」がファイナリストに選出されました。

■桃松園代表・笠井武広氏コメント

PureGrow BONSAIの導入は、円滑な海外輸出を促進するだけでなく、国内の盆栽素材が枯渇しつつある現状において、輸入という新たな市場を切り拓く大きな可能性を秘めていると感じます。業界の未来を支える革新的な取り組みとして、今後の展開を大変期待しております。

■エム・シー通商・三浦氏コメント

① 本プロジェクトへの期待

beyond Bonsai は、beyondBonsai と、検疫クリア型無機物培地であるPuregrowBonsai の融合により、盆栽輸出における検疫・品質安定・輸送耐性の課題を栽培技術から再設計するプロジェクトです。再現性と量産性を備えた国際流通モデルの確立に期待しています。

② 盆栽文化の未来、産業化・国際展開に対する考え

盆栽文化を次世代につなぐには、作家性に依存した属人的価値から、技術により品質と安全性を担保する産業基盤への進化が不可欠です。思想と、検疫クリア型無機物培地を中核とした栽培技術の統合が、国際市場で成立する盆栽産業を支えると考えています。

③ beyond Bonsai(検疫クリア型盆栽プロジェクト)の意義

本プロジェクトは、輸出を阻む検疫・病害・土壌管理の課題を、検疫クリア型無機物培地 PuregrowBonsai により制御する盆栽輸出モデルです。輸出・定着・再流通を可能にし、盆栽を世界で循環する持続的な産業へと進化させます。

■物語運輸・五十嵐 勇のコメント

Beyond Bonsaiは、盆栽を“鑑賞用の文化財”として守るだけでなく、世界で当たり前に流通する産業として未来へつなぐ挑戦です。

盆栽は、時間と美意識を宿す日本が誇る文化ですが、海外市場では品質や芸術性以前に、検疫や物流といった構造的な壁によって、その価値が十分に届いてきませんでした。

本プロジェクトでは、盆栽職人が長年培ってきた職人技と、無機物培地「PureGrow BONSAI」、そして物語運輸のストーリーテリングと越境販売の知見を掛け合わせることで、検疫・物流・販売までを再設計し、“文化が勝てる輸出構造”を構築します。

一鉢一鉢に込められた職人の思想や美意識、育てる時間の価値を、単なる商品ではなく「物語」として世界へ届けていきます。

この取り組みを通じて、日本の盆栽文化を次の世代につなぎ、後継者不足や地域産業の停滞といった課題にも向き合ってまいります。

関係者の皆さまと誠実に対話を重ねながら、100年後も日本の盆栽が世界で愛され続ける未来をつくっていきたいと考えています。

【物語運輸株式会社について】

物語運輸は、「物語の力で、日本の伝統文化を世界へ轟かせる」をミッションに、作家/作品と生活者をつなぐEC「ナラティブ・プラットフォーム(ナラプラ)」の構築・運営をする会社です。⻑い時間を経て育み、継承されてきた日本の伝統工芸文化は今、少子高齢化や東京一極集中などの理由により消滅の危機に晒されています。当社はこの文化を維持・継承することで、日本の誇りを守ると同時に、新たなエコシステムを形成し、国内外で更なる発展を遂げるための事業に挑戦しています。

【会社概要】

社 名 :物語運輸株式会社

所在地 :東京都千代田区平河町2丁目5番5号 全国旅館会館1階

代 表 :代表取締役:五十嵐 勇

設 立 :2022年8月

H P :https://monoun.jp/

事業内容:Made in Japanの魅力を世界に届けるECサイト「ナラティブ・プラットフォーム」

     伝統文化を習得し活かす「うつわソムリエ」

     インバウンド旅行者向け伝統文化体験サイト「ジャパンカルチャースタジオ」

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